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医師が教える“見落とし防ぐ”乳がん検診の受け方「マンモだけでは不十分」

WEB女性自身 / 2021年11月10日 6時0分

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女性が最もなりやすいがんといわれる乳がん。早期発見すれば助かる可能性が高いとされるが、コロナ禍の自粛によって、検診受診率が激減しているという。危機感を募らせる現場の医師に、実情を聞いた--。

「乳がんの進行度合いはステージ0~4に分けられ、数字が大きくなるほど進行していることを表しています。今年の4月に受診した50代の女性は、ステージ4と診断されました。ほかの臓器への転移がある状態です。彼女は’19年の終わりごろから胸のしこりが気になっていました。けれど、コロナ禍になり、親の介護もしていたので外出を控えた結果、受診するのを1年半も先延ばしにしてしまったんです」

そう話すのは、ときわ会常磐病院・乳腺外科の尾崎章彦医師。尾崎医師は、何かしらの症状や違和感があってから初回受診するまでの期間と、その際にステージ3、4と診断される割合を独自に調査している。

「3カ月以内に初回受診した乳がん患者で、ステージ3、4だったケースは68人中7人で10.3%。3~12カ月を要した患者は、11人中2人で18.2%とがんが進行した人が増加しました。さらに12カ月以上を要した患者に至っては、18人中12人、66.7%がステージ3、4と診断されるという結果となりました。自覚症状に気づいてから初回受診までの期間が長引くほど、がんが進行してしまうのです」

一方、早く見つければ見つけるほど生存率は上がる。

【乳がんのステージ別生存率】

〈1期〉2cm以下のしこりで、リンパ節への転移がないと思われるもの

5年生存率:100%/10年生存率:98%

〈2期〉2cmを超える5cm以下のしこりがある、もしくはリンパ節への転移が疑われるもの

5年生存率:95.8%/10年生存率:88.4%

〈3期〉しこりが5cmを超えるものや、しこりが皮膚などに及んでいるものなど

5年生存率:80.8%/10年生存率:63.8%

〈4期〉しこりの大きさを問わず、ほかの臓器に移転がみられるもの

5年生存率:39.8%/10年生存率:19.2%

※がんの統計2021 全国がんセンター協議会加盟施設における5年、10年総相対生存率より。ステージの説明は、日本乳癌学会の定義をもとに本誌作成。

治療開始時のステージが1もしくは2と診断された患者では、5年生存率はともに90%を超えている。

さらに進行度合いによって、治療法も変わると昭和大学医学部外科学講座乳腺外科学部門・明石定子教授。

「早期に発見できれば、術後の抗がん剤が不要な場合もあります。一方で、がんが進行すればするほど治療による体への負担、そして金銭的な負担も大きくなっていきますから、早期発見は本当に大切なことなんです」



■乳がん検診では超音波とマンモを併用

乳がんの早期発見のため、活用したい定期検診。乳がんを見落とさないためには検診の受け方にもコツがいると明石教授は語る。

「日本人に多い高濃度乳房(乳腺と靱帯が密集している乳房)だと、X線マンモグラフィーでは乳房画像が白く写るため、発見しにくい場合があります。そのため、マンモグラフィーと超音波(エコー)検査を併用するのがおすすめです」

明石教授によると、7万人超の40代日本人女性が参加した臨床試験では、X線マンモグラフィーと超音波検査を併用することで、1.5倍も多く乳がんを検出できたというデータがあるという。

また、日ごろから自分の乳房に関心を持つことも大事だと、明石教授は強く主張する。

「自分で触ってみてしこりなどを見つけたり、何か少しでも変化を感じたら必ず受診する。そして定期検診も受ける。それが、乳がんの早期発見につながります」

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