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前田敦子の離婚報道で考える「夫より実家のママといるのが楽」という本音

女子SPA! / 2021年2月3日 8時47分

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(画像:前田敦子 Instagramより)

<亀山早苗の恋愛時評>

 次々と報道される有名人の結婚と離婚。その背景にある心理や世相とは? 夫婦関係を長年取材し『夫の不倫がどうしても許せない女たち』(朝日新聞出版)など著書多数の亀山早苗さんが読み解きます。(以下、亀山さんの寄稿)

◆前田敦子・勝地涼スピード婚からの別居

 元AKBの絶対的エースだった女優の前田敦子(29歳)と俳優・勝地涼(34歳)が離婚秒読みと伝えられている。

 2018年7月に交際4ヶ月でスピード婚、19年3月に長男が生まれたものの、20年春からは別居していたという。

 そもそも交際1年未満で結婚すると、交際3年以上のカップルより離婚率が約40パーセントも高いとアメリカの調査(※)にある。スピード婚だとお互いの性格がよくわからないまま、結婚生活に突入してしまうということか。

(※編集部注:2014年に発表されたエモリー大学での研究によれば、アメリカで3,000組の夫婦を対象に調査したところ、交際1年未満で結婚したカップルは、交際3年以上で結婚したカップルより離婚率が39パーセント高く、交際1~2年のカップルより20パーセント高い。)

 加えて前田も勝地も14歳のころから芸能界で活動してきた。ふたりとも気が強いと言われているが、気が強くなければ第一線で活躍してはこられなかっただろう。

◆すれ違いやすい夫婦は、実家との距離感がカギになる?

 さらに、前田は自分でも認める「マザコン」だという。たとえば彼女が20歳前後の頃、母親が作ってくれた豪華な朝食をブログに度々アップして話題になった。8品ほどもある朝食を「何時間も前に起きてママが作ってくれた」と書いている。

 その後、結婚して新婚生活を楽しむ間もなく子どもが生まれ、なおかつ自分も相手も定時で切り上げられる仕事ではない。かといってどっぷり育児に浸るより、やはり仕事がしたい。そんなとき女性にとっていちばんの頼りは実母だ。母との仲がよければ、母に預けるのがいちばん安心。そう思ってしまうのもやむを得ない。

 勝地は父親として子どものめんどうをよく見ていたらしい。妻を案じて、彼女の実家近くに住もうと提案したのも勝地だ。ふたりは、前田の両親が住むマンションの別の部屋に住んでいたが、思った以上に妻は実家を頼ったのだろうか、勝地はどうやら“居場所”をなくしたようで、仕事用に借りていたマンションで寝泊まりするように。

 それに危機感を覚えた前田は、実家マンションを出て新たな住まいを確保している。おたがいに努力はしたのだが、すれ違った心は元には戻らなかったということだろう。

 結婚当時は逆玉ともいわれたが、それは前田のほうが知名度が高かっただけのこと。勝地の父は都内に数軒のビルをもつ不動産業を営む資産家。両親からみれば、息子が「前田敦子の婿」扱いされることを快くは思っていなかったかもしれない。

 今後、ふたりは子どものことを第一に考え、勝地は育児サポートを続けていくとも言われている。一度、婚姻を解消したら、ふたりとも相手の実家関係から解放され、気持ちが楽になっていい関係を作れるかもしれない。

◆あるケース:妻の母親が毎日来て家事をやるように

 実際にそういう夫婦はいる。

「30歳のとき、7ヶ月つきあった彼とデキ婚したんです。彼も私も実家が東京だったのでひとり暮らしをしたことがありませんでした。妊娠4ヶ月で婚姻届を出して、いきなりマンションを借りて同居が始まった。家事があまりできない私のことを考えて、夫は私の実家近くのマンションでいいよ、と。だけどこれが誤りの第一歩だったかもしれない」

 そう言うのはマナさん(33歳)だ。2歳年下の彼は穏やかでいい人だった。だがマナさんの実家近くで生活を始めると、実母は毎日やってきた。料理をはじめ家事をほとんどやってくれたのだ。

「私も働いていましたから、昼間、母が来てくれるのはありがたかった。体がきついから、やってくれる人がいれば頼っちゃいますよね。しかも自分の母親ですから、明日はこんなメニューでお願いってわがままも言えるし。

 だけどそれを知った夫はあまりいい顔をしませんでした。それならあなたが食事を作ってよと言ったけど、彼も家事はしたことがないわけですよ。それで母が来ることに文句を言えなかった」

 マナさんの母親は夕方には帰るので、夫婦ふたりで食事をとるのだが、ある日、夫は「週末、一緒に料理しようか」と言い出した。夫の妥協案だったのだろう。だがマナさんは、「ママが作って冷凍してくれたものがたくさんあるのよ。食べちゃったほうがいい」と夫の提案を退けた。

「夫はあまり不快感を示さなかったので私も気づけなくて。でも私もよく夫の実家での親戚の集まりには顔を出していたんですよ。うちは親戚づきあいがあまりない家庭だったので、本当は夫の親戚が集まってワイワイするところへ行くのは嫌だったけど、そこは私が妥協したんです」

◆子どもが生まれて1年で離婚

 おたがいに「自分は努力している」と思っていた。だが、関係は少しずつぎくしゃくしていく。子どもが生まれたとき、マナさんはまず母親に「抱いて」と言った。夫にとってはそれが決定的だったようだ。

「たまたまママが近くにいたから言っただけなんですが、夫が傷ついてしまった。謝りましたよ。だけど夫は根に持っていたみたい」

 結局、ぎくしゃくした雰囲気はさらに強くなり、子どもが生まれて1年で離婚した。

「実家に戻ってもよかったんですが、なんとなくこのままずるずると両親に頼るのもいけないような気がしたんですよね。実家から歩いて数分の小さなマンションを借りて新生活を始めました。

 朝はちゃんと保育園に子どもを預けて、仕事に行って。週末は母に料理を教わって,自分でも作るようになりました。シングルマザーとしてがんばらなければと思って」

◆元夫も同じマンションに住み二人で育児

 元夫はときどき子どもに会いにきた。彼女ががんばっているのがわかったのだろう。元夫も同じマンションに越してきたのだという。

「今では手の空いているほうが朝、保育園に連れて行きます。ふたりで時間をやりくりして、子どもはなるべく一緒に育てていこうということになったんです。

 ふたりとも残業のときは母に頼みますが、頻度(ひんど)は減りましたね。夫も料理を勉強したみたいで、先日は親子3人でパパの手料理を楽しみました」

 とはいえ、恋愛感情はないので,もう一度結婚することはないという。

◆「子どもの父親という観点だけでつきあえるのが気楽」

「どちらかが恋愛したり、誰かと結婚したいと思う日が来るかもしれないけど、そのときはやはり子ども第一に考えようと話し合っています。

 うちの場合は、離婚して、相手の実家を関わらなくてすむようになったのがよかったのかもしれない。子どもの父親という観点だけでつきあえるのがとても気楽なんですよね」

 離婚したことでふたりにとってのベストな距離感がわかったということなのかもしれない。よりは戻らないとマナさんは言うが、元夫との今の関係は心地よさそうだ。

 婚姻届という紙にとらわれていたころより、今のほうがずっとたがいを思いやれると彼女は明るい笑顔を見せた。

<文/亀山早苗>

【亀山早苗】

フリーライター。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio

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