1割の「いいね」はダメ…近藤サトと寺田理恵子思う「女子アナ像」
WEB女性自身 / 2018年3月15日 11時0分

52歳の若さでこの世を去った有賀さつきさん、貴乃花親方を陰から支える花田景子夫人、3月いっぱいで終了する『あさイチ』の有働由美子アナーー。最近、ニュースでよく耳にする 女子アナ を取り巻く環境に、身につまされる思いを抱いた読者も多いはず。そこで、年をとるごとに共感度が増す彼女たちの今に接近。
近藤サト(49、以下=近藤)「私はアナウンサーを完全に辞めていた時期はないんです。退社して、最初の結婚生活を送っていたころも、ゆるくではあるけれど続けていました。いまは、ナレーター業は死ぬまで続けたいと思っているの」
寺田理恵子(56、以下=寺田)「サトちゃんらしい。私は再婚後14年間、専業主婦だったの。その時期には『いまできること』を考えて、好きな手芸の腕を生かして、匿名で在宅ワークをしたり」
ともにフジテレビ出身で、先輩・後輩の間柄。当時、「内定競争倍率は数千倍」といわれた難関を突破し、花形職業の座を射止めたのは、寺田さんが'84年、近藤さんが'91年のこと。
'80〜'90年代はバラエティ番組が全盛。当時、「楽しくなければテレビじゃない」を旗印に、お茶の間の圧倒的支持を得たフジテレビで、寺田さんは元祖アイドルアナとして一躍人気者に。
近藤さんはバラエティのほかに、『FNNスーパータイム』などのニュース番組に出演。報道アナウンサーとしてのイメージが定着していく。
その後、2人はともに寿退社。寺田さんは27歳で制作会社のディレクターと結婚。しかし長女を出産後、夫の不倫疑惑が報じられ、離婚。そして、'00年にNEC元会長の御曹司である大手広告代理店勤務の男性と再婚し、次女をもうけるが、夫は'12年に急逝してしまう。
一方、近藤さんは'98年に歌舞伎俳優の故・坂東八十助さん(のちの三津五郎・'15年逝去)と結婚後、1年あまりで離婚。'03年に会社経営者と再婚し、1男をもうけている。
結婚・離婚・再婚など、2人の私生活は、常に世間の注目の対象に。女子アナだからこその試練ともいえるが、それらの体験はその後の人生に生かされているのだろうか。
寺田「私はマスコミに追いかけられて嫌な記事が出ても、たいていは『あーあ』って忘れちゃうタイプなの。女子アナって追いかけやすいと思います。芸能人のように、所属事務所がガッチリと守るというわけでもないし」
近藤「私も週刊誌の直撃取材を何度か受けて、もう驚かなくなった。友達は『ひどいこと書くね』って言うけれど、いつしか『これも仕事なんだなぁ』と思えるようになりました」
寺田「私は表に出ている人間だからしょうがないけれど、それが家族に及んだときはつらくて。主人が亡くなったとき家族葬にしたんだけれど、『誰も来ないお葬式』とか書かれたり。娘に車内づり広告を見せたくなくて、『今日は電車通学させられない!』って思ったこともあったし」
近藤「家族のことまでっていうのは、すごく困りますね。だからもう、書かれないようにしよう!(笑)波瀾万丈という意味では、私もさまざまな経験をしました。でも、読者の方だって同じなんだと思います。いま母校の大学で教えているんですが、学生さんの母親と私は同じ世代。それで、『母親の一代記をインタビューして舞台化する』という課題を出したの。原稿を読んでいると、そこには病気や介護から嫁姑の確執まで、もう10人いれば10通りの深い人生があって。『この方は私より波瀾万丈だわ』とか、泣きながら添削しているの。そういう意味で、教えていても学びがたくさん」
寺田「田丸美寿々さんと、あるパーティでお会いしたとき、『60になったら収穫の年』とおっしゃったの。その言葉がすごく心に残っていて。いまのうちに種まきをしておきたい。そのために実家で、子育てサロンや紅茶教室など、大人の学びの場を開いたり。地域に貢献することが、これからの高齢化社会で大切になってくると思うんです」
近藤「すごーい。私は職人気質なので、1つのこと、ナレーションを極めたいと思っていて。最近やっと『ナレーターの近藤サト』と認知していただけるようになったの」
寺田「サトちゃんみたいにしゃべる仕事がずーっとあるってすごいことよ」
近藤「ありがたいです。でもいいことばかりでないのも事実。女子アナは、見た目や服装も含めた自分の個性に、8割の人から『いいね』をしてもらうことが大事。1割が『いいね』じゃいけないんです。でも、没個性の女子アナはフリーになったときに埋もれちゃうんです。だから『武器になるような個性がない』と模索している方も多いの」
寺田「確かにそう。女子アナは資格じゃないので、プラスアルファを打ち出さないと生き残れない」
近藤「寺田さんもそうですが、局を離れても常に新しいチャレンジをして、アナウンサーという経験をベースに何かを打ち出したいという人が多いですよね。それは素晴らしいことだと思う」
寺田「女子アナの共通点は 行動力 かしら? パッと思いついたら、行動するのは早いかもしれない」
近藤「バイタリティあふれる男っぽい方が多いですよね」
寺田「確かに。でも、その行動力が波瀾万丈な人生を招いてしまうのかな(笑)」
この記事に関連するニュース
-
テレビから消えた“あの女子アナ”を追え<日本テレビ>奔放すぎた葉山エレーヌはアナウンス室追放
アサ芸プラス / 2021年2月27日 9時57分
-
NHK近江友里恵アナ 「意外に反響大きくて」退社発表後のパパラッチ被害告白「車2台に追いかけられて」
スポニチアネックス / 2021年2月16日 10時54分
-
山村美智が胸中明かす 36年半連れ添った夫との「コロナ禍の別れ」
NEWSポストセブン / 2021年2月15日 7時5分
-
浅香光代さん「遺産5000万円」をめぐり、勃発していた内縁の夫と息子の“相続争い”
週刊女性PRIME / 2021年2月2日 16時0分
-
まさに至福の味!手土産界に君臨する帝国ホテル 東京のフルーツケーキ「オーチャード」【近藤サトのセンスがいいおすすめ手土産】
OTONA SALONE / 2021年1月30日 20時0分
ランキング
-
1福原愛、江宏傑が離婚危機を否定もツイッターで意味深発言「今からでも遅くないかな」
wezzy / 2021年2月27日 17時10分
-
2冬の“がっかりドラマ”をぶった斬り!「田舎も女もナメすぎ」「また続きはHuluかよ」
週刊女性PRIME / 2021年2月28日 17時0分
-
3火10は川口春奈&横浜流星で“うちキュン” 各局4月期恋愛ドラマが「豪華すぎ」
モデルプレス / 2021年2月28日 18時11分
-
4林修の冠番組が相次ぎテコ入れ 内容が大きく変わったのはなぜか?
NEWSポストセブン / 2021年2月28日 7時5分
-
5辛坊治郎氏『そこまで言って委員会』卒業 たかじんさん時代から約17年半出演
ORICON NEWS / 2021年2月28日 15時0分