デジタル写真からパスワードまで。面倒な整理をラクラク完了するコツ

女子SPA! / 2019年2月20日 15時45分

写真はイメージです(以下同じ)

「整理整頓に悩む人はこの本だけではすべては解決しません」。冒頭からのネガティブ発言にビックリするような本を見つけました。でも、かえって正直で信頼できるかも?

『面倒くさがりやの超整理術 「先送り」しないための40のコツ』をめくってみると、整理術の本なのに写真は一切ナシ。文章だけで攻める著者は美崎栄一郎氏。花王株式会社で幅広い商品開発をしたのち、商品開発コンサルタントとして独立、「仕事効率化」等のテーマで講演活動も行っています。

 モノやデータが日々更新されていく世の中、整理術も常にアップデートしていかなくては追いつきません。その上で本書は「現時点で楽してできる有効な策」を40種類も紹介。ひとつの整理にかかる時間も表記されているので、5分でできるから今やろう、とヤル気も湧いてきそうです。

◆1.「デジタル写真」の整理(所要15分)

 自分の身のまわりより散らかっているのが、スマートフォンやパソコンの中。フォルダーに分類してみても、必要か不必要かまではなかなかチェックできないもの。本書が薦める「デジタル写真の整理(所要時間15分)」は、どうかというと。

1 スマホにGoogle photosのアプリを入れる

2 Wi-Fi環境下で自動的にバックアップを取る設定にする

3 毎日か毎週決めた日にGoogle photosをWi-Fi環境下で立ち上げる

「写真の整理はこれだけです」サラッと本書は申していますが、私、恥ずかしながら「Google photos」を知りませんでした。本書から抜粋して説明しますと、「写真を自動的に整理してくれる上に、何枚保存しても無料」というのです(※有料プランもあるようですが、本書によると無料プランで問題なしとのこと)。

 さらに「Google photos」の利点は「キーワード検索が可能」「整理がほとんど不要。顔写真から自分の顔を勝手に分けてくれる」等々。さらに学習機能も備わっており、どんどん精度も上っていくのだとか。

「アプリのインストールから初期の設定まで15分もあれば充分」と本書。通勤中やランチタイムを利用して、自動で整理する仕組みを作ってしまえば、編集作業の手間もなし。さらに「撮影場所でも検索でき、自動的にアルバムとしても分かれる」とかなり優秀。IT技術が加速し過ぎると頭を使わなくなっておバカになりそう、と心配していた私ですが、最新のアプリを駆使するのも立派な脳トレなのかもしれません。

◆2.「パスワード」の整理(所要30分)

 パスワード。それは仕事や私生活に欠かせないものであり、取扱注意の上位にランクインされるもの。皆、複数のパスワードを駆使していると思いますが、一定期間で変更&管理している方、どのくらいいますか。ズボラな私はすべて放置していますし、なんならしょっちゅうパスワードを忘れます。しかし身近でパスワードを乗っ取られた方が出たため、対策を探していました。

 本書が推奨するのは、日本語対応しているアプリ「Lastpass」。こちらも無料版と有料版がありますが、本書によると無料でも問題ないそうです。とはいえ「大事なモノを預けるのにお金を払わなかったら、問題があってもクレームも入れづらい」と、なんとも正直な感想。

 データ管理アプリの無料有料問題は、使い手側のジャッジにかかってくるので、100%グッジョブ! とは言えないのでしょう。ただ、先に紹介した「Google photos」も「Lastpass」も、無駄な時間と労力を排除するのに役立つツールなのは間違いありません。一度設定してしまえば、ネットショッピングからネットバンキング、各種チケットの手配までスムーズに完了。こちらの所要時間は30分、隙間時間にトライしてみてはいかがでしょう。

◆3.「思い出の品」の整理(所要60分)

 思い出の品の整理などというと、なんだか終活っぽいですが、とかく住宅事情に恵まれていない日本、センチメンタルに浸っている場合でもないのです。フリマアプリで売る、潔く破棄する、今まではこのふたつが主流でしたが、次なる方法は保管。本書が薦めているのが「ミニクラ」というサービスで、「誰もが箱単位で倉庫を持てるクラウドストレージ」。なんと200円から活用できちゃうのです。

1 ミニクラの箱を注文する(頼むと数日で届きます)

2 入庫日を決める(宅配の人を呼ぶ日ですね)

3 一気に箱に残したいもの30点を選んで詰める

 60分もあれば思い出もスッキリ片付くそうですが、思い出というのは心も含まれます。心が入っている品は、ふと見つめたくなりませんか。そんなあなたのために、ミニクラにはログインするだけで写真として眺めることができる「MONO」というサービスもあるのだそうです。さみしくなったらいつでも、スマホやパソコンで思い出に浸れます。

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 本書に載っているのは、デスク、サイフ、チラシの整理から、頭の中の整理まで、実に多種多様。いかに無駄をはぶいて風通しよく過ごすかを第一に考えられています。ちょっと厳しいけれど、やってしまえばやみつきになりそうな、徹底した合理性にそそられました。

―小説家・森美樹のブックレビュー―

<文/森美樹>

【森美樹】

1970年生まれ。少女小説を7冊刊行したのち休筆。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)を上梓

Twitter:@morimikixxx

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