眼の疲労回復にはローソクの炎が有効!? 視力回復にも役立つ?
JIJICO / 2021年8月23日 12時0分
眼の疲労回復にはローソクの炎が有効!? 視力回復にも役立つ?
パソコンやスマホを見過ぎると眼の病気になる?
新型コロナウイルスの感染拡大により、自宅で過ごす時間が長くなっている今日、パ ソコンを見る機会が多くなっていると思われます。それに伴うのは、眼の疲れです。眼を 酷使すると、眼に痛みや渇きを伴い、焦点が合わなくなるなどの症状が出てきます。精神面でも、イライラする、怒りっぽくなる、考えがまとまらないなどが出始め、頭痛を覚えるようになります。遠視、近視、乱視の人は、疲労が早い傾向にありますので、定期的に 目を休ませる必要があります。しかしながら、テレワーク中でパソコンでの作業を主な業 務にしている人は、休み時間にスマホを見る、テレビを見る、本を読むなどして、眼を全 く休ませていない人が少なくありません。オンライン授業を受けている学生さんも同様の傾向にあります。 しかし、眼を酷使することで、眼に異常な症状を呈することがあります。 目の前がかすむ、眼の中に何か黒い物が見える、視野が狭くなっているなどの症状 がある人は、何らかの病気が疑われますので、専門医の受診が必要です。
ローソクの炎を見ると心が落ち着き眼の疲れが取れる
眼を酷使すると、肝蔵の機能に負担をかけます。長時間、眼を使い続けると肝臓が 疲労し始め、精神面では、感情のコントロールが困難になります。肉体面では、腰痛が 発生し食欲が低下し始めます。肝臓の疲労回復には、適度な休養と運動が必要です が、外へ出かける環境にないので、運動もままならない人が多いのではないでしょうか。 眼の疲れを取る方法は、
1.50 分に 1 度目を閉じて深呼吸を 3 回行う 2.まぶたを閉じて眼球を軽く 3 回息を吐きながら押す
などがあります。疲れが取れにくい人には、ローソクの炎を見つめることがお勧めです。 ローソクは適度な明るさなので、凝視が可能です。ローソクに集中すると、心が落ち着き、眼の疲れが取れます。ヨガの行法で一般的に用いる方法です。 ローソクを見る時間は 1 分が目安です。はじめのうちは、10 秒くらいしか出来ないと思 いますが、徐々に時間を延ばすことがポイントです。初日に、自分が目を開けていられる秒数を図ります。翌日からタイマーを使用し、初日に出来た秒数を 1 週間 行います。体調が良い日は60秒、悪い日は30秒にするような やり方は、効果的ではありません。一定時間凝視できる能力を身に付けるためには、一 定期間毎日同じ秒数を続けることが大切です。実施する時間帯は、起床後から朝食前 が理想的です。食後、入浴後、飲酒時や精神の病をお持ちの方は、避けてください。
ローソクを見る方法にはコツがある
ローソクの凝視方法を、紹介致します。 A.ローソクの位置 1) 炎を眼の高さに置く 2) 炎は 30 ㎝ほど離れた位置に置く B.ローソクを見るときの注意点 1) 背筋を伸ばして見る(ローソクの炎を覗き込まない) 2) 正座または骨盤が安定した姿勢で見る 3) 椅子を利用する際は足の裏を床に付ける C.ローソクを見るときのポイント 1) ローソクを見ている間は、目を閉じない(まばたきをしない) 2) ローソクを見ている間は、呼吸を止めない(呼吸を深くする) 3) ローソクを見ることに集中する(同じところを見つめ他のことを考えない) D.ローソクを見た後の注意点 1) ローソクを見た直後は 10 秒間目を閉じる 2) 環境が許せば、あおむけになり、ローソクの残像が消えるまで目を閉じて休む
毎日、ローソクの炎を見ると、眼の疲れが取れるだけではなく、視力の回復に役立ちます。また、精神面にも変化が表れ、こころ穏やかな生活を送れるようになります。 ポイントは、同じ時間に同じ場所で行うことです。顔を洗ってから行うと、尚効果的です。快適なテレワーク生活に、是非お役立ていただきたく思います。
眼精疲労や視力の回復に鍼灸治療が有効
眼をなかなか休ませることが出来ない、視力が低下気味、眼の痛みが取れない、眼が乾くなどの症状があり、目薬や内服薬を用いても改善が困難な方には、鍼灸治療が 有効です。眼精疲労をしている方に鍼灸治療をすると、治療直後に視力が 0.2 以上回復するという症例報告が多数あります。眼の疲れでお悩みの方は、お近くの鍼灸院や鍼 灸師が勤務する医療機関にご相談いただきたく思います。また、日常の生活を見直すことにより、眼精疲労の軽減が期待できます。清野が呼称する養正(ようせい)治療は、 日常生活の健康指導です。多くの鍼灸院で実践していると思いますので、合わせてご相談ください。 眼精疲労に、ヨガ(YOGA)は有効です。YOGA 治療を行っている先生に相談して、 心と体のバランス作りに役立てていただきたく思います。
(清野 充典/鍼灸師)
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