勉強ができない子に共通する5つの行動パターンとは?
JIJICO / 2019年9月7日 7時30分
勉強ができない子に共通する5つの行動パターンとは?
子どもが自発的に勉強するにはどうすれば良いか?
二学期が始まりました。二学期は学校の勉強が一番難しくなる時期です。一方でお子さんの勉強に悩まれている保護者の方はなぜ勉強を自発的にしないのか、なぜ勉強についてやる気がないのか?悩む機会がさらに多くなっていくと思います。
でもこんなアプローチを試した事がありますか?勉強をどうさせるかではなく、お子さんのちょっとした行動を変えさせてみるのです。
人は泣いたり、笑ったりします。一般的には感情の喜怒哀楽によって泣いたり、笑ったりと行動が生じると考えます。しかし楽しくないのにあえて笑い続けていると気分が楽しくなってくることもあるのです。人の行動というのはメンタルと密接に結びついています。だからこそメンタルを変えたいなら行動を変えていくのです。ちょっとした行動を変えるだけで、勉強ができるようになってきたりするのです。
『でも、勉強させたくても勉強しないし…』と思った方。実は勉強ができる・できない、の差は勉強とは直接関係がない行動の違いから生まれているのです。
勉強ができない子に共通する行動パターン
私は塾教師として過去1,000名以上のお子さんを見てきました。そんな経験からある事を導き出しました。勉強のできる子とできない子にはそれぞれ行動パターンに共通点があるのです。これらの共通点は勉強をどのくらいしているというような直接的な行動ではありません。もっと間接的な行動パターンです。
【勉強ができる子に共通する5つの行動】
●遅刻・欠席が少ない
●忘れ物をしない
●大人の質問に対して適切な答えを返してくる
●ノートがきれい
●勉強中の姿勢が良い
【勉強のできない子に共通する5つの行動】
●遅刻・欠席が多い
●忘れ物を頻繁にする
●大人の質問に対して、的外れな返答または、全く違う話題を返してくる
●ノートがきたない
●勉強中の姿勢が悪い
お子さんはいかがですか?
勉強ができるようになるヒミツは勉強することではない
ご紹介した勉強のできる子にみられる共通の行動は、すべて間接的なものです。しかしこれらには勉強ができるようになるたくさんの秘密が隠されています。
遅刻・欠席が少ない昨今、学習塾はどこも他の日時に授業を受けることができる振替制度があったりします。ですから、たとえ用事があってその日は休んでも別の日に授業を受ければ、実質の授業時間は変わらないはずです。
この行動パターンで重要な事は、遅刻・欠席が少ない=塾(勉強)を家族で最優先させているということなのです。ご家庭全体でお子さんの勉強を最優先している環境なのですから、お子さんが感じる勉強の大切さは大きく変わります。
忘れ物をしない忘れ物をしないという行動はお子さんが自分自身で自己管理ができている証拠です。勉強ができない子は当日塾で何の科目を勉強するのか、わからず通ってくる子が大半です。
このような子は同様に私から『今日、学校で何を勉強したか』という問いに対しても明確な答えを返すことができません。保護者の方も私と同様の質問をお子さんにして、曖昧な答えしか返ってこないようであれば、この質問を繰り返すことによって、お子さんに意識づけをしていくことをおすすめします。
大人の質問に対して適切な答えを返してくる・ノートがきれいこれらの行動は、お子さんのコミュニケーション能力と論理的思考ができているか否かの判断材料になります。大人の質問に適切な答えを返せないお子さんは、授業中もしっかり聞けていない可能性があります。ノートは、字がきれいということではなく、整理されて書かれているかを見てください。
勉強のできる子は、授業の中で話された内容の中で、何が重要かを適切に判断し、ノートに書いています。できていない場合は、まずは日付、学習した範囲のページ数、単元名、問題番号をノートの決められた箇所に漏らさず書いていくことから始めてみましょう。
勉強中の姿勢が良い人間の脳は臓器の中で最も多くの酸素を必要とします。丸くなったり、居眠りをするような姿勢で勉強をしていると、脳に酸素を供給する血液が流れる一番太い頸動脈が圧迫され、脳がうまく働いてくれなかったり、眠気に襲われたりする原因になるのです。
このように勉強ができる子に共通する行動パターンに隠された意味がわかるとなぜ勉強ができるのかおわかりいただけると思います。『勉強をしなさい』と言うよりも、これらの行動をマネさせる方が絶対に効果的です。ぜひ実践してみてください。
(石垣 友規人/塾長、学習アドバイザー)
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