春ドラマの女優ベスト3。『わた定』吉高由里子のリアルさに感動

女子SPA! / 2019年7月3日 15時46分

(画像:『わたし、定時で帰ります。』Instagramより)

 早いもので今年も半年が過ぎました。毎週楽しみにしていた春ドラマも終わってしまいました。

 出会いの春もドラマはやっぱり人ありき。その世界に溶け込んで、悩みもがきながら生きる人を見せてくれた女優を、今期もドラマウォッチャー・林らいみが独断と偏見で選出。勝手に表彰してしまいます。

◆名演賞 二階堂ふみ『ストロベリーナイト・サーガ』

 2010年~2013年に竹内結子が演じた『ストロベリーナイト』(フジテレビ系列)シリーズの主人公・姫川。この暗い過去を持つ女性刑事を、新シリーズ『ストロベリーナイト・サーガ』で二階堂ふみが若くして熱演。

 年上の男性ばかりを従える女性班長であり、しかも実際の彼女より年上の女性という難しい役どころでしたが、その落ち着いた口ぶりも緊張感のある佇まいも威厳に満ちてカッコよかったです。

 大きな目は見るものを射ぬくようで迫力に満ちていました。姫川が過去に巻き込まれた事件も含めて犯罪者を強く憎む気持ちがその目に表れ、彼女の暗い性質をよく象徴していたと思います。そんな彼女には大人の色気も感じられ、好きになった男を失ったときの悲痛の叫びはすさまじかった…。ぐさぐさ突き刺さりました。

◆名演賞 奈緒『あなたの番です』

『あなたの番です』(日本テレビ系列)でマンションの住人の一人、尾野を演じた奈緒は、サイコパスぶりが冴えわたっていました。

 主人公の一人、手塚翔太(田中圭)に恋心を抱いているらしい尾野は、一挙手一投足が恐い。翔太を追いかけてくる小動物的な歩き方も、目がなくなるほどニンマリとする笑顔も、間延びし過ぎてむしろ無感情に聞こえる「あ~そ~ですか~」も、もはや笑えてくる恐さ。極めつけは目を剥くようにして相手を見据えるその顔! 異常な行動が続く尾野をとことん異常に演じてくれています。

 スキのない演技で若いのにたいした女優さんだと脱帽。第2章・反撃編ではさらに怪しさたっぷりに暴れてくれるはず。

◆最優秀名演賞 吉高由里子『わたし、定時で帰ります。』

『わたし、定時で帰ります。』(TBS系列)で主人公・結衣を気取らず作り過ぎず自然体で演じてくれた吉高由里子に最優秀名演賞を。

 結衣は定時で帰るということを除いては取り立てて特徴のないキャラクター。怒鳴る、泣き叫ぶなど感情を露わにすることはなく、そういう意味では視聴者に対して魅せにくいはずですが、そこはかとない魅力を感じました。小龍包を実に美味しそうに食べて、恋人と過ごす様子は微笑ましく、涙を流すときはあふれ出る思いを体全体ににじませて。

 何より、このドラマの特徴と言える生々しいセリフは、彼女のまとう飾り気のない空気感によって視聴者の心によりリアルに響くものになっていたと思います。

 この春、あなたを魅了したベストアクトレスも選んでみては?

<文/林らいみ>

【林らいみ】

フリーライター。大学院で日本近世史を研究した硬派の歴女。舞台・映画・ドラマが好物。観たい舞台があれば万難を排して劇場に馳せ参じ、好き勝手言っている。たま~に歴史系記事を書く。

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