新入社員が歓迎会などで自己紹介する時に注意するポイントは?
JIJICO / 2017年4月5日 13時0分
新入社員が歓迎会などで自己紹介する時に注意するポイントは?
好感の持たれる自己紹介とは
春の浮き浮きした楽しい気分の事を「春興」と表現しますが、4月に入りあちこちで新たな出会いのシーンが展開される頃です。
新しい出会いに期待を込めてウキウキする人もいれば、多くの不安を抱えドキドキする人もいるでしょう。
常に期待と不安は表裏一体ですが、いずれにせよ、それぞれの縁を大切にして長い人生を豊かに彩って下さい。
新たな出会いによって直面する「好感の持たれる自己紹介」に触れておきます。
自己紹介の目的
自己紹介とは一般的には自分の名前や経歴等を伝えることで、第一印象を決定づけるとても大切なものですが、他の目的も有しています。
自己紹介は初対面の人に自分自身を覚えて頂く事、そして相手を理解する事、さらに自分も理解してもらうと共に相手も理解してより良い人間関係を築くために行われます。自己紹介後の在り方が大切だということです。
自己紹介の心得とポイント
さっそうとデビューした新人も、それを迎い入れる方も、最初の出会いは緊張を伴いますが、それを心地良くして絆を深めていく上でも「第一印象」は大切だと心得て下さい。
ポイントは一言で言えば「健康的に魅せる」ことで、清潔感、明るさ、元気良さ、美しい姿勢を念頭におき下記の要領で行って下さい。
○名前を呼ばれたら元気良く「ハイ」と答え、前に進み、姿勢を整える。
○呼びかけと挨拶と名前を名乗ります。
「皆さんこんにちは、始めまして△△の○○ ○○と申します」が一般的ですが、名前はフルネームで、苗字と名前の間は少し間を置いて、早口にならないように注意して下さい。
○自分をアピールするコメントを明確に、そして手短に。
誰に向かって何の目的で自己紹介をしているか?聞き手は何に関心があるのか?をはっきりイメージして臨機応変に発信して下さい。
伝えたい内容は欲張らないことが大切です。
○終わりの挨拶。
「ありがとうございました」「宜しくお願い致します」。
○お辞儀
姿勢を正し、聞き手に応じて丁寧に頭を下げる。
挨拶時の緊張をほぐすために
日本人は多かれ少なかれ人前で話すのが苦手で、多くの人は緊張します。
必要以上に卑屈にならないで下さい。
また「格好良く見せようとする」のは感心しません。
「お笑い」をとる必要もありません。
本当に聞き手に知ってほしいことだけを明確に話すようにすればいいでしょう。
事前の深呼吸もお勧めですが、練習を積んで自信を付ければ自然に緊張が和らぐでしょう。
新人だからこそ大切にしたい謙虚な態度
初対面の人に短時間で身だしなみ、態度、表情、言葉遣いに考慮して好感を持たれることは確かに大切ですが、それを相手(聞き手)がどうとるかが重要です。
前向きなアピールが全てに功を奏するとも限らないということです。
これから始まる長い付き合いを考えれば新人としての「前向きな姿勢」と「謙虚な姿勢」を大切にして頂きたいと思います。
最近は何かにつけイメージ戦略が問われますが、戦略として作られる第一印象に執着するより、ありのままの自分を出してこそ自分自身の自己紹介だということも頭に描き、今後を無理なく素直に正直につきあうのもお勧めです。
また歓迎会などは相手を知るいいチャンスです。
このような場における自己紹介は自分を売り込むより、先に相手を理解する努力を大切にして下さい。
「話し上手は聴き上手」ということです。
新入社員にとっては先ず職場の雰囲気に慣れ、人間関係作りが急務です。
従って自己紹介が済んだ後の先輩や上司との付き合いは自ら前向きに、そして小手先のスキルより心が大切で、まさに今が出番です。
「今から」の気持ちで希望に燃えるスタートを切って下さい。
(平松 幹夫/マナー講師)
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