今秋は“コロナ抜け毛”に要注意! 今日からできる薄毛対策を専門家に聞いた

女子SPA! / 2020年9月18日 8時45分

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※画像はイメージです(以下、同じ)

「ここ最近、髪がよく抜けるな~」と思っていたのですが、実際のところ、毎年秋になると「抜け毛」に悩む人が増えるそうです。特に今年は、新型コロナウイルスの自粛ストレスにより、抜け毛のリスクが高まるそうなので、今から対策を考えておいたほうがよさそう……。

 そこで今回は、秋の抜け毛のメカニズムと対策について、頭髪治療の第一人者である浜中聡子先生に解説してもらいます。

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【浜中聡子(はまなか・さとこ)先生】

Dクリニック東京 ウィメンズ院長。北里大学医学部卒業。北里大学病院救急救命センター、AACクリニック銀座院長を経て、現職。国際アンチエイジング医学会(WOSAAM)専門医など

◆「秋は抜け毛が増える」4つの理由とは?

「Dクリニック東京ウィメンズ」の院長を務め、これまで15万人の働く女性の頭皮を救ってきた浜中先生。その経験から、秋に抜け毛が多くなる理由は4つあると説明します。

①毛の生え代わりの季節

 動物と一緒で、季節の変わり目には人間の毛も抜けやすくなる。特に体質や加齢によって、秋のはじめに変化が出やすくなる。

②夏バテによる生活習慣の乱れ

 夏は食欲をなくし、麺類など炭水化物を中心とした食事が多くなりがちに。その結果、髪の原料となるたんぱく質が不足し、抜け毛を誘引してしまうことも。また、暑さによる寝不足で疲れがたまると、それが引き金となり、1~2か月経った秋のタイミングに抜け毛が増える。

③気温変化から引き起こされるホルモンバランスの乱れ

 秋は残暑が厳しい日もあれば、急に気温が低くなる日もあり、寒暖差の激しい季節。寒暖差に体が対応しようとするあまり、自律神経やホルモンバランスが乱れやすくなり、薄毛や抜け毛が助長されることも。

④蓄積された紫外線ダメージ

 秋口になっても紫外線の量は変わらず、夏から続く“髪の傷み”や“頭皮の日焼け”が積み重なり、抜け毛の原因に。

◆今年はストレス×運動不足による「コロナ抜け毛」リスクも

 浜中先生の「Dクリニック東京ウィメンズ」では、コロナ自粛の前後で、「コロナによるストレスで髪の毛が束で抜ける」「髪の分け目が目立ってきた」等の相談が急増したそうです。20代~30代の方からの問い合わせが増えているのもコロナ抜け毛の特徴で、「コロナ抜け毛」は一時Yahoo!のトレンドワード1位にもなりました。

 ウイルス感染が原因ではなく、あくまでもテレワークなどによる生活習慣の乱れで起こるコロナ抜け毛。主な理由として3つ挙げられるそうです。

①運動不足による血行不良

 コロナ禍でテレワークや在宅待機することが増え、一日中座りっぱなしになっている。運動不足になると血流が低下するが、頭部は心臓から離れた場所にあるので、全身の血流が悪くなるとより一層影響を受ける。血流が滞り、髪の根元にある毛母細胞に栄養が届きにくくなると、髪が十分に成長できず伸びる途中で抜けてしまう。すると血流が届きにくい頭頂部の方から、だんだんと薄毛が目立つようになる。

②自粛によるストレス

 常に家に人がいて一人の時間がなかったり、外出でストレス発散ができなかったり、制限される日常に大きなストレスを抱くように。ストレスが溜まるとホルモンバランスや自律神経が乱れ、薄毛や抜け毛を助長することも。

③生活リズムの乱れ、シャワー回数の減少

 テレワークで自宅にいると髪が汚れないからと、髪を洗う回数を減らしている。髪や頭皮は気づかないうちに皮脂やホコリで汚れており、毛穴が詰まると発毛の妨げになる。また、シャンプー中に頭皮を刺激することで、頭皮の血流を良くするという効果もあるため、洗髪しないと血流が悪くなり、髪の根元の毛母細胞まで栄養がいかなくなってしまう。

◆秋の味覚「さんま」が効く? 今年の抜け毛対策にはこれ!

 ただでさえ、秋は抜け毛が増えるのに、今年はコロナの影響でダブルパンチ! ですね。では、そんな今年の秋をどう乗りきればよいのでしょうか?

①秋の味覚を楽しみながら「良質なタンパク質」で栄養摂取を

 髪によいとされる食材は、良質なタンパク質を豊富に含む「魚介類、豆類、海藻類、野菜類、ナッツ類、キノコ類、いも類」の7種類。これらの食材を意識することで、たんぱく質、ビタミン、ミネラル、炭水化物をまんべんなくとることができるそう。

 これら7種類に該当する秋の味覚は、ビタミンA、D、E、ビタミンB2、カルシウム、鉄分などを含む「さんま」、ビタミンB群やビタミンC、Eを多く含む「さつまいも」など。また、ビタミンB1、B2、B6などが豊富に含まれている「まつたけ」、ビタミンB群が多く含まれ、美髪だけでなく美肌にも効果的な「落花生」もGood。

②自粛の中でも、1日6時間睡眠での朝型生活&適度な運動を

 ずっと家にいると夜更かしすることが多くなるが、髪のためには規則正しい生活を送ることが大切。目安は、1日6時間以上の十分な睡眠をとってちゃんと朝早く起きること。髪は寝ている22時~2時頃に分泌される成長ホルモンによって成長する。夜更かしをして睡眠時間がずれると、髪の成長を妨げてしまう可能性も。

 また、ウォーキングなどの適度な運動は、血流改善に大いに有効。座りっぱなしが続いたときは、無理のない範囲でウォーキングやランニングなど軽い運動を行うのも効果的。

③頭皮環境は清潔に

 自宅にこもっているために洗髪の回数が減る人、逆に夏場の頭皮のニオイが気になって、洗髪の回数を増やす人も。でも正しいシャンプーを使って、毎日1回髪を洗うだけで、コロナ抜け毛は防げる(個人差あり。季節によっても変わる)。

 家にいても、皮脂が詰まったり頭皮が汚れたりするため、その日の汚れは夜に落として頭皮環境を整える。逆に、1日に何回も洗いすぎると、保湿成分の皮脂を取ってしまい過剰分泌のサイクルに陥るケースも。頭皮のニオイが気になる、といっても油分が少し気になるだけで、病的なニオイの人はほとんどいないはずなので、激しい運動をしなければ1日1回、夜だけ洗髪する。

◆髪のタオル巻きはNG?「薄毛」「抜け毛」を防ぐ方法を教えて!

 続いて、薄毛や抜け毛を防ぐ正しいヘアケア方法を紹介します。

◆薄毛や抜け毛を防ぐ、正しいシャンプーの方法

 シャンプーのタイミングは、夜寝る前に1回がベスト。シャンプーをする前にロングヘア―は2分、ショートヘアは1分すすぐことが大事で、これで汚れの8割を落とすことができる。髪につけてしっかりと泡立てようとすると、髪や頭皮を傷めてしまうこともあるため、事前に泡立てたシャンプーを頭につける。また、濡れている髪が一番傷みやすく、抜け毛の原因となるため髪を強く絞り過ぎないこと。

◆髪を傷めない、正しいドライヤーの使い方

 髪から「こぶし2個分」離し、絶対に髪の毛先から乾かさず、頭皮にしっかり風が当たるように乾かすことが大事。雑菌が繁殖して臭い・抜け毛の原因になるため、シャンプー後の髪のタオル巻きはNG。過度な乾燥を避けるために、温風で8割ほど乾かしたら、冷風で仕上げる。

◆血行を良くする、正しい頭皮マッサージの仕方

 頭皮マッサージには頭皮の血行をよくするだけではなく、副交感神経を刺激してリラックス効果を高める作用も。交感神経が優位になると「FAGA(女性男性型脱毛症)」を進行させる男性ホルモンの1種DHT(ジヒドロテストステロン)が分泌されることがわかっているので、頭皮マッサージによるリラクゼーションで薄毛予防の効果も期待できる。

 マッサージは、頭皮が濡れた状態ではダメージを与える場合があるため、シャンプー前の乾いた状態で行う。両手を使い、首の後ろ側から頭頂部→耳の上から頭頂部→こめかみから頭頂部の順で、頭皮全体を10本の指の腹全体で押さえ、もむような感じでマッサージする。「痛い!」と思う強さではしない。強くこすったり爪を立てたりするのもNG。

◆抜け毛が気になるときは無理に洗わない方がいい?

「洗わなければ抜け毛を減らせる」と思い込んでいる人が多いものの、3日間洗わなければ3日後に3倍の髪の毛が抜けるだけ。洗髪不足は細菌の増加を招き、頭皮が不潔になって髪のダメージに繋がるため、むしろ毎日1回洗う方が抜け毛対策になる。

◆ホルモンバランスの変化で脱毛? 女性の薄毛について

 最後に、女性の薄毛に関する3つの“説”の真偽について解説します。

◆男性よりも女性は薄毛になりにくい?

【ウソ】

 男性のように特定の部位が顕著に脱毛することは少ないものの、女性も薄毛・細毛・抜け毛といった脱毛症状が現れる。なかでも多いのが、加齢やストレスなどさまざまな原因により全体が薄くなるびまん性脱毛症。また、ホルモンバランスの変化で起こる分娩後脱毛症や更年期前後に多いFAGA(女性男性型脱毛症)、継続的に髪を結んでいることで起こる牽引性脱毛症などがあり、女性も薄毛になるきっかけを多くもっている。

◆頭皮に刺激を与えると薄毛予防に効果がある?

【ウソ】

 マッサージだけでは薄毛予防、改善は難しい。気持ちいいと感じるレベルの刺激なら血行促進にはなる。ただし、強い力で押したり、こすったりすると頭皮を傷めてしまう危険性があり逆効果。マッサージをする際には髪が乾いている状態で、指の腹で地肌を前後に動かすように優しくほぐして。

◆育毛剤には効果がある? 選び方は?

 育毛剤による薄毛への効果は、人によって異なる。その理由は、①髪を作る毛母細胞は皮膚の奥にあり、たとえ育毛剤をつけても有効成分が奥に浸透するまでに蒸発する②有効成分の濃度が高い分浸透度が高まり、逆に頭皮に過度な負担をかけるリスクも高まる、など。市販の育毛剤の選び方で肝心なのは、有効成分がきちんと入っているかということ。現状、医薬品としてはっきり発毛効果が認められているのは「ミノキシジル」という成分のみ。初めて使う育毛剤はまずは少量付けて、自分の肌に合うか確かめてからにしたい。

 栄養や睡眠、適度な運動など、規則正しい生活がいかに大切かわかります。本格的な秋が来る前に、今から生活習慣と頭髪ケアを見直しておきたいですね。

<文/女子SPA!編集部>

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