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本格的な夏到来 加齢臭の10倍臭いと言われるミドル脂臭にご注意を!

JIJICO / 2017年7月19日 9時0分

本格的な夏到来  加齢臭の10倍臭いと言われるミドル脂臭にご注意を!

本格的な夏到来 加齢臭の10倍臭いと言われるミドル脂臭にご注意を!

ミドル脂臭は加齢臭の10倍臭い!?

本格的な夏の到来を控え、臭いで周囲に不快感を与えないよう体臭に気を配る男性が増えていることから「男の臭い」対策を訴えた商品が売れているようです。

「オトコ臭」なら、まだ威勢も良さそうですが、「ミドル脂臭」という主に後頭部・耳の後ろ辺りから出ているという耳心地の悪い言葉は、かなり嫌な感じですよね。その臭いの元の原因は、 (株)マンダムが発見したジアセチルという成分とのことです。

マンダムが発表したところによると、加齢臭の10倍臭いニオイを発すると言われる「ミドル脂臭」の生まれ出るシステムは、汗の中の乳酸が皮膚上の常在細菌であるブドウ球菌に代謝&分解されることでジアセチルが発生し、皮脂の中鎖脂肪酸臭と混ざることで、不快な「ミドル脂臭」を発生させてしまうようです。

乳酸は、疲れがたまると発生し、汗として出てきてしまうから「頑張っているお父さん達の勲章!」と言ってあげたいところですが、営業や接客など人と接する仕事の方は、その体臭が企業のイメージや評判まで損なうこともあると言われているのが現状です。

そういえば、知人女性の間で「〇〇タクシーは臭い」なんていう噂(都市伝説?)が流れていたこともありました。

知らず知らずのうちにスメルハラスメントしていませんか?

「だから私はお気に入りのトワレをつけて体臭をカバーしているよ」という方も多いと思いますが…そこは、ご用心!実は、香水などの良い香りが「ミドル脂臭」と混ざり、さらに悪臭を招いてしまい、「スメルハラスメント」になりかねません。

パワハラ、セクハラ、マタハラに続き、近年のビジネスシーンで新たに登場した言葉「スメルハラスメント(通称スメハラ)」。このスメルハラスメントのやっかいなところは「悪意がない」こと。

一般的に臭いを発している人が加害者で、かがされている人が被害者と定義されていますが毎日顔を合わせている相手の体臭がキツいとなるとかなりのストレスになるというもの…。

企業の調査によると

・自分が臭っていないか不安に思う=57.7%(資生堂調べ)
・自分が臭っていたら指摘して欲しい=64.7%(マンダム調べ)

…と、多くの人が自分の体臭のことを気にしているようですね。

職場の身だしなみでどうにかして欲しいことは?と聞いた(株)マンダム調査によるアンケート結果ではやはり、体臭と口臭が断トツ2トップ。そして、香水が上位にランクイン!しかも意外なのが、柔軟剤もスメルハラスメントになるということまで出ています。匂いの好みは人によって違うというのがなんとも難しいところですね。

また、体臭は遺伝などの体質である場合もありますし、歯周病臭は自分で気がつかないこともあるので、家族やパートナーから言われるならともかく職場の上司が善かれと思って指摘したことで、臭いと言われて傷ついた部下が心の病気になってしまう…なんてことや悪臭上司を訴えるには?といった相談まで弁護士のところにあるらしく…。

臭い問題は、メンタルに関わっているので意外に根が深いため、会社全体で「スメルマネジメント」の方針を決め、全員で臭い対策するのが良さそうですね。「スメルマネジメント研修」等も有効でしょう。

個人で出来るミドル脂臭対策

個人で出来るところとして、まずは「ミドル脂臭」をやっつけるために、甘草、桂皮などフラボノイドを含有する植物エキスが、先述のジアセチル発生を抑制するので、それらのエキスが含まれるスプレーなどの対策商品を試してみると良さそうです。

また、ジアセチルの発生を抑えるためにはどうすればよいかというと「汗腺機能を正常化する」ことが必要になります。

例えば、日常生活の中では、以下の点に注意するようにしてみてください。

1、運動をして良い汗(さらっとした汗)をかくようにする   
運動不足の人の汗はアルカリ性が強く、細菌にとっては大好物な汗となるため。

2、肉食の方は、食物繊維の多い緑黄色野菜を一緒に摂ること
肉類は、酸性食品なのでアルカリ性食品を多く摂取し中和させると良いから。他にアルカリ性食品は成分の多い順に梅干、わかめやこんぶ、大豆、バナナなどがあります。

3、毎日湯船に浸かって、汗をかく習慣をつける  
暑いからと言って夏はシャワーだけ浴びるのは汗腺機能が低下するから避けましょう。

4、クーラーを使いすぎないこと
クーラーに頼ってしまうとシャワー同様汗腺機能が低下し、汗が臭くなります。

5、梅干を食べる
梅干のクエン酸が乳酸を分解し、体外に出しやすくします。

ちょっとした習慣を心掛けたり、今まで気づかなかったことに意識を向けることが大切ですね。体の内側からと外側から両方の汗腺機能へのアプローチで暑い日本の夏を乗り切りましょう!!

(五十嵐 かほる/イメージコンサルタント・ファッションプロデューサー)

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