「患ったときのために…」読んでおきたい“がんの名著”6

WEB女性自身 / 2013年9月16日 7時0分

「ウチは約350種の病名別に、3千冊以上の闘病記を所蔵しています」
と話すのは、がん闘病記専門の古書店・パラメディカの店主・星野史雄さん。ホームページでリストを見て、メールで注文してもらう販売方法をとっている。
 
「ウチに在庫がない本は、よその書店で買ってもらえばいい。僕が大事にしているのは、『闘病記リスト』の充実。これまでに出版された闘病記のすべてを網羅するリストづくりが、僕のライフワークなんです」(星野さん・以下同)
 
こう夢を語る店主が、HPにはこんな断り書きをーー《店主ががん患者のため、サイトが閉鎖される可能性もあります》
 
星野さんは’10年8月に大腸がんが見つかり、肝臓への転移があるステージ4の状態。’11年には肺に転移。そして今年5月、肺への多発転移が見つかったという、末期がん患者だったのだ。
 
「大腸がんでステージ4というと、僕のように手術して、かつ抗がん剤が効いた場合、平均生存期間が30カ月といわれています。僕は丸3年たちましたから、36カ月生きていることになる。闘病記には、僕自身が『精いっぱい生きたい』と思う心の支えになっている本も多くあるんです」
 
そう希望を持つ星野さんが、「自分が、家族が“患者”になったときのため」の名著を、6冊紹介してくれた。
 
1『乳がん治療日記 まんが おっぱいがたいへん!!』さかいひろこ著、田島知郎監修
「漫画家・さかいひろこさんの乳がん闘病記。初めてがんを告知され、大きな動揺をしている方が、ホッとするというか、安心できる1冊です」
 
2『わたしが口紅をつけた理由』ジェラリン・ルーカス著
「著者は乳がんが見つかり全摘を決意。同時に再建手術をしているんです。彼女は乳首がなくなったかわりにタトゥーを入れ『元の自分には戻れないけれども、新しい自分にはなれる』という気持ちを示しています」
 
3『死ぬ気まんまん』佐野洋子著
「乳がん再発を告知された日、著者は『もう老後の心配はいらない』と考え、緑色のジャガーを購入したそうです。豪胆な彼女の晩年が綴られているこの本は、末期の方におすすめです」
 
4『さよなら さよなら さようなら』田中美智子著
「80歳を過ぎて、大腸がんで『余命半年』を宣告された元国会議員の著者は、『死ぬまでにエッセイを書きたい』と言うと、医師は『大変お気の毒ですが、本を書く時間はもうありません』と回答。そんな彼女が書き上げたのがこの本。続編も出し、90歳を過ぎた今もご存命です」
 
5『わたし、ガンです ある精神科医の耐病記』頼藤和寛著
「メディアで人生相談もしていた毒舌で有名な著者。がんで『もう先を覚悟した』という方には、同志のような本になるかもしれません」
 
6『絶体絶命を生き抜く スキルス胃がん余命三カ月から三年半』山下郁子著
「著者が48歳のとき『余命3カ月』と宣告されてからの闘病記です。壮絶な副作用との闘いが生々しく報告されていて、彼女の生命力と根性には、本当に頭が下がる思いです」
 
これら6冊と、星野さんが「ライフワーク」で集めてきた闘病記リストが、いざというとき、役に立つだろう。

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