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幼児期の英語教育は「おうち英語」!歌を聞いて英語の土台を作ろう

JIJICO / 2018年4月22日 7時30分

幼児期の英語教育は「おうち英語」!歌を聞いて英語の土台を作ろう

幼児期の英語教育は「おうち英語」!歌を聞いて英語の土台を作ろう

小学校からの英語教育を控えて、幼児期にどうすべきか?

文部科学省による小学3年生から英語教育の開始、5~6年生での正式教科化を目前に、初等教育の段階からグローバル化に対応した教育を充実する事が注目されています。

このような動きの中で、どの年齢で何をすべきなのか、何ができるのか、子育て中のご家庭においては、大きな話題のひとつとなり、やや不安を感じている親御さんもいらっしゃるかもしれません。

教えようとするのではなく一緒に英語を楽しもう

乳幼児期から英語教室へという選択肢もあるでしょう。しかしながら近くに安心して通える教室が無かったり、いくつもある業者・教室の中からその選択に頭を痛めたり・・・。

また、自分で教えようということを考えてみても、得意ではない英語を正しいとは言えない発音で、どうやって我が子に教える事ができるだろうか・・・そんな心配を抱えた親御さんも決して少なくはないでしょう。

教えようとするのではなく、子ども達と一緒に英語を楽しもうとする姿勢を持つ「おうち英語」について、使える英語の土台つくりの為に、お家でできる事、お家ですべき事を考えてみましょう。

「話す」前にたくさん「聴く」!英語の歌を楽しんでみよう


言語習得においては、良質なターゲット言語を、少なくとも2000時間以上をインプット、耳にする必要があると言われていますが、言葉を聴く力は言葉を話す力との間に、密接な関係が存在しています。

「聴く」という行動をなくして「話す」ことは期待できません。特に、日本語と英語の言語差は大きいと言われます。日本語は高低言語、英語は強弱言語と区別され、音声周波数にも大きな開きがあります。当然、言語差があればあるほど、習得するには努力が必要という事になります。

幼児期の「おうち英語」では、まず、音感を育てるために、たくさんの英語の歌を聴きましょう。そしてお子様と一緒に真似て歌ってみます。

このとき、親御さんは、上手くできない、無理だわ・・・真似るなんて照れくさいわ・・・そんな様子を決して見せてはいけません。お子様方と一緒に一生懸命に楽しんでくださいね。英語の音やリズム、そしてイントネーションに慣れる事はとても大切です。

使用する書籍(CD付)としてはmpi出版の「Superstar Songs」シリーズ(1~3)がおすすめです。

発音が心配な人はYoutubeやCDを補助的に活用してみよう

そうは言っても、発音に関してはやはりご心配ですよね。良質な英語の音をたくさんインプットすることが先決ではありますが、文字と一つ一つの文字の持つ音との関係について学べるフォニックスを紐解いてみましょう。

YouTubeで「フォニックス」と検索をしてみると、『あいうえおフォニックス』という公式チャンネルがあり、動画でとても分かりやすく丁寧に説明してあります。

昔から楽しまれているマザーグースなど、子ども達が馴染みやすいようにアップテンポにアレンジしてあるものも多いようです。YouTubeで「マザーグース」と検索をすると、素敵な動く絵と共にたくさんの歌が流れてきます。他にも楽しい歌がたくさんアップしてありますので、お子様が喜ぶ画像や音源を一緒に探してみましょう。一緒に歌ったり踊ったり身体を動かし、ジェスチャーも楽しんでくださいね。ジェスチャーもコミュニケイションを助けるとても大切なツールです。

ご自身が理解しやすいと思うものを探してみましょう。あわせてmpi出版「Active Phonics」というDVDや「This is Phonics」というCD付き教材もおすすめです。

歌詞にある名前を我が子の名前に置き換えたり、歌の内容を子ども達に近付けるべくパーソナライズすることで、更に楽しめますし、自分のこととなると記憶に残りやすいですよね。

五感をフル活用する「実体験インプット」できればベスト


また、日頃の生活が育まれる環境においては、本物に触れることが可能となります。

例えば、絵本の中に果物が出てきたら、実物を手に取ってみる。嗅いでみる。食してみる。視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚、五感のフル活用が期待され、ほんもの体験となります。実体験インプットは感情を伴う最高のインプットでありアウトプットへの近道と言えます。

「チャンツ」で英語耳をどんどん育てよう


「チャンツ」と呼ばれるメロディーの無い歌をご存知でしょうか?

手拍子などリズムを取りながら、英語ならではの言葉遊びを楽しむことができます。英語の歌や絵本には、ライミングと呼ばれ、韻を踏む特徴があります。代表的なDr. Seuss(ドクタースース)のライミング絵本で、その軽快なリズムや音の響きを楽しんでみてください。

英語ならではのリズムや音を聴き取る遊びは、英語耳を作り、英語らしく強弱リズムで、正しい美しい発音で話せるようになる為の立派な訓練とも言えます。聴ける音、聴ける英語は、使える英語に育ちます。

家族と一緒に楽しむ「おうち英語」は子どもにも大きな安心感がある

CDやDVDはもちろんですが、今では簡単に手持ちのiPhoneなどのスマートフォン、やiPadなどのタブレット端末にダウンロードできとても便利な時代です。

何事にも限度は付き物ではありますが、何よりご家族様と一緒に取り組む愛情たっぷりの関わりができるのが「おうち英語」の特徴と言えるでしょう。ご家族様と一緒に触れ合うことほど、子ども達の中に安心感を与える世界はありません。そんな穏やかな環境の中では、学習意欲も挑戦意欲も高まるはず。

「おうち英語」は、英語の土台作りに最高な取り組みだとご理解いただけましたでしょうか。しっかりとした土台には、しっかりと英語力が積み上がって行くはずです。そんな「おうち英語」をぜひ、ご家族様おそろいでお楽しみくださいね。

(ゴーン 恵美/英語・英会話講師)

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