職場で元カレの陰湿ないやがらせ。退職まで追い詰められた手口とは…

女子SPA! / 2019年10月7日 8時47分

「人間の悩みはすべて対人関係である」とするのは『嫌われる勇気』でおなじみのアドラー心理学ですが、もっと細かくいえば、職場の人間関係が人の幸せを大きく左右するといっても、過言ではないでしょう。

 そんな会社の人間関係でトラブルに巻き込まれ、退職を余儀なくされた女性がいました。

◆職場恋愛の失敗。つらい日々が始まることに

 ちさ子さん(仮名・32歳)は、メガネが似合う知的な女性。SEとしてシステム部で活躍しており、真面目で素直な性格は多くの人から親しまれ、職場では良好な人間関係を築いていました。

 同時に、男性ばかりの部署において紅一点の存在ということもあって、彼女は自然とモテモテに。あまり恋愛経験のなかった彼女はその中でも特に積極的にアプローチしていた剛さん(仮名・35歳)と付き合うことになったそうです。

「正直、押し切られて付き合ったというのが強いです。自分も反省しているのですが、剛のアプローチは強引すぎるくらい積極的でした。

 でも交際後は強めの態度で来るようになり、『お前、こんな仕事にこんなに時間かけてるの?』といった、職場恋愛だからこその嫌味も言われたりして、なんだか疲れてしまいました」

 ややモラハラにも近い空気を感じるようになった、ちさ子さん。ほどなくして剛さんと別れることにしたそうですが、問題はその後でした。

「もともと交際を隠していたので、しれっとお互い同僚関係に戻り仕事を続けていました。それから半年後、現在の夫である照之さんと付き合い始めると、剛の態度が一変したんです」

◆元カレの陰湿極まりない嫌がらせとは?

 新しい彼氏の照之さんとの交際も、同じく職場には内緒にしてもらっていたちさ子さん。ただし剛さんには昔のよしみもあり一応報告したそうですが、そこから元カレの嫉妬まみれの行動が始まったそうです。

「剛は返答こそ『あ、そうなんだ』って感じでしたが、その後しばらくしたら、おかしな話を耳にしたんです。それは私の担当した仕事にはミスが多いとか、会社の備品を持ち帰っているみたいな、心当たりのない評判とか噂とか、つまり私に対するネガティブな声でした」

 それは会社の中で問題にならない程度のものばかりだったといいますが、時には「ちさ子さんは上司に媚を売るのがうまい」というような、女性であるがゆえにダメージが増大するたぐいの噂を他部署に流されていたこともあったそう。

「一体どこからこんな話がと思い、信頼できる同僚に探ってもらうと、どうも剛がうまーく色んな話を吹聴していたようなんです。彼は頭が良かったので、一度やめて欲しいと言ったけどシラを切られてしまい、どうしようもできませんでした。

 まるでその攻め方は、いじめかストーカーのよう。私は日に日に剛だけでなく、噂話をあの人も信じているのかも…という気持ちが周りに対しても強くなっていき、疑心暗鬼におちいってしまいました」

◆上司同士の争いまで利用した元カレ…

 剛さんは大事にならない程度の、でも、ちさ子さんの評価が確実に落ちるような話をネチネチといろんなパターンで触れ込んでいったそうです。そしてついに、ちさ子さんの我慢ができなくなる大事に発展します。

「私が直属の上司(A氏)に対し、媚(こび)を売り、それをAさんが評価対象に加えているといった悪評を、A氏をよく思っていない別の上司(B氏)の耳に入るように、剛が噂を立てたようなんです。

 B氏はこの話を聞き、評価制度の見直しを図るよう動き出し、A氏も私もあわててしまいました」

 結局、上司同士の問題は会社的には大きくはならず、A氏がとばっちりを受けることはありませんでした。けれどもこの一件により、ちさ子さんは心を病み始めてしまったそうです。

「会社関係では照之さんしか信頼できる人がいなくなってしまい、話し合った結果『結婚して1回会社をやめなさい』という彼のアドバイスに従うカタチでしたが、状況的に私は寿退社をせざるをえませんでした。

 照之さんは剛ともサシで話し合ってくれたのですが、剛はとぼけるばかり。巻き込んでしまった照之さんやA氏には申し訳なさしかありませんが、未だに同じ会社で働き続けている剛には、怒りしかありません」

 男の嫉妬は根深いといいますが、ここまで深く、そして巧妙だと手の打ちようがありません。現在ちさ子さんは転職し、平和な毎日を過ごしているといいますが、職場恋愛は、色々配慮と注意が必要かもしれませんね。

―恋愛バトルの顛末―

<文/しおえり真生 イラスト/やましたともこ>

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