29歳で恋愛歴ゼロ「母の言うなりに生きる娘」が婚活でしくじる理由

女子SPA! / 2020年3月14日 8時47分

写真

写真はイメージです(以下、同)

 こんにちは。恋愛・婚活コンサルタントの菊乃です。

「若者の恋愛離れ」と言われて久しい世の中。20代女性の約23%が恋愛経験がないというデータ(※)があるほどです。

(※)恋愛・結婚調査2019(リクルートブライダル総研調べ)

 例に違わず、私の元にも恋愛経験ゼロの方が来られることがあります。恋愛経験はないけれど、結婚を考え始める年齢になった。でも経験がないのでどうしたらよいか分からない…といって相談に来るのです。

◆「私は婚活しても大丈夫ですか?」と尋ねる29歳

 以前相談にきた29歳の恵さん(仮名)も、一度もお付き合い経験のない方でした。ぱっつん前髪のハーフアップの髪形で化粧は薄く、学生に間違われることもあるほど幼い印象を受けました。今まで男性との交流はあったものの、一度も恋愛に発展することはなかったそうです。

「合コンや街コンに参加したり、マッチングアプリに登録したことはありますか?」

「ないですね。お酒が得意じゃないので飲み会は断ることが多かったです。家も遠いので、夜遅くなるイベントは参加できなくて。こんな私が婚活しても大丈夫だと思いますか?私は結婚できると思いますか?」

 婚活らしい婚活の経験がない恵さんは、婚活して大丈夫かどうかの許可を貰いにきたのでした。「試しにやってみてうまくいかなくて…」ではなく、何もやっていないのです。そりゃ、結婚できるわけがありません。

◆娘が「女」になるのを阻む母

 恵さんに対して、まずは外見を変えようと提案してみました。出会いの場に行っても男性から「女」にカウントされないほど、今の恵さんは幼かったからです。

 一緒に買い物に行き、大人っぽいワンピースを購入しました。鏡に映る自分を見て「大人っぽい!」と感激していましたが、29歳は十分に大人です。

 これまでの服を処分して、服を入れ替えるはずでした。しかし、服を捨てたことを母親が気づき、「もったいないじゃない。お勝手着(=台所着)にすればいいでしょう」と、ゴミ袋から取り出してきたのです。親が娘のゴミを確認していることに驚きましたし、何より「お勝手着」という言葉にも驚きました。

◆29歳になっても、親に隠し事をしたことがない

 母親の干渉は、想像以上に酷いようでした。

「母は、私が出かける時も誰と・どこに行くかを聞いてくるし、このままじゃデートなんてできません。仮に彼氏ができても、すぐにどんな人か根掘り葉掘り聞いてくるはず」

「恵さんは、これまでお母さんにすべて正直に伝えていたんですか?」

「はい。そうですけど」

 学生時代を振り返ってください。親から「どこに行くの?」に対して、適当にはぐらかしたことはありませんか? 恵さんは、今まで親に言えないようなことを何もやったことがなかったのです。恋愛なんて、最初は親に内緒で始めるものですよね。

 恵さんは、ようやく母親が過干渉であることに気が付きました。しかし、親は変わりません。今まで良い子ちゃんだった娘が一人暮らししたいというと、「一人暮らしは無理よ。危ないでしょう」と家を出ることに猛反対です。

 恵さんは初めて親に反抗し、一人暮らしを始めました。しかし、常に誰かの許可がないと行動できなかった恵さんは、マンション探しも難航します。親から「危ない」と言われたことを気にして、オートロック付きじゃないと不安で、最終的には予算オーバーのマンションを契約しました。

◆母の呪縛から逃れても…

 ファッションを変え、一人暮らしも始め、いよいよ出会い探しです。数ある婚活の中から、結婚相談所に登録することにしました。しかし、登録して1か月経過しても、誰とも会っていないと言うのです。

「スポーツ観戦が好きって書いてあるけど、私はスポーツ見ないし合わなそう」

「お相手の方、大卒じゃないし…」

 相談所から毎週紹介があり、男性からも申込みは多数あったものの、ネガティブに考えたり、そもそもどう決めていいか分からず、返事をしないうちに期限切れになっていたのです。

 私は、恵さんに彼ができたら何がしたいのか尋ねました。

「ディズニーランドに行ってみたいです。お花見とか花火大会とか憧れます。私の家でたこ焼きパーティーとか鍋も楽しいかも」

「楽しそうですね。そういう休日を過ごせる相手かどうか、まずは会わないと分からないし、男性との会話に慣れるためにもまずは会ってみよう」

 アドバイスの後、なんとか恵さんはお見合い希望を出し、何人かの男性に会うことになりました。そうして活動していると、ある男性から真剣な交際を申し込まれました。申し分のない方だったのに、しかし恵さんは決められませんでした。

 恵さんに限らず、親が過干渉だった方は、「危ないからやっちゃダメ」「いい学校だからここに行きなさい」などと昔から指示され続け、確実性がないことを気軽に試せないのです。安心安全が保障されてないと不安で、石橋をたたいても渡らないのです。しかし、男女関係でそのような出会いはありません。「いい男」かどうか、結局は本人が決めることです。恵さんはまだ決められないと相手に伝えて、もう少し会ってみるそうです。

 家探しもかなり迷った恵さんですが、次に住むならオートロックじゃなくてもいいと思っているそうです。それだって、試しに住んでみたから分かったこと。

 今回も、仮にうまくいかず交際解消したとしても、二人目の彼氏を探せばいいだけ。失うものなんて大したことありません。本人にも伝えてますが、最後に決めるのは自分自身。恵さんが試しに踏み出すことを祈っております。

※個人が特定されないよう一部脚色してあります。

<取材・文/菊乃>

【菊乃】

恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング