ゲーム依存症が国際疾病に認定 求められる対策について

JIJICO / 2018年8月16日 7時30分

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ゲーム依存症が国際疾病に認定 求められる対策について

社会生活や健康面で問題が起こりうる依存症とは?

アルコールや覚せい剤といった精神に作用する薬物を繰り返し使用していると、それらの薬物の渇望が高まる結果、自らの日常生活や健康への明らかな悪影響を無視してまで、使用を続けてしまうようになることがあります。

また、離脱症状といい、使用の中断時に激しい精神的な苦痛や、身体症状が出現するため、その薬物の使用をやめられない状態になることがあります。依存性が強い薬物の反復的使用によって陥ったそのような状態を薬物依存症といいます。

他にも、ギャンブルやセックス、買い物、ネットゲームといった強い快感をもたらすことがある行動がやめられなくなってしまった状態を、ある特定の行動のプロセスへの依存症(過程依存症)といいます。過程依存症は、薬物依存症と同様、快楽への抑えられない渇望に突き動かされ、特定の行動をし過ぎるために、社会生活や健康面での問題が見られることが珍しくありません。

2018年6月、ゲーム障害が国際疾病に加えられた

2018年6月18日、世界保健機関(WHO)により、ゲーム依存症は、「ゲーム障害」として、国際疾病分類(ICD)の一つに加えられることになりました。その定義は、「ゲームの時間や頻度をコントロールできない」、「日常生活でゲームを最優先し、生活や健康に問題が起きてもやめられない」という状態が1年以上続いている場合、とされています。

しかし、WHOによるこの定義に対し、ESAというアメリカのビデオゲームの業界団体が「客観的な証拠に乏しい」と反発しています。また、専門家以外の方が「何かにのめりこむことが病気になるのか?」と違和感を覚えることも少なくないようです。しかし、ゲーム依存症は確実に存在するし、ゲーム依存は単に「のめりこむ」こととは異なります。

典型的なゲーム依存症の方の場合には、ネットゲームでは数十万以上ものの高額な課金をゲームのサイトにすることがあります。また、食事も余りとらず、昼夜の境なく、誰ともほとんど話さないで自室でゲームに熱中する状態が長期にわたって続くことがあります。その上、病的といえる自分の生活や行動についての周囲の意見を聞き入れられないものです。

それはほかの依存症と同様、自分の健康や社会生活が犠牲になっていることを十分に頭ではわかっていても、本人すら制御ができないゲームへの強い衝動によってやめられないのです。まず、ゲーム依存症が起こりやすい状態からご説明します。

ゲーム依存症とひきこもり、社交不安症

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