不倫よりも後ろめたくない?「婚外恋愛」事情について
JIJICO / 2016年11月5日 9時0分
不倫よりも後ろめたくない?「婚外恋愛」事情について
不倫の話題で明け暮れた芸能界
月替わりのカレンダーも残すところ、後2枚。
今年は年明け早々、ベッキーさんの不倫事件に始まり宮崎議員から米米クラブ。
乙竹さんで驚かされ、重鎮の落語家では文枝さんに円楽さん、お笑いのとにかく明るい安村さんは、フライデーされてから、あの裸が洒落にならなくなり、伸び悩んでいるようです。
本当に今年は不倫の当たり年なのか・・・・と考えると、実は不倫は古今東西、男と女がいる限り無くならないのですね。
今回のテーマは、不倫は不倫でも最近よく耳にする「婚外恋愛」事情について解説したいと思います。
不倫と婚外恋愛 何が違うのか?
昔から文学でも不倫の世界ははかないものでした。
そして、不倫は元来未婚女性と既婚女性の間で妻子ある男性を巡ってというのが定番であり、不倫=道徳的に悪であるとみられていました。
しかし、最近はちょっと様子が違い今どきの「不倫」は既婚者同士、つまりW不倫が増えてきています。そしてそれを婚外恋愛と言うそうです。
婚外恋愛という言葉を私が最初に聞いたのは、永作博美さんと堺雅人さんが出演した
「婚外恋愛」というドラマで、やはり既婚者同士の付き合いをテーマにしたものでしたが、あまりドロドロした展開でなかったように思いました。
ですからその当時は婚外恋愛=不倫というイメージは強くありませんでした。
しかし、婚外恋愛というネーミングはなかなか上手くつけたなと思います。
恋愛という言葉からは道徳的に悪いことをしている印象は薄まり、不倫ほど後ろめたい気持ちにならない、しかしやっていることは同じという。
既婚者同士の婚外恋愛は身近なところから始まる
そして、婚外恋愛にはまる既婚者同士の出会いというのは、意外と身近なところにあります。
職場(上司、同僚など)に始まり趣味のサークル、スポーツジム、ネット系では出会い系サイトやSNSのオフ会や同窓会、町内会や消防団、挙げたらきりがないくらいです。
先ほどあげたテレビドラマも同じように身近な設定だったと思います。
「近場」での「婚外恋愛」は一見リスクも高そうですが、実は婚外恋愛が続いていく秘訣がここにあるのです。
婚外恋愛をする当事者同士はお互い無理をせず、等身大の付き合いになり、互いの事情も理解しあうので、案外発覚しない工夫も出来るのです。
また、それには協力者も必要で、夫や妻が会ったことのある、妻の親友が意外な効果を発揮します。
女性は何でも相談する親友を持つことが多く、この親友はまたよき理解者なので、婚外恋愛の協力者になりえます。
時にはアリバイ作りにも協力してくれるフットワークの軽い理解者が居る事、これが近場で婚外恋愛が多い理由であり、必須条件です。
婚外恋愛は、家庭を壊さず続ける為のテクニックの塊だと言えるとしたら、決して褒められはしません。
ただ、見つかって離婚するよりはマシと割り切ってしまうと、このような形の婚外恋愛は益々増加一途を辿るのではないでしょうか?
何でも話せる親友。彼女たちは日頃から親友に悩みを話し、婚外恋愛をする過程も知っています。
ですから、アリバイ作りなど現実的に支えになってもらっているのはもちろん、精神的な支えにもなってもらい婚外恋愛を続けられるよう協力しあいます。
こうして成就を目指さない婚外恋愛だからこそ、長く続くというのも特徴です。
婚外恋愛にはまる人もますます増えていくのでは?
従来の不倫はもう少し刹那的でどこか破滅的です。
「不倫で泣くのは女」という被害者的なのが普通でした。
それに比べ、婚外恋愛はもう少しフェアな感じです。
罪の意識がないと言うより、お互い割り切って、家庭を壊さない程度に、ルール作りをします。
昔から男の浮気は「はしか」みたいなものと言われ、そもそも継続性がないという意味で例えられましたが、実際の主導権は女性であることが多く、壊すも続けるも女性次第なのです。
女性が男性に「家庭と私とどっちが大事?」的な答えを求めなければ、それはそれで続いていくことがほとんどなのです。
ですから、不倫と違い婚外恋愛は家庭を維持する事にお互い条約が交わされているので、尚更波風が立ちにくいということです。
こうして最近の婚外恋愛にはまる人達は益々、協力者も得て、続いていくのだろうな、と思います。
そういえば、昔大川栄作の演歌で「妻と書~いた宿帳に~♪」と言うのがあったな~。
もう、そんな耐えて忍んでの恋は無くなったのかもしれません。
(村越 真里子/夫婦問題カウンセラー)
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