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あなたの夫、男性更年期かも。怒りっぽい、いつもダルそうなら要注意

女子SPA! / 2021年7月17日 15時46分

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※写真はイメージです

 40代になれば、誰しも体にガタがくるもの。だが、「どうせ年のせいだ」とスルーしていた兆候の裏に、男性更年期が潜んでいる可能性も。そこで、今回、40~50代の男性3人に自身が抱える心身の悩みを聞き、問診を決行。あなたの夫・彼氏にも当てはまることはないか…チェックしながら読んでみては。

◆患者プロフィール

●患者① 田中卓男さん(仮名)(44歳・資材メーカー事務)

この2年間ほど、精力減退を如実に感じ、過去の栄光を取り戻すため不倫に励むも、撃沈

●患者② 坂本次郎さん(仮名)(54歳・印刷会社営業)

スポーツ好きだが、ここ数年は多忙のため運動不足気味。関節痛や筋肉痛に悩まされている

●患者③ 福家正輝さん(46歳・整骨院院長)

6年前からイラつきが止まらず、男性更年期を疑う。現在は数週間に一度ホルモン注射を打つ

◆寝付けないのですが、更年期障害のせいですか?

 まず、登場したのが、44歳の田中卓男さん(仮名)。彼は、ここ数年、「原因不明の睡眠障害に悩まされ続けている」と訴える。

「体は疲れているはずなのに、深く眠れず、すぐに目が覚めてしまうんです。大事な仕事の前などは焦って余計に寝つけなくて。週末は外出する気力も起きず、ずっとベッドの上で過ごしています」

 これに対して、「睡眠障害も男性更年期の兆候のひとつ」と語るのは、医師でメンズヘルス専門家の平澤精一氏。

「男性更年期障害の大敵は、ストレスです。ストレス自体が男性ホルモンの分泌を妨げる一方、気持ちが不安な状態が続くと、睡眠障害を起こすこともある。そして、不眠が続くと、ホルモン分泌が抑えられて、男性更年期障害が悪化するという悪循環が生まれます。また、運動しないと男性ホルモンは低下するので、土日にゴロゴロしてばかりだと、症状を悪化させてしまいかねません」

◆軽くこなせた作業に妙に疲れるようになりました……

 そのほか、更年期障害の身体兆候として表れるのが、疲労感だ。

「階段の上り下りや重い荷物を運ぶなど、以前は気軽にこなせた作業に、妙に疲れるようになりました。最近は、関節痛や筋肉痛もあって、“もう若くない”と日々気持ちが落ち込みます」と呟くのは、54歳の坂本次郎さん(仮名)。だが、一見老化に見える症状にも、実は男性ホルモンの影響が。

「男性ホルモンのテストステロンは、筋肉や骨の生成に深く関わっています。テストステロンが低下すると、筋力や骨密度が減り、関節痛や筋肉痛を引き起こします。悪化すれば、骨粗鬆症や歩行能力を損ないかねない。そうなれば、老後のQOLも下がってしまうので、なるべく早めの対策が肝心です」(精神科医の和田秀樹氏)

 自己診断は禁物だが、「年のせいだ」と片づけず、男性更年期障害の可能性を疑ってみてほしい。

◆男性ホルモンが減ると、認知能力も下がりますか?

 続いて、相談者全員に共通する悩みとして挙がったのが「やる気の欠如」。「仕事への意欲が驚くほど低下してますね。私が働く整骨院でも集中力がなくて、ミスも多いし、やるべき仕事も先延ばしにしてばかり。自己嫌悪で落ち込んで、一人でいると涙が出てくることもあります」と嘆くのは、46歳の福家正輝さん。これに対して「単なる怠け心ではと一蹴するのは危険」と語るのは、泌尿器科医の市岡健太郎氏。

「男性更年期障害で多くの方が困るのは、体だけではなく心の不調です。男性は体の調子がちょっと悪くても自分が更年期だと考えにくい分、要注意です。専門医である私自身ですら、最初はただの疲れだと思っていたし、更年期ではなくうつ病を疑っていましたので……」

 また、男性ホルモンの影響は、気力のみならず、記憶力にも及ぶ。前出の田中さんも、「物忘れが激しくて、先日も取引先に忘れ物を取りに行ったのに、何を取りに来たのかを忘れてしまい、途方にくれました。仕事の連絡ミスなども頻繁で、同僚から白い目で見られています。そのたびに“自分はダメ人間だ”と落ち込みます」と語る。

「男性ホルモンのひとつテストステロンが低下すると、物忘れや集中力の低下が起こります。だからこそ、更年期障害のときは仕事上のミスが起こりやすくなり、忘れっぽくなりますね」(和田氏)

◆家族から「怒りっぽくなった」と言われます

 また、「家族から、『前より怒りっぽくなった』と言われ、ケンカが増えました。そんな自分に嫌気が差し、さらに自己嫌悪に陥ります」と続けるのは福家さん。誰しも年を重ねると怒りっぽくなる傾向があるものだが、これにも男性ホルモンが作用している可能性が。

「男性ホルモンが減ると、認知機能が衰え、コミュニケーション力が低下します。シニア層を見てみても、団体旅行に行くのは女性ばかりで、男性は少ないですよね。男性ホルモンが低下した末に、人付き合いが悪くなり、孤独感を募らせる男性は多いです」(和田氏)

 放置すれば悪化の一途をたどるだけ。一人で抱え込まず、周囲に相談してみるといいだろう。

【メンズヘルス専門家・平澤精一氏】

東新宿のマイシティクリニック院長。早期から男性更年期障害の治療に取り組んできた。保険診療による治療から予防医学まで、常に患者本位の医療を心がけている

【泌尿器科医・市岡健太郎氏】

’11年、京都市内にいちおか泌尿器科クリニックを開院。男性更年期障害が発症した経験を生かして、クリニックならではの親近感をモットーに、日々の診療にあたっている

【精神科医・和田秀樹氏】

現在は、アンチエイジングとエグゼクティブカウンセリングに特化した和田秀樹こころと体のクリニックの院長を務める。専門は老年精神医学、精神分析学、集団精神療法学

<取材・文/週刊SPA!編集部 撮影/林 紘輝 モデル/小林亮介(古賀プロダクション)>

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