離婚3回、結婚4回をくりかえす36歳女性の“こりない結婚ヒストリー”

女子SPA! / 2021年1月21日 8時47分

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ヒトミさん(仮名)

 結婚したくても、恋人がいない。恋人を作りたくても出会いがない。そんな女性も多くいるでしょう。

 一方で、何度も結婚をしている女性もいます。結婚する人のうち再婚の割合は年々上がっていて、平成30年の結婚件数のうち夫が再婚19.7%、妻が再婚16.9%(厚生労働省、人口動態統計)。花嫁さんのうち約6人に1人は、再婚というわけです。

 今回話を聞いたヒトミさん(仮名)は、現在36歳ですでに4度もの結婚を経験しています。初婚は26歳なので、かなり早いペースで離婚と結婚を繰り返したことになります。

 本人は、4回も結婚した自分を「何ごとにもこだわりがない性格だから」と言います。それにしても、途中で結婚という制度にうんざりしないのか? ヒトミさんに結婚4回の顛末を聞きました。

◆初めての結婚は、夫の忙しさにすれ違う日々

 最初の結婚相手は、2つ年上のテレビ関係の仕事をしている卓也さん(仮名)でした。友だちが開いた飲み会で知り合い、同棲を経てトントン拍子で結婚。しかし、ほどなくして、仕事で忙しい卓也さんに不満を抱くようになります。

「テレビの仕事ってとても忙しいんです。今みたいに働き方改革なんてないときですから。休みなしで働いていました。1週間丸々会えないようなこともあって、寂しくて仕方なかったです」

 寂しさを埋めるべく通い始めたパン教室で、ある女性と知り合います。その女性の夫も超忙しいテレビ関係の仕事でしたが、決定的な差がありました。

「彼女の旦那さんはテレビ局勤務で、卓也さんは制作会社勤務。テレビ局と制作会社とでは、お給料がまったく違うんです。あるとき、彼女は旦那さんに海外旅行をプレゼントされていました。いつも忙しくて迷惑をかけているから、子供と彼女のお母さんと3人で、ハワイに行って羽を伸ばしてきなよ、って。その話を聞いて、すごく自分が惨めに感じました。卓也さんのお給料ではとうていそんな事はできないので……」

 やり切れない思いの矛先を卓也さんへと向けるヒトミさん。彼の仕事に対する姿勢に不満を抱くようになったそうです。

「この人は、たとえ出世しても忙しさは続き、今と生活は変わらないだろうと思いました。私は子どもが欲しかったのですが、この人は子どもの運動会にも出られないだろうと思って。しかもお給料のアップも見込めません。そう思ったらサーッと気持ちが引いていきました」

 そして1年半の結婚生活にピリオドが打たれました。

◆2回目の結婚生活ではDVを受けて

 2度目の結婚は28歳のときで、離婚からわずか半年後のこと。相手は6つ年上の、スポーツ新聞のライター、浩二さん(仮名)でした。

「実は離婚をする少し前に知り合って、お互いに意識していたんです。女性は基本的に、離婚後半年(※)で結婚できますから。浩二さんは、職業柄いろんなことを知っていて、話していて楽しかったんですよね。それに、かなり強いアプローチを受けていたので、押し切られた形です」

※2016年の民法改正で、100日に短縮された。ただし例外規定もある。

 しかし、浩二さんは内面的な問題を抱えていたんだとか。

「プライドが高かったんです。私が彼の記事を読んで素っ気ない感想を言うと、怒るんです。あるとき、ちょっと言い合いになり、知っているライターさんの名前を出して、“〇〇さんの記事のほうがずっと面白いのに”と言ったら、殴られました。しかも、彼の腕時計が目に当たって痣になり、翌日には大きく腫れ上がっていました」

 それからは、物事の判断基準が、浩二さんを怒らせないかどうか、という一点だけになってしまったというヒトミさん。

「毎日ビクビクしながら生きるのに限界を感じたので、別れ話を切り出しました。すると彼が毎回泣きついてくるんです。そんな姿を見ると、この人は可哀想な人なんだ、という思いがあふれてどうにも振り切れず仲直りをします。でもしばらくすると浩二さんはまた暴言を吐いたり壁を殴ったりします。そしてまた別れ話、のループから抜けられなくなってしまいました」

 そんな中、息抜きでやったマッチングアプリで、同い年でバツイチの薬剤師、裕太さん(仮名)と不倫関係になってしまいます。

「裕太さんに、夫との関係は間違いなく共依存になっているので、ここでしっかりと別れなければダメだと言われました。この離婚は1回目と比べてずっと辛かったのですが、彼の存在があったおかげで気持ちを強く持つ事ができました」

 新しい相手が見つかると決断が早いヒトミさん、2度目の離婚に踏み切ります。

◆3回目では逆に浮気をされて

 離婚して10ケ月後、またもやスピード再婚で裕太さんと結婚。3度目の結婚にして初めて結婚式も挙げ、今度こそうまくいくと思いきや…。

「しばらくして、なんと彼の浮気が発覚したんです。なぜ私が気付いたのかというと、以前、私が不倫をしていたときと、彼がまったく同じ行動をしていたからです。家のなかでもスマホを持ち歩くようになり、寝るときも枕の下に置いたりして。だからすぐにピンときました。

 ある夜、彼が寝ている時、スマホに彼の指を押し当ててロック解除してみたら…案の定、職場の女とのLINEが出てきたんです」

 逆上したヒトミさんは、祐太さんの勤務先に乗り込む勢いだったそう。慰謝料を請求するだの地獄に突き落とすだの、わめき散らすヒトミさんを見て、裕太さんは引いていってしまったと……。

「もともと私たちの交際も不倫が始まりでしたから。よくそんなに怒れるな……という感情だったんでしょう。それで、彼が家に帰ってこなくなってしまって。結局、離婚が成立しました。最後に二人で部屋を引き払うための片付けをしていた時は、悲しくて仕方なかった」

◆4回目でようやく得た平穏な日々

 いい加減、結婚に懲りたかと思いきや、4回目の結婚があったのです。相手は、学生時代から親しくしている男友達の康晴さん(仮名)。

「学生のときから康晴さんは、私に好意を抱いていました。結婚後も、何かあると相談に乗ってくれて、3回目の離婚のときも、傍で話を聞いてくれていたのが彼です」

 どん底に落ちたヒトミさんにとって、康晴さんは心の救いとなっていきました。2人は1年半の交際を経て、結婚に至ります。

「向こうは初婚で、こっちはすでに結婚も離婚も3回してますから、さすがに嫌だろうと思っていたんです。それでも結婚を申し込んでくれて。

 最近、不妊治療を始めたんです。やっぱり子どもは欲しいので。ただ、今のところいっこうに兆しがなくて……。3回も離婚している自分が今、十分に幸せな暮らしをしているので、これ以上何かを求めるのは贅沢なのかな……という思いもあります」

 繰り返した結婚・離婚に後悔はあるかと尋ねたところ、

「しなくてもいい経験をいっぱいしてきましたね。今の夫は、両親や親戚には私を『初婚じゃない』とだけ紹介し、その話題には触れさせないようにしてくれます。気を使わせてしまって、そこは申し訳なく思います」

◆4回も結婚したのは「ストライクゾーンが広すぎる」から?

 最後に、結婚を4回もすることになった理由を、本人に分析してもらいました。

「私は何に対してもあまりこだわりがないんですよ。仕事選びも恋人選びもこれじゃなきゃ嫌、というものがないんですよね。私を好きになってくれる人がいれば、自分に恋人がいる、またはその人が怖い仕事をしている、とかじゃない限り、だいたい付き合います。よく友達からはストライクゾーンが広すぎる、と言われますが、数回会っただけではその人を判断する材料が足りなくて。

 なので、深く付き合ったり、結婚してからその材料が揃ってきて、失敗だったと気づく事もあります。軽はずみかと言われればそんな気もしますが、逆に一瞬で相手を判断するのもやはり軽はずみな気がするんですよね。

 そういう意味では、今の夫とは友達とはいえ長い付き合いがあったので、結婚してからこんな人だったの?というマイナス材料が出てくる事はほとんどありません。今後離婚はないと思います」

 結婚相手にいろいろ条件をつけすぎて婚活難民になる人がいる一方で、ヒトミさんのように「条件ほぼナシ」だと、結婚のチャンスはたくさん転がっているのかもしれませんね。

<取材・文/塚田牧夫>

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