コロナで解雇された女性、100社に履歴書を送った末にきた“良い知らせ”
女子SPA! / 2021年1月6日 8時47分

学生の妹と同居している小泉さん(仮名)
以前、週刊SPA!編集部が「コロナ貧困女子」として報じた女性たち。あれから5か月、取材班は彼女たちの現状を追うべく再取材を敢行。そこで見たのは彼女たちコロナ貧困女子のなかでも“明暗”が分かれ始めているという残酷な事実だった。
◆突然の解雇通知。就職難民だった日々
昨年5月に、新卒で入社した広告代理店をコロナ解雇された小泉唯さん(仮名・23歳)。その後、100社に履歴書を送っても再就職には至らず、ガールズバーで働くことになったが――。
昨年6月には、伏し目がちに窮状を語ってくれた小泉さん。学生の妹と同居して家賃や生活費などをすべて負担していたため、外食をやめて、貧乏メシ生活を送っていた。だが、再取材した昨年10月、「再就職のお祝いで妹とGo Toトラベルで名古屋に行ったんです」と笑顔で話す。
「前の会社で一緒にコロナ解雇された同僚たちが再就職していくのを見て、やる気が出たんです。彼女たちから情報をもらって面接の対策も考えて、自分が即戦力として働けるIT系の会社に絞って応募しました。そして、面接まで進めた3社目で内定を勝ち取ることができたんです」
最新の有効求人倍率(2020年10月)は1.04倍。職を求めるひと1人に対して、求人1社という割合だ。とても厳しいけれども、業種によっては職が見つかるレベルともいえる。
◆晴れて正社員に!私生活にも変化が
2020年10月からウェブ制作会社で正社員として働く。半年間の試用期間中は、手取り19万円程度。以前の会社より給料は下がったが、「働ける嬉しさのほうが大きい」と言う。
「前祝いの名古屋旅行で貯金を取り崩して贅沢しちゃったから、当面は貯金です(笑)」
脱貧困したことで、私生活にも変化が。
「2年ぶりに彼氏ができたんです! 趣味友達だったけど、いつも私のことを一番近くで励ましてくれた人です。悪いことが過ぎれば、良いことがくるんですね」
前回の取材時に「好きだと思える仕事に出合いたい」と願っていた彼女は、プライベートも居心地のいい場所を見つけていた。
小泉さんの場合は、23歳で「第二新卒」に当たる若さなので、正社員就職のチャンスもあった。アラサー以上になるともっと状況は厳しいだろう。とはいえ、今はコロナ禍でドン底状態でも、いつか幸運がやってくるかもしれない…と思いたい。
<取材・文/週刊SPA!編集部>
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