給食無償化の自治体が増加!給食が子どもの心身に与える影響について
JIJICO / 2017年2月14日 9時0分
給食無償化の自治体が増加!給食が子どもの心身に与える影響について
給食無償化の自治体が増加している現状
大好きなメニューがでれば最高の時間に。
苦手な食材が出た時には、それを乗り越える時間に。
誰もが食べた事がある給食は、子ども達にとっては学校生活の中でとても大きな意味を持つ時間です
その給食が、いま変換時期に来ているようです。
現在 子育て世帯への支援、子育て環境の充実、移住者の増加を目的として 人口の少ない町村を中心に 公立小中学校の給食の無償化を実施する自治体が増えてきている事をご存知でしょうか?(朝日新聞社の調査では全国で少なくとも55市町村が実施)
この給食無償化に関しては「給食費滞納、それに伴う集金担当者(教職員)の負担解消」「貧困世帯の負担軽減」などの賛成意見と、逆に「財政の圧迫により、給食の質の低下不安」「給食以外の授業面やトイレなどハード面の向上に使うべき」中には、「給食のばらまき」など、賛否が分かれています
給食が子どもの心身に与える影響
そもそも給食の始まりは戦後に、主として経済的困窮と食糧不足から児童生徒を救済するための措置として開始されました。
現在では、児童生徒が身体的成長はもちろん、心的成長にも大きく影響をあたえるものとして位置づけられています。
先に挙げた意見などで どちらが正しいのか?を判断するより、まずは給食が現在の子ども達の心身にどのような影響を与えているのか?どんな存在なのか?を考えた方が良いのではないでしょうか?
給食は、栄養士の方が栄養バランスを良く考えて調理してくれています。
1日3食のうち1食でも、家庭では中々サポートできないプロの方が考えた適切な栄養を摂らせてもらえる事は、親としてはとても頼もしいものです。
また食事は、子ども達の心にも影響を与えます。
食事は骨や筋肉ばかりではなく、心を支える脳や神経、ホルモンなどにも影響を与えると言われ、現代の子ども達の荒れや苛つきなどの問題行動と呼ばれるものも食事からの影響は大きいとも言われています。
こういった面からも、栄養バランスの取れた給食を1日1食取る事は大変意味のあるものかもしれません。
給食を通じて子ども達は様々な学びを得る
その他、給食にはもう一つの役割があります。それは食育です。
食事についての正しい知識の学びであったり、季節や伝統的な食文化についての理解。
その他、家庭での食生活への影響や、皆で美味しい物を食べ楽しさを共有する時間の学びなど、食事を通して様々な事が学べる等、給食というのは子ども達にとって単なる「食事」ではなく「成長・安定・学び」なのです。
こういった面から、給食を含む子ども達の教育全般については、子育て世帯、親に向けた自治体のアピールに使う物ではなく、子ども達の成長・未来に目を向け議論してもらいたいものです。
例えば、貧困家庭へのサポートならば、就学援助制度等の現在あるサポート制度の周知や、貧困のレッテル張りに繋がらないような新たな補助申請制度の設置など、子ども達が平等に給食を食べられる環境の整備を整える、というように。
給食費の徴収に関しても、学校と自治体、地域が連携した新たな徴収制度の確立などを考えていくべきでは無いでしょうか?
私自身も3人の子育て中の親。
現在の給食費は4000〜5000円未満。これには人件費や整備費は含まれておらず材料費だけ。
沢山の事が吸収できる給食。
一人の親としては 今後も喜んで払ってお願いしたいものです。
(つだ つよし。/心理カウンセラー)
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