秋の先取りは素材から。コーデュロイできちんとエレガントに

女子SPA! / 2019年8月22日 15時47分

1枚で着てもさまになるブラウスやシャツと合わせよう (※画像:WEARより)

【モードをリアルに着る! Vol.95/小林直子】

 素材にも季節ならではのものがあります。例えば、麻は春夏、またベルベットは冬というように、素材によって特にある季節によく使われるものがあります。

 これらの素材は絶対にその季節にしか着用してはいけないというわけではありませんが、麻ならさらっとした触感が春夏にふさわしいと感じさせますし、ベルベットなら深い色味が冬の太陽光のもとで美しく見えるということから、その季節特有の素材になっています。

◆秋にふさわしい素材、コーデュロイ

 では、秋にふさわしい素材はあるでしょうか。

 昔から秋物のジャケットやパンツ、スカートにはコーデュロイがよく使われます。コーデュロイとは繊維の毛羽が縦方向に畝になった織物で、主にはコットン、まれにレーヨン製のものもあります。

 コットンですから1年じゅう着用しても構わないのですけれども、コーデュロイは毛羽立った触感の滑らかさや生地の厚さから、主に秋から冬にかけて使われ、春夏ものにはほとんど使用されません。

 また、コットン製なので、その見た目とは裏腹にそれほどの保温性はなく、真冬にコーデュロイのスカートやパンツをはいたり、ジャケットを着ると寒く感じられるため、コーデュロイは特に秋に向いた素材と言えるでしょう。

 見た目は秋なのだけれども、コットン製なのでそれほど暖かくはないコーデュロイ、暑さが残り、まだジャケットを羽織るほどではない秋の初めにはぴったりの素材です。そんなコーデュロイのルックが今回取り上げるアルベルタ・フェレッティのもの。

◆秋らしくきちんとした雰囲気

 ハイウエストでタックが入ったワイドパンツに、ラグラン袖のたっぷりとしたボリュームのブラウスというシンプルな組み合わせには、ピアス、ネックレス、そしてベルトのバックルをゴールドで統一。茶系のグラデーションで全体をまとめることで秋らしい雰囲気を表現。

 それだけではなく、ブラウスの裾をパンツに入れていること、前開きのボタンをきっちり留めていることなどから、ジャケットを着ていなくてもきちんとした雰囲気になっています。

 ジャケットやコートが必要になる前の、まだまだ暑い時期、秋ならではで、かつ、こんなきちんとした装いができたなら、どこへ行っても堂々としていられるに違いありません。

◆コーデュロイパンツは、ハイライズ、ワイドレッグが今の気分

 こんなアルベルタ・フェレッティのコーデュロイルックを真似(まね)するために、まずはコーデュロイのパンツ、またはスカートを手に入れましょう。

 8月も半ばを過ぎたころから店頭にはコーデュロイのアイテムがいろいろ並びますから、探すのには苦労しないでしょう。

 今の気分で選ぶのなら、パンツだったら通常のウエスト位置より上の位置にウエストがあるハイライズのもの、そしてパンツの裾幅が広めのワイドレッグ、もしくはタックが入ったもの、スカートだったら、ひざ下丈で、後ろまたは脇にスリットが入ったペンシルスカートがいいでしょう。

◆1枚で着てもさまになるブラウスやシャツと合わせよう

 そしてこんなコーデュロイのボトムに合わせたいのは、このアルベルタ・フェレッティのルックのような1枚で着てもさまになる印象的なブラウスやシャツです。

 今年の秋も残暑が長引くという予報がもう既に出ていますから、ジャケットを着用しなくてもきちんとして見えるシャツやブラウスがあると何かと便利でしょう。そんなブラウスやシャツを選ぶときはシルエットに注意です。

◆大き目のシルエットのボトムにも大き目のトップスを合わせて問題なし

 よくあるスタイリングの教科書のような本には「ビッグなボトムにはタイトなシルエットのトップスを合わせる」というようなことが書いてあります。これは決して間違いというわけではありませんが、シルエットには流行があり、コーディネートをする際はその流行を取り入れたほうがよりおしゃれに見えます。

 今はビッグシルエットがトレンドの主流です。そんなときは、大き目のシルエットのボトムにも、同じように大き目のトップスを合わせても何も問題ありません。

 今年新しくシャツやブラウスを買うのであれば、ボリュームのある袖、実際の肩幅よりも大き目の肩幅、風がはらむような大き目の身頃のものを選ぶといいでしょう。

◆ きちんとした印象に見せたいときのスタイリングは

 仕事での重要なミーティングや、高級なレストランでの食事の際など、きちんとした印象に見せたいときは、ボタンはすべて留め、シャツの裾(すそ)をパンツに入れるといいでしょう。

 また、デザインがセットになっているピアスとネックレスを身に着ければ、きちんとした感じだけではなく、エレガントな雰囲気も作り出せます。足元はスニーカーではなく、ローファーやレースアップの革靴にして、カジュアルすぎるものは避けましょう。

 暑い時期が続くと、どうしても衣服はカジュアルになりがちです。コーデュロイという、一見カジュアルな素材を使ったアイテムもスタイリングによってきちんと見せることができます。

 朝晩が少し涼しくなったなら、コーデュロイのボトムと布帛のシャツやブラウスで、いち早く秋を先取りしましょう。

<文/小林直子>

【小林直子】

ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。新刊『わたし史上最高のおしゃれになる!』は発売即重版に

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング