アベノミクス下の金融商品「普通預金が最強」と専門家

WEB女性自身 / 2013年4月28日 7時0分


アベノミクスがうまくいくかどうかという予想の範囲の議論より、どちらに転んでも私たちの生活を守る方策が知りたいーー。
 
そこで具体的にアベノミクス『楽観シナリオ』『悲観シナリオ』、そして最悪のケースを想定し、『破綻シナリオ』まで、資産防衛術と陥りやすい落とし穴を『日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル』(ダイヤモンド社)が話題を集めている橘玲さんに解説してもらった。
 
『楽観シナリオ』ーーアベノミクスが成功し再び好景気が始まる。大胆な金融緩和の成功で、庶民までお金が回り始め、消費が活性化する。モノが売れて、物価の上昇とともに企業の業績は上がり、賃金もアップし、やがて雇用にも反映されていくーー。
 
「もっと豊かに、という期待感から積極的に投資をしなければという心理が働きがちで、そこは要注意です。目端の利く投資家は昨年末の総選挙のころに一生懸命株を買っていて、4割以上上昇したのですからいまはもう売りに転じています。いま買おうとしている人は大きなリスクを負っています」
 
人気の高い金融商品でも油断はできず消費者が損する仕組みになっている”不合理商品”もある。煽られて投資に走ると危険を伴うと橘さんはクギを刺す。
 
「和牛の安愚楽牧場のように”あの人”が推奨しているから、とか過去に高配当を出しているから、という理由で投資するのはきわめて危険です。特に高齢者の方々は若い人と違って資産を失ったら、もう挽回できない。投資をしないことが最善の人にとって、あくまで最強の金融商品は流動性のある《普通預金》です」
 
『悲観シナリオ』ーー大胆な金融緩和もむなしく、結局、お金は庶民まで回らず、トクをするのは富裕層だけだったという展開に。相変わらず買い控えは続き、物価は下がり続け、デフレ不況が続いていくーー。
 
「デフレ下では名目金利は低いけれど、物価の下落で生活コストが3%下がれば、普通預金に預けているだけで3%の金利が付いているのと同じ効果があります。何もしなくても現金の価値が上がっていくので、昇給がないからといっても資産運用や海外投資をあせってする必要はないのです。日本の財政が破綻に向かっているとしても、当分は金融資産は普通預金で持っているほうがいいでしょう。こんなときはなるべく借金をしないことです」
 

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