ドリップコーヒー、値段によって何が違う?コスパを冷静に判定してみた

女子SPA! / 2021年1月8日 8時46分

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 おいしいコーヒーを手軽に。

 みなさんはコーヒーを選ぶ際、どんなこだわりを持って選んでいますか? 挽きたてにこだわって豆選びから気合いを入れている方もいるでしょうが、もっと気軽に簡単にリーズナブルに味わえるのが、1杯分の「ドリップコーヒーバッグ」。マグカップにバッグを乗せてお湯を注ぐだけの簡単さが最大の魅力ですよね。でもこれ、値段がピンキリ。一体どういう視点で選んだらよいのでしょうか?

 そこで今回は、「ドリップコーヒーバッグの堅実な選び方」について考えてみたいと思います。

◆鮮度は多くが合格。豆の香りは人それぞれ

 スーパーで売っている大手ブランドの商品を見ていくと、安価なものは1袋20~30円の価格帯が多いことに気が付きます。これらを実際飲んでみると、十分おいしいですよね。こだわり派の中に不満を持つ人はいるかもしれませんが、風味や香りに特別な違和感を持つ人はそれほど多くないと思います。大手メーカーが製造するコーヒー製品は鮮度対策もしっかりされていますし、何よりも味の好みは人それぞれだから。苦味、酸味、甘味は様々で、パッケージにも記載されていますから、意外にも難なく自分にあった豆を見つけられるくらい、商品数は充実しています。そのコーヒー豆が上質であるかを見抜くのは素人には難しいものです。では、ちょっとずつ値段のレベルを上げて見ていくことにしましょう。

◆オーガニック、フェアトレードで値段が上昇

 1袋30~50円の商品を見ていくと、パッケージの“プレミアム”や“上質”のようなワードは目立つものの、飲んでみるとそれほど大きな差を感じないという経験をしたこと、ありませんか? 製造側からすると、豆のグレードや焙煎方法などが違うということもあるかと思いますが、素人には正直よくわからないかもしれません。私もその一人。仕事柄、野菜や肉・魚などのおいしさは見極められても、コーヒーって非常に難しい。価格が上がっていくと、何が変わるかと言うと、「オーガニック」と「フェアトレード」という視点。

 コーヒー専門店「カルディ」のドリップバッグを見てみると、値段上昇によってこの2つの視点が加わることがわかります。ただし、オーガニックであるから必ずしもおいしいという保証はありませんし、フェアトレード(発展途上国の原料や製品を、適正な価格で継続的に購入することを通じて、立場の弱い途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す運動のこと)という概念も、コーヒーの味に直結するわけではありません。コーヒー豆を選ぶ視点として、味以外の概念があるということも念頭に置きましょう。

 さらに価格を上げていくと、気がつくことが1つありました。

◆最大の違いは、「豆の重量」だった

 1袋100円を超えるものもあります。定評のあるコーヒー専門店が選んだこだわりの豆でしょうから、ある程度の安心感は保証されるでしょう。1杯20円台のリーズナブルな商品と何が違うかと言えば、1袋あたりの「重量」が明確に違います。安価なものは1袋7~8グラム。高級なものだと12グラム入っています。そうです、最もわかりやすいのは、「豆の重さ」。豆の量がコーヒーをいれた時に大きく影響する要素であることは、容易に想像ができますよね。ですので、まずはなるべく重量の重いものを選びながら、コスパを検討していくのが最も賢明な選び方とも言えます。

 今回の結論としては、比較的リーズナブルなドリップコーヒーバッグはバリエーションも豊富で十分美味しい。ただし、豆の重量が少ないので、なるべく重量の大きなものを探すべきであること。味の優劣に必ずしも直結しないオーガニックやフェアトレードの観点にどこまでお金を払うかは、個人の判断に委ねられるということ。あとは自分の好み、どこまで値段を払えるかという点は人それぞれですから、ブランドだけに騙されることなく、自由に選ぶべきでしょう。

 ということで、ドリップコーヒーを選ぶ時に、“重量”チェックをするところから始めてみてくださいね!

<文、写真/スギアカツキ>

【スギアカツキ】

食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12

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