スーパーフードの次は「グリーンフード」美容や健康に良いその魅力は?
JIJICO / 2017年5月24日 9時0分
スーパーフードの次は「グリーンフード」美容や健康に良いその魅力は?
「スーパーフード」の次は「グリーンフード」!?
ココナッツオイルをはじめ、キヌアやチアシードなど“スーパーフード”と呼ばれるものが、2015年ごろから日本でも話題になってきました。
スーパーフードというものには実際のところ定義がなく、特に日本では、栄養価に優れ、美容や健康に良い“珍しい”ものということで理解が浸透しているように思います。
そのような形でいわゆるスーパーフードは少しずつ市場に定着してきましたが、最近次なるカテゴリーが登場しました。
それが「グリーンフード」です。
次世代食材「グリーンフード」とは?
「グリーンフード」とは、古来よりスーパーフードの部類とされてきました。
俗にいう“スーパーフード”とは異なり、私が提唱している「ビューティーフード」の一種といえます。
“Green(グリーン)”という言葉は、兼ねてから環境やナチュラル&オーガニックの分野で言われてきた言葉です。
“グリーンフード”とは、植物由来原料で、抗酸化作用のある栄養素が豊富に含まれ、またカロリーも低く食物繊維も豊富な食材といわれています。
文字通り“グリーン”の野菜のほか、藻類では“スーパーフード”として話題になったスピルリナや、アスタキサンチンなどの海洋植物も含まれます。
米国の美容・健康業界の独自調査によれば、各専門誌が植物由来原料への注目を指摘していることから、こういった植物由来の原料が多く求められてきた時代になってきたのではないでしょうか。
そしてそれに加え、これらの食材がいかに環境に配慮されているか、というのも大切なポイントになります。
世界や日本の大手企業でも、環境に配慮する施策があるかどうかが、いまや最先端な企業として見られるようになってきていますが、美容・健康業界も例外ではないのです。
アメリカでは、野菜や果物を積極的に摂取しようとする層を、その摂取頻度や内容によって、ビーガンやベジタリアン、“フレキシタリアン”と言います。
彼らはもともと、植物由来原料の食材を求めること以外にも、すでに環境やサステナビリティに配慮しているかどうかの視点をもっているケースが多いです。
美容でもグリーンのカテゴリーが注目 「Green Beauty」とは?
グリーンは美容(コスメ)との関わりでも注目されています。
Greenという言葉が先進国であるアメリカでは、「Green Beauty(グリーン・ビューティー)」という新たなカテゴリーも登場しました。
グリーン・ビューティーとは、ビーガンやグルテンフリーの食習慣を送るだけではなく、ナチュラルコスメであること、また原材料などが“自然に戻る”・“原点に顧みる”という要素があるということ、が挙げられます。
まず、ナチュラル&オーガニック原料を採用したものである、ということが前提になります。
欧米では、‘ナチュラル’や‘オーガニック’で区切ることなく、“ナチュラル&オーガニック”という言葉が浸透しています。
日本では“オーガニックコスメ”という言葉が独り歩きしており、その定義を一言で表すのは大変難しいですが、ナチュラル&オーガニックな原料を多く使ったコスメということができ、原料の安全性のみならず、同様の視点で環境への配慮が求められるものだと考えます。
アメリカでは、全人種の肌質に合う、エコで環境に優しい、高品質で自然派製品が特に30~40歳代に多く好まれている傾向にあります。
SNSや口コミなど、リアルな声によるPR力を頼りに、原材料の透明性や、グリーン・ビューティーな製品を購入することでその一部が非営利団体や社会活動へ寄付されることなど、環境や社会貢献への観点から持続可能な(サステナブルな)企業であることが、惹かれる要素となっています。
グリーン・ビューティーの中には、商品がどこで、どのような製造方法を取っているか等の情報を共有することで、顧客信頼度を得るようにしている企業も多くあります。
美容のみならず、このような視点が食でも多く求められ、インナービューティーの原点回帰として浸透していくのではないでしょうか。
身近な食材で簡単!「グリーンフード」を摂り入れよう
「グリーンフード」は、環境に配慮した緑の野菜や藻類でしたね。
ナチュラル&オーガニックにこだわった葉物野菜などを使った“グリーンスムージー”や、もずく酢などをメニューに追加するなど、身近な食材から簡単に摂り入れることが可能です。
もずくなど海藻については、オーガニックと言うのが一概に難しいのですが、海藻の生育を妨げない生物多様性を意識した採取をしているかどうか、というのを少し考えてみるだけでもいいかもしれません。
こういった小さな思いが持続可能な社会を作っていくものだと私は思います。
(長井美有紀/ビューティーフードアドバイザー、マーケティングスペシャリスト)
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