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「窓が空きにくい」「風呂の水は…」危ないマンションチェックリスト

WEB女性自身 / 2021年7月8日 6時0分

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多くの人が住んでいたマンションが突然崩れて……。米国で起きたそんな悪夢は日本でもあるのか。自分や家族の命や生活を危うくする物件の見分け方は? 専門家に聞いたーー。

6月24日、米国マイアミ郊外で、12階建てのマンションが倒壊した。24人の死者のほか、およそ120人もの住人の安否がわかっていないという(7月5日時点)。

中立な立場からマンションの維持管理のコンサルティングを行っている「さくら事務所」のマンション管理コンサルタント・土屋輝之さんは、こう分析する。

「築40年のマンションというのは米国ではめずらしくありませんが、このような事故は前代未聞です。調査が終わるまで断言できませんが、鉄筋量が少ない、地盤が弱いなど、何かしらの“欠陥”があった可能性が高いでしょう」

このような事故が日本で起きないか、気になるところだが……。

「日本は地震大国のため、諸外国に比べて建築基準が厳しくなっています。マンションが基準どおりに造られていれば、あのような事故が起きることは考えづらいです」(土屋さん、以下同)

しかし、気になるのは“欠陥住宅”の存在だ。定期的にマンションの“欠陥”の発覚は報じられてきた。

「お住まいのマンションが本当に建築基準を満たしているのか、管理組合が中立の検査会社などに依頼するケースはわずかです。9割ほどの物件が、施工会社や管理会社のチェックに頼り切っているのが現状。これでは“甘いチェック”となる可能性があります。実際に調査すると、一定の頻度で構造的な欠陥が見つかるのです」

■2年、10年を前にプロの目を入れる

命にかかわる構造上の欠陥ばかりでなく、生活上、ストレスのたまる欠陥もある。

「特に多いトラブルがカビ。壁の裏側の断熱材が足りず、結露が発生するケースがあります」
排水のトラブルも多い。

「水を流すため、排水管は緩やかに勾配がつけてあるのですが、それが足りていないことがあります。適切に排水されず、漏水となれば下の階にも被害が出ることがあるので、対応が必要です」

こうした欠陥がないか、セルフチェックすることが必要だ。



■「危ないマンション」自分で見抜くチェックリスト(※取材をもとに本誌作成。確定的な診断は専門家への相談が必要です)

〈命にかかわる欠陥〉

【1】外壁に亀裂やたわみがある。タイルが浮いている
□ 剥落して落下することがある

【2】窓のサッシやドアがスムーズに開かない
□ 建物が傾いている可能性がある。窓やドアに欠陥がないのに、開きにくい場合は要注意

【3】施工業者がほかのマンションで耐震偽装や手抜き工事をしていたことが発覚
□ その業者が不正の常習だったら危険

〈生活の利便性にかかわる欠陥〉

【4】断熱材が入っていない、入っているが薄い
□ 風呂場の点検口から見ることができる場合がある。吹き付けタイプの断熱材の場合、点検用のピンが奥まで入っていることが目安に。ただし、しっかりとした検査には専門家への依頼が必要

【5】床を足で押すとたわんでいたり、音がしたりする場所がある
□ 床材の施工が不十分な可能性がある

【6】洗面所の蛇口を目いっぱい開いた状態で、お湯を入れたバスタブの栓を抜くと、水がうまく流れない
□ 水を流すための勾配が足りない、あるいは排水の施工不良の可能性がある

〈欠陥ではないが確認すべきこと〉

【7】各種ハザードマップの危険地帯になっている
□ 購入時は参考に。すでに住んでいる場所は適切な備えをとる

【8】管理組合が機能していない。管理会社に任せきりである
□ 管理会社は必要最低限のことしかしないことが多い

「建物が歪むとアルミサッシなどに影響が出ます。窓やドアの開閉がスムーズかを確かめてみる。水道の水をいっぱいに流しながら、風呂の水も流して、排水機能を確かめるなど、さまざまな方法が考えられます」

そして、忘れてはならないのが立地の再確認。

「各自治体が公表しているハザードマップで災害リスクを知り、その物件にどのような対策が施されているのか調べることも重要です」

しかし、建物の構造的な欠陥を見つけることは、素人では困難だ。2年の保証期間や、10年の瑕疵担保責任期間が切れる前や、大規模修繕などの節目に、“プロの目”でチェックすることが勧められる。

「管理会社への相談も重要ですが、デベロッパーの子会社のケースが多いので、正しいジャッジができない可能性も。第三者の検査会社に依頼するのが安心でしょう。そして、なにより重要なのは、いざというときに住民が一枚岩になれるよう、しっかりと管理組合の運営に参加することです」

マンションは、人生でもっとも高い買い物。命と資産価値を守るため、住民も意識を高く持つべきなのだ。

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