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親子で本音を言い合えるために あなたの感情を声にして届けて

JIJICO / 2016年12月3日 9時0分

親子で本音を言い合えるために あなたの感情を声にして届けて

親子で本音を言い合えるために あなたの感情を声にして届けて

本音を口にしたがらない日本人

日本人の文化なのか、本音の部分を口にしない人たちが多いように感じます。
心の中で想っているのに、相手次第で言わなかったり、違ったことを話したりする。
相手が上司だったりしたら尚の事本音は言いません。俗に言うイエスマン。

最近は、少しずつ自分の意見を言える人間が認められてきているようですが、それでも私はまだまだと感じています。        
                    

親子間で本音を言っていますか?

本音を言わないということについて、他人に対してなら立場上などの理由で仕方ないかと想います。
しかし、家庭内でも本音を言わないことが多く、それだけではなく、本音を言っていないことに気づいていないことも多いのです。
夫婦も元は他人だから仕方ないのでしょうか。
それでは、親子はどうでしょう。
特に年頃の親子関係。
第1反抗期、第2反抗期の中で築いてきた親子関係であっても本音で言えなくなっているのではないでしょうか?

本音で言えなくなる理由は、子供のためをと想って言う言葉の中に、実は自分の素直な感情を言うのが照れくさいのか言いたいことが後回しになったり、自分の価値観で言ってしまうところがあるからなのです。

子供にはアイメッセージで心の声を届けるのが大切

子供の気持ちを親がわかったかのように言いますが、それは親の価値観であり、子供は違うことがとても多いのです。
「あなたの為」って親が子供によく言いますが、果たして本当に子供の為なのか?!
母親自身の為ではないか?!と想うことがよくあります。
話している内容のベクトルがどこに向いているのか?!
ですから、何か子供に声掛けするときは、アイメッセージを送りながら「お母さんはこう思うよ」「お母さんは嬉しいよ」などの自分の思っている感情を言葉にして届けることが大事なのです。

例えば、このような声のかけ方です。
90点をテストで取った子供に対して、「○○ちゃん偉いね!」では無く、「お母さんすごく嬉しい」というように声をかける。
母親から見たら偉いのかも知れませんが、子供はそうでないこともあるのです。
「何が偉いんだ、100点じゃない」と言った事例もありました。
ですから、自分が嬉しいと思った感情をそのまま口にする。

洗濯物を取り込んでくれた子供に、「偉いね」でなく、「お母さんは取り込んでくれて、嬉しいし助かったし」というように嬉しかった感情を伝える。
現にその行為は、母親にとってはとても助かったのですから。
あなたの思うそのままの気持ちを伝えて欲しいのです。

アイメッセージと共にあなたの感情を声にして届けてみて下さい。
きっと何かが変わってきますよ。周りもそして何より自分自身が。

「あなたが」と言うYouに対してのメッセージでなく、「私が」と言うIのメッセージで言葉を届けると人間関係が少し円滑になります。
心がけてみて下さい。

(大崎 清美/心理カウンセラー)

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