夏までに痩せたいな。一生太らない無理なし食事術

女子SPA! / 2019年6月8日 8時46分

写真はイメージです(以下同)

「糖質制限して痩せた」、「いや、むやみに糖質制限をしたら危険」等々。糖質制限ダイエットには様々な意見が聞こえてきます。私に至っては糖質制限をして太ったクチなので、今回ご紹介する本、『内臓脂肪はストン!と落ちる食事術』は興味津々でした。なぜならキャッチコピーが、「糖質制限のパイオニアが教える医学的に正しい体重の落とし方」だから。

 糖質制限には賛否両論あることを前提に、賛成派のパイオニアの主張を読んでみました。

 著者は、高雄病院理事長で医師の江部康二氏。御年69歳にして身長と体重は20代の頃と変わらないとのこと。そんな江部氏が推奨するのが、「食べトレ」。「食べトレ」とは「糖質制限と1日2食の半日断食」です。これが「スリムな体型と健康をキープする唯一の方法」だというのです。

◆「食べトレ」10箇条

「糖質制限をしていれば、お腹が空く原因となる“血糖値の乱高下”が生じないので、朝食抜きでも、お昼までお腹が空きません」と本書。空腹の正体は糖質過多にあり、とも言っています。本書には江部氏の一週間のメニューも掲載されており、ステーキや豚しゃぶ、鉄板焼き等、もりもり食べていますが、徹底して糖質を排除しています。まるで親の仇のようだ、と感心してしまうほど。

 そもそも私達は何に糖質が含まれているか、いまいちわかっていないのではないでしょうか。その点も踏まえて、「食べトレ」10箇条をご紹介。

1. 糖質を減らす。できれば1回の食事で糖質20g以下にする。

2. 糖質制限をした分、たんぱく質や脂質が主成分の食品は充分量食べる。

3. やむを得ず主食(ご飯、パン、麺類など)を食べるときは少量とする。

4. 水、番茶、麦茶、ほうじ茶など糖質ゼロの飲料はOK。果汁、甘い清涼飲料水はNG。

5. 糖質の少ない野菜・海藻・キノコ類はOK。果物は食べないほうが無難。

6. オリーブオイルや魚油(EPA、DHA)は積極的に摂り、リノール酸は減らす。

7. マヨネーズ(砂糖なし)やバターもOK。

8. お酒は蒸留酒(焼酎、ウイスキーなど)、糖質ゼロ発泡酒はOK。辛口ワインも適量OK。醸造酒(ビール、日本酒など)は控える。

9. 間食やおつまみはチーズ類やナッツ類を中心に適量摂る。菓子類、ドライフルーツはNG。

10. できるだけ化学合成添加物の入っていない安全な食品を選ぶ。

 10箇条を斜め読みしただけで、完璧に糖質制限するのは大変なんだなというのがわかります。私が糖質制限をしてかえって太った原因は、中途半端にやったのと、たんぱく質摂取量が足りていなかったからだと反省しました。

「食べトレ」10箇条の1、「1回の食事で糖質は20g以下」ですでに凹みそうですが(20gってどのくらい?)、本書によるとタレやポン酢やドレッシングにも微量の糖質が含まれているので、意識していないと20gなどあっという間という気もします。勿論、江部氏はタレもポン酢もドレッシングも使わないそうです。

 とはいえ、糖質以外は何を食べてもOK、肉もバターも焼酎もウイスキーも量は無制限なので、結果が見えてくればしめたもの。糖質制限とは、制限するのは糖質だけで、カロリー制限ではないのです。

◆糖質は必須ではない

 糖質制限に反対する医師等は、「糖質は必須の栄養素だから糖質制限は危険」と言います。本書ではこれを「明らかな間違い」とバッサリ(賛成派のパイオニアだから当然ですが)。

 人には「必要な糖質(ブドウ糖)を体内で自ら作り出す糖新生という仕組みが備わっています」と言い、糖質制限をしても健康に悪影響はないそうです。むしろ、空腹時にいきなり糖質(ご飯やパンや麺類、お菓子など)を頬張る方が血糖値の急上昇を招き、健康を害すのかもしれません。

 糖質制限を続けているとまず内臓脂肪が落ち、次いで体脂肪が落ちていくと言います。目に見える変化を感じると、励みにもなるというもの。ここで、外食で選ぶべきメニューと、避けたほうがいいメニューを本書から抜粋していきます。

◆外食に迷ったら、こう食べる

 まず和食店です。魚系なら焼き魚、刺身。味噌煮、照り焼き、蒲焼き、西京焼きは糖質が多めなので避ける。ご飯は断るか、3分の1に減らす。

 肉系では豚肉の生姜焼き、肉豆腐、鶏肉の竜田揚げ、しゃぶしゃぶなど。肉じゃが、筑前煮、すき焼きは糖質が多めなので控える。

 洋食店で避けたいのが、小麦粉やパン粉などの衣の厚い揚げ物。ただし前述した竜田揚げは、片栗粉だけをつけて揚げるので食べすぎなければ大丈夫。揚げ物で糖質が少なめなのは、メンチカツ、ビーフカツレツ、唐揚げ、エビフライなどです。衣が厚すぎる場合は、外して食べる。

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 ここまで細かく指示されると、なんとなくヤル気になってきますし、応用もきいてきますね。コロッケはジャガイモがメインなので避ける、とか、カレーはひき肉メインのキーマカレーにしてみようか、とか。

 やはりシンプルな味付けほど糖質が少ない印象です。思ったよりはバリエーションが豊富ですが、本格的に実践するとなると、慣れるまでは食材選びやメニュー選びに一苦労するかもしれませんね。

 本書に書かれているように、糖質制限をすることにより空腹感を感じなくなるなら、やってみる価値は大いにありだと思います。ただし、賛否の結論が出ていない以上、あくまで自分の体調と相談しながらにすべきでしょう。

―小説家・森美樹のブックレビュー―

<文/森美樹>

【森美樹】

1970年生まれ。少女小説を7冊刊行したのち休筆。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)を上梓。Twitter:@morimikixxx

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