失敗しない部屋の探し方、最初の不動産屋選びですべてが決まる?

女子SPA! / 2019年3月24日 8時44分

「部屋探しは人生探しだ!」と言い切る大胆不敵な本、『奇跡の不動産屋が教える 幸運が舞い込む部屋探しの秘密』。著者は、日テレ『有吉ゼミ』に出演中の鈴木誠氏です。

 誠不動産株式会社代表取締役にして元自衛官、元アパレル店員、元飲食店員という変わり種。「衣食住のすべてを仕事にしてきた僕だから、声を大にして言いたい」という著者の真摯なモットーが、「人生を楽しむなら、住居が大事! めちゃくちゃ大事!」。本書はまさに、この一言に尽きるのです。

◆悪い不動産屋の見極め方

 部屋を探すための入口といえばネット検索ですが、要注意なのが「おとり物件」。本書によると、「2017年度、大手不動産情報サイトでは、大阪で全国最多の503件のおとり広告が見つかったほか、兵庫で198件、京都では54件あった」というのだから驚き。しかもこれは氷山の一角なのです。

 おとり物件の見分け方を本書から抜粋してみますと…。

1. 好条件すぎる
 不動産屋の価格は、相場から大幅に外れることはありません。

2. ネットの更新日から1カ月以上経っている

3. 現地待ち合わせで内見できるかどうか
 曖昧な回答をする場合は来店させる手口であることがあります。

4. 敷金・礼金がゼロ

5. 路面店の不動産屋に掲げられた看板

◆信頼できる営業マンのポイント

 第一関門と突破したら、いよいよ不動産屋にGO。第二関門は、善良な営業マンに出会うこと。本書いわく「お客様のために物件を探し出している」のではなく、「いかに効率よく契約を取ってノルマを達成するか」という営業マンが9割だそうです。信頼できる営業マンのポイントとは。

1. 身なりや言葉使いがきちんとしているかどうか

2. デメリットをきちんとおしえてくれる

3.「あれ?」と思ったポイントを伝えた時に真摯に対応してくれる

4. 内見前なのに「預り金が必要」というような不動産は要注意

 基本を押さえたら、さっそく自分に合った「部屋探し=人生探し」の旅に出てみましょう。

◆「部屋」を「人生」に置き換える

 本書の特徴は、「部屋」を「人生」としてとらえているところです。部屋探しのステップとして本書が薦めるのが、「自分がどういう人なのか書き出してみる」こと。たとえば「出身地、仕事、趣味、特技、etc」。

 著者の場合だと「1日と15日は氏神様に行く」「グリーンカレーが好き」などがありました。そうなると、駅から多少遠いけれど神社には近い物件、とか、ショッピングモールはないけれどグルメの穴場スポットがある場所、など、おのずと住みたい地域が絞られてきます。

 大切なのは、「自分にとって必要なものを部屋探しの条件から絶対にはずさないこと」だと本書は断言。

◆憧れのエリアに住む

 住みたい物件や地域がイメージできたら、次は住所です。女子力や恋愛力と同様に、本書では「住所力」を猛プッシュ。

「憧れのエリアがあるなら、憧れる間もなくすぐに行ってしまうこと」と背中を押しています。現実的に無理だったら、ちょくちょく憧れの地に足を運び、「1年後にはここに引っ越す」と明言するのがいいそうです。

 田舎から上京して1年後には、垢ぬけたね、と言われる話って、よくあります。これは土地やそこに住む人々やエネルギーに感化されて、自然と変わっていくからかもしれません。

◆快適に暮らすための事前チェックポイント

 人生で必要不可欠なのは、快適に安全に暮らすこと。以下は、本書が伝えるスルーしがちな盲点です。

1. 空き室の多い建物には理由がある
 これは私にも経験があるのですが、家賃も相場だし部屋自体にも不備は見当たらない、でもなぜか空き室が多いんですよね。不審に思ってやめたのですが、本書に言わせると、やはり理由があるそうです。

「大家さんが細かいことに口を出してくる」「住人の中に騒音を出すやっかいな人がいる」等々、住んでみないとわからないことがあるはず。

2. 地盤は簡単に調べられる
 平成は災害の時代でもあった、などとささやかれていますが、避けられない問題だとしても被害は最小限にしたいもの。今やスマホのアプリで簡単に地盤が調べられのです。「じぶんの地盤」などで、引っ越し先の目星が立ったら、いち早くチェックしましょう。

3. 一度気になった「におい」が改善されることはまれ
 古い物件にありがちな「生活臭」と「カビ臭」。不動産屋の売り文句として「風を通して、生活していると徐々になくなりますよ」というのがありますが、においがとれるのはまれだそうです。

「ルームクリーニング前だから消臭できていない」と不動産屋が逃げるケースも多々あるそうですが、ルームクリーニングで取れない匂いもあると言います。

 特に女性は、においに敏感なもの。部屋も人生も、良いにおいを充満させるために、部屋探し=人生探しの旅は、慎重かつ勇敢に挑もうではありませんか。

―小説家・森美樹のブックレビュー―

<文/森美樹>

【森美樹】
1970年生まれ。少女小説を7冊刊行したのち休筆。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)を上梓
Twitter:@morimikixxx

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング