梅雨に増える「死に至るカビ」予防のための3原則

WEB女性自身 / 2014年6月18日 7時0分

「人間にとって梅雨は嫌な季節でも、カビにとってはいちばんよい気候。気温が20〜30度、湿度が60%以上だと室内外にカビが繁殖しやすいのです。カビが原因となる病気もこの季節は増えるんですよ」
 
そう話すのは、千葉大学・真菌医学研究センターの矢口貴志博士。湿度が80%を超える日が続くジメジメしたこの時期、カビを知り尽くしたエキスパートの矢口先生が、知られざるカビによって引き起こされる病気を8つ教えてくれた。
 
【黒色真菌症】病原性黒色真菌・エキソフィアラによる皮膚の感染症。皮膚が硬くなり、肉眼では皮膚の腫瘍のように見える。傷などから皮膚の奥まで入り込み、血管へ侵入し全身に回り、臓器に転移し最悪死に至ることも。
 
【接合菌症】重篤な免疫不全の人に感染。副鼻腔から眼窩や口蓋を巻き込み、脳へと波及する。肺型、皮膚型、消化管型もある。急速に進行するうえ、既存の薬が効きづらいこともあり、危険な病気。
 
【アスペルギルス症】免疫力が著しく低下した人に感染し、呼吸器系に侵入した場合は血性たんやぜんそく、肺炎、副鼻腔炎などを引き起こす。血管内では血栓や出血性壊死なども起こりうる。
 
【クリプトコッカス症】乾いた鳥のふんに生息する菌を吸い込むと、健康な人でもごくまれに感染することもある。菌が肺に定着した際に自覚症状はあまりないが、脳に転移すると髄膜炎や脳炎を引き起こす可能性も。
 
【夏型過敏性肺炎】築年数20年以上の古い木造建築や風呂場に使われている腐木などに生息するカビが原因。せきやたん、微熱が続き、夏風邪と勘違いしやすいが、喉に痛みがない。1カ月以上微熱が続く。
 
【カンジダ症】手がカサカサになったり、爪が白変する皮膚カンジダ症、乳白色苔状の斑点が生じる口腔カンジダ症、かゆみを伴い、ドロッとしたおりものが出たり、膣腔や陰唇が炎症を起こす性器カンジダ症などがある。
 
【癜風】皮脂をすみかにする常在菌により感染する。汗をかきやすい胸や背中に黒い色素斑や白い脱色斑が広がる。かゆみを伴うことは少ないが、表面をこすると白いフケ状の粉が出てくる。
 
【水虫(足)・いんきん(股)・たむし(胴体部分)】医学名「潜在性小水疱性斑状白癬」。発生する部位によって名を変えるが、同じ白癬菌が原因。多くの場合、湿疹と合併して起こりやすく、皮膚に炎症を起こしたり、痛痒感などの苦痛を伴う。
 
矢口先生が教える、カビ予防3つの原則は次の3つ。
 
1・土やほこりなど、カビの栄養源になるものを室内に持ち込まないこと。
2・カビを生やさないよう風通しをよくするなど、部屋の湿度を下げること。
3・生えてしまったカビはすぐに取り除くこと。
 
カビを増殖させる前に、寄せ付けないことが大切だ。この3原則をしっかり頭に入れて、カビから身を守ろう!

女性自身

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