主夫?ヒモ?事実婚で主夫17年の男性が語る「僕らがこれでいい理由」

女子SPA! / 2019年6月16日 15時47分

画像はイメージです(以下同)

 最近は共働き世帯が増え、夫婦で分担して家事を行うようになってきましたが、それでも負担が大きいのは女性のほうです。しかし、その一方で食事や掃除、洗濯といった家事全般を男性が行い、外で働く女性を支える“専業主夫”の人たちが注目を集めています。

◆大学卒業後、主夫一筋で会社勤めの経験がない

 アパレルメーカーで働く2歳年上の女性と事実婚状態の後藤晃弘さん(仮名・39歳)は、専業主夫になって17年。驚くことに正社員として働いたことが一度もないといいます。

「大学を卒業してそのまま主夫になったんです。彼女とは在学中から一緒に住んでいたのですが、家事がすごく苦手で『私が代わりに稼ぐから』と言われたからそれに乗っかりました(笑)。僕自身、特にやりたい仕事とかなかったですし、就活も大変そうで不安しかなかったから彼女が望むなら主夫をするのも悪くないかなって」

 彼女は管理職(課長級)で年収は730万円。しかも、内縁状態にもかかわらず、扶養手当がちゃんと付いているそうです。

「僕らは子供がいませんし、作るつもりもないので今の収入で十分。それに家も賃貸で、マイホームを持つ予定もありません。家計は僕が管理しているのですが、子供がいる同年代の世帯に比べると貯金は多いと思います」

 しかし、否定的な見方をすれば、あくまで内縁関係なわけですし、主夫というよりヒモと見ることもできます。そうした周囲からの偏見であったり、女性の収入に依存することへの負い目はないのでしょうか?

◆彼女の実家では身内扱い

「定職を持つ男性に対して後ろめたいっていう感情はないですね。社会的にはまだマイノリティなのかもしれないけど、僕が主夫になったころに比べると数も増えてきましたから。

 内縁で子供もいないのはレアケースかもしれませんが、彼女の両親とは昔から良好な関係を築いていますし、結婚式や葬儀の際も親族席に自分の席も用意されています。友達も『そういう生き方はお前っぽいよな』と言ってくれて、その点では周りの人に恵まれているのかもしれません」

 ただし、実の両親との関係はちょっとギクシャクしているとか。

「ハッキリとは言いませんが、主夫になってほしくなかったようです。実際、弟には彼女について“息子をダメにした女”と悪口を言っていたみたいですから。僕らに直接は言いませんが、あまりよく思っていないのが分かるため、どうしても実家には足が遠のいてしまうんです。飛行機の距離のため、それを言い訳にしていますけどね」

 でも、あえて主夫としなくても2人だけなら共働きでも別にいいような気がするのですが……。

「僕は正直どっちもいいのですが、彼女が専業主夫であることを強く求めたんです。奥さんに専業主婦でいてもらいたいと願う旦那さんと同じだと思いますよ。ただ、あまりに日中ヒマになってしまうため、それで彼女に相談して在宅ワークを認めてもらったんです」

◆わざわざ入籍する必要性を感じない

 話を聞く限り、主導権はあくまで彼女にあり、後藤さんの立場が弱い印象を受けてしまいます。

「言いなりになっているつもりはまったくないですが、彼女の意見を尊重しているのは確かです。彼女は結婚や入籍っていう形に捉われるのが嫌な人で、今後も籍は入れないと思います。

 そもそも彼女のほうが年上ですし、バリバリのキャリアウーマンで気も強い。向こうのペースになってしまうのは仕方ないですよ。彼女には男性っぽい気質があり、逆に僕は相手のペースに合わせるほうがラクに感じてしまうタイプ。だから、なんだかんだ言ってバランスは取れていますよ。それに入籍に関しては、僕のほうも必要性をあまり感じていませんしね」

 つまり、2人とも敢えて結婚を選ばなかったということ。主夫についても同様で、お互い納得のうえでの関係なら外野がとやかく言うことではないのかもしれません。

<文/トシタカマサ>

【トシタカマサ】

一般男女のスカッと話やトンデモエピソードが大好物で、日夜収集に励んでいる。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング