カネもコネもなくても…若き女性NPO代表たちの情熱

WEB女性自身 / 2014年7月19日 7時0分

恵まれない境遇の人たちを救うため、組織を立ち上げた女性たち。お金持ちの子でもない、有力者に縁もない、働いた実績もなかった彼女たちに共通するのは、「思いたったら、即行動」の情熱だけ。そんな、若き女性NPO代表の情熱が未来を切り開く――。
 
「カンボジアに行ってむせるような湿気がまとわりつくと、『帰ってきた』という感覚。第二の故郷ですね。工房に行って『スオスダイ』(こんちには)って挨拶すると、抱きついてくる女のコもいます」
 
そう話すのは、認定NPO法人「かものはしプロジェクト」で、子どもが売られない世界をつくる活動を続けている村田早耶香さん(32)。カンボジアの農村に作った工房で、特産品のイグサを使った小物を製造し、外国人のお土産として販売。働くのは、極貧にあえぐ女性たちだ。
 
母親や姉である彼女たちが手に職をつけ、経済的に自立できれば、現金収入を得ることができる。《大人に仕事を。子どもに教育を》が、かものはしスタート時からの活動だ。
 
「私の原点は、カンボジアの児童養護施設で出会った当時6歳と12歳の姉妹です。親の借金のかたに、姉妹で売春宿に売られたんです」(村田さん)
 
現地の少女たちが置かれた、日本では想像できない過酷な環境と現実がそこにあった。「かものはし」を仲間とともに立ち上げたのは、大学3年のときだった。それから12年、村田さんは今、カンボジアをケアしつつ、活動の場をインドにまで広げている。
 
大阪市内約20拠点で自転車のシェア事業を展開する「Homedoor」も、女性が発起人のNPO法人だ。理事長の川口加奈さんは23歳。シェアサイクル事業「HUBchari」は、ホームレスの就労支援のために彼女が考えついたシステムだ。約20拠点のどこからでも1時間単位で自転車を借りられ、どこへ返してもいい。その窓口業務を、ホームレスの おっちゃん たちが受け持つ。 11年10月に法人格の認定が下りたまだ新しいNPOで、《 ホームレス状態を生み出さない日本 を願って》、日本の貧困と向き合っている。
 
「ホームレスのおっちゃんたちには、うちで働くことで、社会復帰のための経験を積みながら、次の仕事を見つける準備をしてもらっています」(川口さん)
 
 11年5月登記のNPO法人「3keys」の代表理事・森山誉恵さんも26歳と若い。
 
「『3keys』の活動は大きくわけて3つです。一つは、東京近郊の児童養護施設や自立支援ホーム、里親家庭などに、学習ボランティアを派遣し、子どもたちの学習支援をしています。二つ目は、弁護士やその他専門機関と連携をとり、親などに頼れない、守られない子などのさまざまな問題をカバーしたいと考えています。三つ目は啓発活動。子どもたちが置かれた教育格差や貧困の現状を、もっと知ってもらいたいんです」(森山さん)
 
3人の共通点は、「思いたったら、即行動」の情熱と実行力。その背景には 98年に始まったNPO法人制度がある。
 
「かつてのボランティアは、個人的な活動が主でしたが、個人ではたとえば企業との取引や、寄付のお金で土地を買うにしても、個人名義では支障が出て、活動にも限界がありました。そこで、市民がより自発的に活動しやすいようにできた形が『NPO法人』なんです」(『シーズ・市民活動を支える制度をつくる会』鈴木歩さん)
 
「かものはし」村田さんは次のように言う。
 
「きっかけは小さくても、一人一人が微力であっても、問題に向き合って、行動に移せば、形になる。嘆くだけでなく、まず、行動です!」
 
若い女性が世界を、未来を、変えていく。やっぱりいま、女性が熱い!

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