小倉優子の離婚危機は、妻の仕事をめぐる“さんま&しのぶパターン”なのか?

女子SPA! / 2020年3月14日 15時46分

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(画像:小倉優子Instagramより)

<亀山早苗の恋愛時評>

 次々と報道される有名人の結婚離婚。その背景にある心理や世相とは? 夫婦関係を長年取材し『夫の不倫がどうしても許せない女たち』(朝日新聞出版)など著書多数の亀山早苗さんが読み解きます。(以下、亀山さんの寄稿)

◆小倉優子と夫が別居。違う星から来たふたり

 3月10日、タレントの小倉優子(36歳)が、2018年12月に再婚した歯科医の夫(46歳)と離婚か?という報道があった。昨年12月に夫が家を出て行ったとか、夫が彼女の芸能活動を快く思わず、専業主婦になることを求めたとか(女性セブン)、さまざまな報道が飛び交った。

 再婚した夫との間の子どもを妊娠していることを彼女は公表したが、それも夫は望まなかったという報道もあった(by文春オンライン)。

 小倉優子本人は翌11日、SNSで「妻として至らない点があった」とコメント。

 さらに夫はワイドショー「グッド!モーニング」に、「引退を迫ったことはない。彼女の芸能活動を支えていくのが私の務めだと思っていた」という趣旨の言葉を寄せている。

 夫婦が互いにそう思っているなら、離婚理由などないではないか。とりあえず、表向きはおさめておきたいのだろう、大人だから。

◆明石家さんまと大竹しのぶの離婚を真っ先に思い出した

 連れ子で再婚はやはり厳しいとか、歯科医を開業している夫とセレブ婚したのだから彼女が仕事を辞めればいいのではないかとか、手作りの料理やお菓子などをSNSに上げていたけど、ああまでしても夫は満足しないのかとか、受け取る側の印象もさまざまなようだ。

 筆者がこの話を聞いて真っ先に思い出したのは、明石家さんまと大竹しのぶの離婚である。額にバッテンをつけておこなったさんまは記者会見で、当時大竹しのぶが関わっていたドラマのタイトルをもじり、「『オレゴンから愛』じゃなくて、目黒から愛も頼むわ」と言った。目黒は当時、一家が住んでいた住居のある町だ。

 これをリアルタイムで見ながら、「さんまは大竹しのぶの女優としての価値をわかっていない」と感じた。彼女は稀代(きだい)の女優である。前夫との間の息子を連れてさんまと再婚、IMALUという娘ももうけてしばらくは仕事をセーブしていた。だが、彼女の全身を巡る女優の血が、おとなしくはさせておかなかった。天性の女優なのだ。

 男性から見たら、それも「仕事の一種。子どもたちが大きくなるまでは仕事をしなくてもいいだろう、またいつかチャンスはある」と思うかもしれない。だが大竹しのぶにしてみれば、演じていなければ自分ではないのだ、おそらく(少なくとも筆者にはそう見える)。

 だから息をするように演技をする。演技は生きることそのものだから。それをわかっていなかったさんまの誤算だとつくづく感じたものだ。

◆キャラ変でサバイブしてきた小倉優子

 今回の小倉優子の件もしかり。彼女は17歳で、「こりん星」からやってきた。それからの自らのシフトチェンジは、なかなか見事なものだった。こりん星を捨て、29歳でカリスマ美容師と結婚し、ふたりの子をもうけて「ママタレ」として全力疾走した。

 こりん星のころは見向きもしなかった女性たちが、ママタレの彼女を評価しはじめた。出産しても衰えない美貌、かわいい口ぶりとは違うしっかりした性格。料理本を出すほど実は料理がうまい。そういえば料理上手は頭がいいというイメージもある。

 実は意外と頑固で口うるさいという噂もある。だが、子どもがいて一家を切り盛りする主婦である。頑固で口うるさいは、自分の意志をはっきりもったしっかり者のおかあさん、に変換され、さらに好感度が増した。

 前夫との離婚原因は、夫の浮気。しかも彼女の事務所の後輩とくれば、一気に同情が寄せられる。シングルマザーとなった彼女は、ますます女として箔(はく)がついた。

 そして離婚から1年9ヶ月後、半年の交際を経て10歳年上の歯科医との再婚。女としては明らかに勝ち組となった。料理の腕にはますます磨きがかかる。彼女は再度、「夫に愛されているママタレント」として評価された。

 おそらく彼女自身、仕事が好きなのだろう。だから自分の能力を生かし、シフトチェンジを繰り返しながら、考えられる最上の選択をしてきた。

◆妻の価値観や人生観を理解できなかったのかもしれない

 夫は一般人である。芸能人として、常にプライバシーの公開も仕事のうちと考える妻とは違う。自分が食べる料理はいつもSNSにあげられ、子連れで散歩すれば写真を撮られ、妊娠がわかれば世間に公表すると妻は言う。夫からみれば、「どうして? 僕たちの生活は誰のもの?」の連続だったのではないだろうか。

 交際半年では、芸能人として生きてきて、これからも生きていくつもりの妻の価値観や人生観を、心底、理解することはできなかったのかもしれない。

 ゆうこりんと歯科医の夫。やはり違う星の住人なのではないだろうか。

<文/亀山早苗>

【亀山早苗】

フリーライター。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数

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