「ゲーム感覚で楽しむ」女性が支える動物愛護の新しい形

WEB女性自身 / 2014年9月6日 7時0分

愛護センターから犬や猫を引き取り、シェルターで保護し、新しい飼い主との出会いを提供する動物愛護団体「株式会社ミグノンプラン」代表の友森玲子さん(37)。その活動に悲壮感はみじんもなく、寄付なしでも運営できるシステムや、友森さんの行動力と動物たちと楽しむ姿勢に引かれ、多くのボランティアや有名人サポーターが今日も集まるーー。
 
「よく聞かれます。『なんで、そんなことやってるの?』って。私はこう答えています。『面白いから』。これが正直な気持ちなんです。保護活動って、面白くて複雑な、いわばゲームなんです。そのゲームはとても優れもので、過程も面白いし、達成感もある。とっても面白いんです」
 
明るく快活な声の友森さんは、動物愛護団体ランコントレ・ミグノン代表で、株式会社ミグノンプラン代表取締役。設立は 07年、30歳のとき。ランコントレは「出会い」という意味だ。都の動物愛護相談センターに団体登録し、この7年、毎週月曜には必ず、愛護センターに通っている。犬や猫、ウサギなどを引き取るために。
 
友森さんが愛護センターから引き取った動物たちは、ミグノンのシェルターや、預かりボランティアの家庭で手厚いケアを受け、その後、月2回の「譲渡会」で、飼育希望者と対面。幸せに暮らせる家庭に譲渡される。
 
「私は、保護したコたちがウチにきた限りは、かわいそうなんて全然、思わない。普通に飼われていて、飼い主さんが亡くなったり、入院したり、あるいは責任感のない人で、引っ越しでポイしちゃったというだけで、彼らは普通の犬や猫。だから『かわいそうでしょう?』とか、『こんなにかわいいコなのに、保護犬なんですよ』みたいな表現は大嫌いです」(友森さん)
 
そんな彼女の人柄と行動力に引かれる人は後を絶たない。ミグノンを支えるボランティア登録数は現在300人。新しい家族が決まるまでの一時預かりボラさん(ボランティアのこと)、通いで世話をするシェルターボラさん、お散歩ボラさん、譲渡会ボラさんなど、形態もさまざまだ。
 
坂本龍一さんの一人娘でミュージシャンの坂本美雨さん(34)も、長年、犬のお散歩ボラさんを続けている。
 
「毎年月曜日に、2時間くらい、お散歩をしています。それは私自身が楽しいから。最近では、マネージャーもわかっていて『今日は、行くんでしょ』って、なるべくその時間、スケジュールを入れないようにしてくれます(笑)」(美雨さん)
 
友森さんは、なかなか譲渡先が見つからない犬や猫のことをツイッターやブログに書いて、イジリ倒す。「悪そうな顔」「アホ」とストレートに書いて、抗議がきたこともあるが、正直に書くから犬、猫のキャラが際立ち、愛着を持つ新しい飼い主候補も現れる。
 
今ではミグノン最大の応援者であるコピーライターで『ほぼ日刊イトイ新聞』主宰の糸井重里さん(65)は、そんなブレることのない彼女の活動を見つめてきた。
 
「友森さんに感じるのは、単純に頭のいい人ということ。相手がこれを言われたらイヤだろうということをよくわかっていて、気軽に頼んでいるようでも、実は、相手に断らせるのもうまい。だから、人が寄ってくる。犬は、何かしてくれる人に自然に寄っていくでしょう。冷たい人にはクンクンしない。そうか、彼女は犬や猫と同じなんだ(笑)」(糸井さん)
 
糸井さんのバックアップを受け、ミグノンが株式会社になったのがこの 14年の春のこと。別々の場所にあったペットサロンとシェルターをドッキングさせた。サロンやクリニックなどの収益で、多額の寄付に頼らずに運営されている現在の保護活動を、永続的に続けられるシステムにする。それが友森さんの今後の目標だ。
 
「私がいなくても、続くシステム。極端にいえば、私が死んでも保護活動が続かなければ、意味がないですからね。ミグノンのような施設が日本中に、のれん分けみたいに広がっていけばうれしいです」(友森さん)

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