中川大志、アニメ映画の声優に「将来はかっこいいおじさんになりたい」
女子SPA! / 2020年12月29日 15時44分

中川大志さん
芥川賞作家・田辺聖子さんの青春恋愛小説をアニメ映画化した『ジョゼと虎と魚たち』が公開になりました。車いす生活で1日のほとんどを家の中で過ごしてきたジョゼ(声:清原果耶)と出会い、距離を縮めていく大学生の恒夫の声をあてた中川大志さんにインタビュー。
恒夫と中川さんの共通点や、憧れる部分、また、すでにキャリア十分の演技派ですが、年齢的には実はまだ22歳の中川さんに、どんな大人の男性になっていきたいか聞きました。
◆ジョゼと恒夫だからこそ、見える世界がある
――本作に入る前、実写映画や原作への印象はどんなものでしたか?
中川大志さん(以下、中川)「実写映画も原作も触れたことがありませんでした。今回の収録が終わってから、実写の映画を観て、原作を読みました」
――そうなんですね。実写映画と原作に触れられた感想と、アニメーションならではだと改めて感じた部分は?
中川「全然違う作品だなと思いました。そもそも時代が違うので。タムラコータロー監督もおっしゃっていますが、今回のアニメーションは、今の時代にジョゼと恒夫がいたらどうなるかと考えて作られた作品ですし、アニメーションという世界のなかで、どういう表現ができるのかすごく模索した作品だと思います。僕はジョゼと恒夫のつながりがすごく好きです。このふたりが一緒になれたからこそ、見える世界があると思います」
◆どうしようもない壁にぶち当たったとき、力になってくれる存在
――恒夫と中川さんの共通点と、憧れる部分があれば教えてください。
中川「恒夫は負けず嫌いで、自分で決めたことや目標に向かって全力で突き進むキャラクターです。そこは自分と似ているかなと思います。恒夫にすごく大きな出来事が起きるのですが、どうしようもない壁にぶちあたって、自分の未来が閉ざされたと感じたとき、自分ならどうするかなと考えました。壁に立ち向かっていく恒夫はすごいと思いましたし、ひとりではなかったから乗り越えられたのかなと思います。自分にもそうした力をくれる存在は誰かなとすごく考えました」
――中川さんにもそうした支えになってくれる人はいますか?
中川「います(即答)。家族はもちろん、大切な友達を思い浮かべながら恒夫の気持ちを考えていきました」
――本編でのジョゼの部屋が素敵です。中川さんの部屋はどんな感じですか? お気に入りで置いているものなどはありますか?
中川「シンプルですね。あまり物は置かないようにしています。お気に入りはリビングに置いているスタンドランプです。黒のフレンチブルドッグを飼っているのですが、愛犬にそっくりなランプがあったんです。それを買って置いています」
◆「俳優をやっていく!」という決意は中学生の時から
――ところで、以前取材させていただいた際、取材開始前に中川さんが細やかな気配りをされている姿を見て、とても感動したことがあります。実は先ほども、別の出来事ですが、同じように、スタッフさんが気付いて動くような気配りを目撃しました。ご家庭での教育が影響しているのでしょうか?
中川「両親からは、こうしなさいなどと言われたことはほとんどないです。基本的に僕の好きなようにやらせてくれました」
――ではもともとの性格?
中川「周りを見て気にしちゃうところはあるかもしれません。気付いたら動くほうかもしれませんね」
――子どもの頃から大人に囲まれてお仕事されてきたことも関係しているのでしょうか。
中川「それは影響しているかもしれません。いろんな現場を見てきたので」
――なるほど。中川さんはどんな仕事に就いても成功しそうですが、俳優を選んでくれてよかったです。「この道でいくぞ!」と強く決心したのは大学には進学しないと決めたときですか?
中川「いえ、もっと前からです。俳優として生きていくという思いは、中学生の頃からありました」
◆同性から憧れられる、かっこいいおじさんになりたい
――まだ22歳ですが、20代、30代以降と、どんな俳優、男になっていきたいですか?
中川「20代はとことんチャレンジ。がむしゃらに駆け抜けたいです。30代以降は、その年齢になってきたからこその役や、円塾したお芝居のできる役者に。かっこいいおじさんになりたいんです。一番は、同性から憧れられる、大人の男性になっていきたいですね」
――そうした意味で憧れている人はいますか?
中川「草刈正雄さんです。超かっこいいです。ああいう空気を出せる大人の男性、役者になれたらなと思います」
――最後に本作公開に合わせてメッセージをお願いします。
中川「アニメーション作品ですが、ただファンタジックだというのではなく、現実的な場面も大切に描いています。そのうえで、温かく優しい世界観に溢れているので、ほっと温かな気持ちを持ち帰ってもらえたら嬉しいです」。
(C) 2020 Seiko Tanabe / KADOKAWA / Josee Project
<文・写真/望月ふみ>
【望月ふみ】
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。
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