山田まりや告白「原因不明の嘔吐も…」5年続いた恐怖と孤独
WEB女性自身 / 2013年8月1日 7時0分
「ママになって7カ月たちました。今年の夏は例年になく猛暑の毎日ですが、ムネちゃん(長男・崇徳くん)は元気ですくすく育っています。うちの旦那さん(俳優の草野とおる=45)は、ちょっと年を取ってからできた子なので、もうかわいくてしょうがないという感じで」
満面に笑みをたたえてこう語るのは女優の山田まりや(33)だ。16歳でデビューした当時から、明るく、健康的なイメージで一躍人気者になった彼女だが、5月に出席した「『IBDを理解する日』制定PRイベント」では、自身もクローン病に酷似した症状に悩まされ、闘病していたことを明かした。
IBDとは腸や消化管に原因不明の炎症を起こす難治性の炎症性腸疾患の総称で、’07年9月、当時の安倍晋三総理が辞任する原因にもなった潰瘍性大腸炎もクローン病に分類されている(いずれも厚生労働省が特定疾患に指定)。
「体の異変に気がついたのは’03年。東京・日比谷の『芸術座』の舞台に出ているときでした。その日の舞台を終えたあと、共演者の方たちとよく食事や飲みに行ったりしたんですけど、そのときに貧血を起こしたような状態で倒れたことが何回かあったんです。そして、千秋楽の前日、いきなりものすごい嘔吐と下痢に見舞われて。それも繰り返し繰り返し。しかも、かなり熱があって、もうフラフラの状態で病院に行きました」(山田まりや・以下同)
医師からは、「盲腸が破裂したら大変なことになる。舞台に立つなんてとんでもない」と言われた。しかし、山田は「公演はあと1日。先生、なんとか舞台に立たせてください!」と懇願する。医師は根負けし、翌日は山田に付き添ってくれたという。
「公演終了後、病院に直行して盲腸の手術をしたんですが、術後もいっこうに改善しない。いろいろ検査もしたんですけど、原因がわからない。そこで、一度退院して様子を見ましょうということになったんですね」
退院してから嘔吐や下痢が治まり、山田は北海道へロケに行く。そのさなかに、今度は胃がキリキリと痛み出し、冷や汗と脂汗が出て、熱が40度近くになり、悪寒でガタガタと震えだした。ロケを中断して病院へ行ったが、医師は「こんな症状は見たことがない」「何が原因かわからない」と言う。
「そのときは、とりあえず解熱剤とかお薬をもらい、翌日東京へ戻って、盲腸を手術した病院に行きました。あらためて胃や大腸に内視鏡を入れたり、全身をCTで診てもらったんですけど、それでも原因がわからない。そのとき初めて先生に『断定はできないけれど、クローン病かもしれない』と言われたんですね」
医師の話によると、潰瘍性大腸炎は大腸だけの炎症だが、クローン病は口から肛門までの、すべての消化管に炎症が起き、症状は人それぞれ。しかも、特効薬がないため根治は難しい。さらに嘔吐や下痢、貧血や高熱といった症状がずっと続くのではなく、“寛解(かんかい)”といって、一時的、もしくは継続的に症状が軽くなったり、場合によっては症状がまったく出なくなることがある。そのせいで、周りの人たちからは、なかなか理解してもらえない病気だという。
「私の場合も、治まっていた症状が出て、体の不調を訴えても『ウソでしょう』とか『お酒の飲みすぎだよ』とか言われて、信じてもらえない。その結果、自分が孤立しているような気持ちになってすごく落ち込んだこともありました。同時に、寛解状態になっても、いつまた症状が出るかわからないという恐怖感は絶えずあって。こんなことで将来結婚できるんだろうか、無事に赤ちゃんを産むことができるんだろうか……と悩んだりしました」
彼女は鍼治療とマクロビオティック、漢方、薬膳などで食生活や体質の改善を図った結果、発症から5年後の’08年ごろに症状が治まり現在に至っている。そして’08年2月には、かねて交際中だった草野とおると結婚し、昨年の12月29日、待望の第1子を授かった。
「ムネちゃんには、朝起きるのが楽しくてしょうがない、明日という日が待ち遠しくて仕方がないという子になってほしい。そのためにもママである私が元気でいられるよう、健康には十分気を配っていきたいですね」
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