欧米人が憧れる「和風」を、私たちのファッションに取り入れる方法

女子SPA! / 2018年9月13日 15時47分

和柄や刺繍などを少しだけでも取り入れて、今もなお人々を魅了する美しさを時々思い出して ※画像:WEAR

【モードをリアルに着る! Vol.47/小林直子】

 西洋の衣服はその発展のために都度、西洋以外の文化の要素を取り入れていきます。それはアジアであったり、アフリカであったり、中近東であったりといろいろです。

 それらは民族的という意味のエスニックと呼ばれたり、最近では部族を意味するところのトライバルと呼ばれたりします。

 西洋から見たら、遠く東に存在する日本もまたエスニックの1つです。それは異国の文化であり、西洋文化の発展のために取り入れる価値があると考えられているものの1つです。

 古いところでは、ポール・ポワレが日本のキモノにヒントを得たキモノコートを1906年に発表し、当時の主流であったコルセットを放棄したドレスやコートを次々と作りました。

 そして、ポール・ポワレのキモノコートから100年以上たった今も、日本の文化の西洋の衣服への取り入れは続いています。

◆日本と西洋の異文化ミックスを提案

 今回取り上げたアーデムの2018年プレフォールのルックも、そんな日本文化を取り入れた例の1つと言えるでしょう。

 ロンドンのホランドパークにある京都庭園で撮影されたこのルックは、解説によるとローラ・アシュレーと北斎のミックスだそうで、ドレスの形はローラ・アシュレーだけれども、プリントや刺繍はキモノ風という、今まで存在しなかったような異文化ミックスとなっています。

 この日本にいる私たちには考えつかないような異文化ミックスは、ルイ・ヴィトンの2018年のリゾートコレクションでもありました。

 バッグに施された大胆な歌舞伎風の絵柄は記憶に新しいのではないかと思います。

◆日本風スタイルにのってみては?

 このように浮世絵風のプリント、キモノ風の刺繍、ひらがな、カタカナといった文字、日本の帯やキモノスリーブなど、繰り返し提案される日本風スタイルですが、これらが日本で流行ったためしがありません。

 いろいろな形で提案されるア・ラ・ジャポネ、つまり日本風をなぜか日本に住む私たちは無視し続けています。

 その理由は定かではありません。身近にあるものなので恥ずかしいとか、素敵に思えないなど、いろいろあるでしょうけれども、正確なところはわかりません。

 しかし私たちもそろそろ、西洋の側が提案する、西洋と日本の異文化ミックスにのってみたらどうでしょうか。ハイブランドをデザインするデザイナーたちが、それは格好いいよ、モードだよと言っているのですから、こちらもその提案を受けて立ってもよいのではないかと思います。

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