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グローバル人材になるための留学は、たった1つのマインドで成果が決まる

JIJICO / 2017年11月6日 7時30分

グローバル人材になるための留学は、たった1つのマインドで成果が決まる

グローバル人材になるための留学は、たった1つのマインドで成果が決まる

グローバル時代における留学の意味を考え直す

近年、グローバル時代と言われ、猛スピードで変化していく時代の中、英語教育やインターナショナルスクール、留学の関心が高まる中、なぜ留学なのか?留学をどう活かすのか、グローバル人材とは何なのかということをよく目にすると思います。しかし、実際には、どうしたらいいかわからない?というお声も多いのです。

また、最近では、留学にも長期留学から短期留学・お稽古留学など種類自体も増えていることもあり、留学の定義というものは曖昧な部分です。ただ、留学全体を通して言えることは、たった1つのマインドでグローバル人材になりえるということ。そして、留学するメリット・留学するべき人、やめておくべき人もいますので、今日はそれらにについてお話ししたい思います。

留学に対するたった1つのマインドとは?「点」ではなく「線」で考える

留学するべき人、やめておくべきの基準。ズバリそれは、「自分が何者か?」というマインドを持っているかどうか。つまり、「みんなと同じ・みんなと一緒ではない」ということ。

実は、多くの人が留学を「点」で考えています。つまり留学を単独で考えている人の割合が多く、「線」で考えている人が非常に少ないということ。

どういうことかといえば、留学した経験は素晴らしいことなのですが、ただ単に「留学した」というだけで「アクセサリー」のようになってしまっていては、グローバル人材とは言えないのです。なぜなら、そこで何を得て、自分は何者なのか?ということが明確でないからです。よく、留学して英語力をつけたいというご相談を受けます。しかし、英語力だけであれば日本でも充分可能です。

では、「線」で考えるとはどういうことなのか。それは、自分の人生や生活において、留学したから自分はこれを得て、自分はこういう自分になり、それらを社会にどう貢献していくのか、何ができるのかを明確にしていくことです。これにより、留学は「点」ではなく「線」となります。ですから、現実社会やグローバル人材育成の視点では、「点」で考えているのは非常にもったいないのです。

では、どうしたら「点」が「線」になるのか。「点」になりうるものを挙げてみます。

留学をした目的 なぜその国のその学校で学んだのか それをどう活かすのか なぜそうしようと思ったのか 留学して得たことは何か 異文化をどう受け入れていくのか 日本と留学した国の違いはどういう点か コミュニケーションはどうしたか 問題が起きた時、解決策を出せたのか 危機管理はどうだったのか 自己決断はできたか 自己責任ということを理解しているか 仲間(チーム)での運営力はどうか 自分の意見を持っていたか

など、実は日本の教育とは真逆の発想をすることが非常に大切であり、海外で生活する留学において、自分が得たものを発揮するには、このマインド、つまり自分というものがとても大切だということです。

裏を返せば、上記のようなマインドであれば、留学するメリットとということになります。これらを得られれば、自身にとってとても有益なものとなるでしょう。

留学するべき人・やめるべき人

先にも述べたように、ただ単に「留学をした」という実績だけがほしいのであれば、留学はやめるべきでしょう。費用面での無駄もありますが、その人にとって時間の無駄にもなりかねないからです。

また、他者に依存する人・素直に話を聞けない人・日本の感覚で行ってしまう人もやめるべきです。そもそも留学する(した)のは誰なのかということを認識すべきですし、「日本ではああだった、こうだった」という感覚での留学は、その国に適応していく可能性が低いからです。

厳しいようですが、甘い考えでの留学はやめましょう。留学はチャンスにもなりえますが、「毒」にもなりえるということをしっかりと心に刻み、留学がチャンスとなるマインドと発想を大切にし、自身で行動しながら、よりよき留学体験・真のグローバル人材を目指していきましょう。

(三嶋 香代/留学プロデューサー)

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