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「妻も僕も外で恋愛していい」40代仲良し夫婦が“黙認”にいたったワケ

女子SPA! / 2021年7月19日 8時47分

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写真はイメージです(以下同じ)

 結婚生活も長くなり、夫婦の間もマンネリ化。もはや10年以上もセックスレス。

 そんな男性が妻に浮気をしてもかまわないとほのめかした。妻の帰宅が遅くなる日があり、夫も今や外で恋をしている。それでも「最後に一緒に墓に入るのは妻」と思っているという。

◆結婚20年で夫婦仲はよいけれど

「うち、夫婦仲はいいんですよ」

 タクヤさん(48歳)はそう言ってニコッと笑った。渋い顔立ちに愛嬌のある笑み。自分の魅力をわかった男ができる表情である。

 結婚20年、現在18歳と15歳の子がいる。妻は3歳年下だから結婚したときは25歳だった。

「僕が一年浪人しての大卒、彼女は短大卒で会社の同期だったんです。同期会で知り合って、みんなでテニスをしたりキャンプをしたりしていく中で親しくなった。周りから結婚しろという圧力がかかって結婚した感じですね」

 妻は第一子誕生とともに退職、下の子が小学校に入るころにパートを始めた。子どもが小さいころはタクヤさんも極力、早く帰宅して手伝いたかったが、残業や接待が多く、なかなか思うようにはいかなかった。

「当時、僕の独身の妹が近くに住んでいたので、夜などよく手伝いに来てくれていました。妹はずっと独身で働いていますが、今も妻とは仲がいいですね」

◆夫婦の絆は固いと信じて

 タクヤさんと妻の間にも特に諍(いさか)いはなく、長い結婚生活を過ごしてきた。ふたりとも争いごとは嫌いだし、感情的になるのも避けたいタイプ。

「妻は言いたいことがあると、箇条書き的に言うクセがあるんです。最近の不満は、ひとつこれこれ、ふたつこれこれ、というように。

 普通に話すとどうしても感情が入ってしまうので、そうすると新婚時代に言われました。めったに不満を言うこともないんですが、まれに箇条書きを目の前で宣言されることがあります」

 4年前、寝室で言われたのが、「私たち、8年もセックスしてない。する気があるかないかだけ教えて」だった。

「聞いたときは、え、そんなにしてなかったっけと思いましたが、そういえば下の子が生まれて半年後くらいに、妻から拒絶されたんですよ。それをきっかけに誘えなくなった。そう言ったら『ごめん、記憶にない』と。

 とはいえ、妻も別に今さら僕としたいわけではなさそうだった。『僕たちは夫婦として信頼関係があるよね』『ある』『じゃあ、きみが外で恋をしても僕はかまわない。もう一度、僕を男として見るきっかけになるかもしれないし』という会話がありました。妻は考え込んでいましたね」

 それ以降も夫婦の関係は何も変わっていない。タクヤさんは妻が好きだし信頼している。おそらく妻もそうだろうと考えている。それと「婚外恋愛」は別の話だと彼は言う。

◆妻の帰宅が遅くなって

 3年ほど前のある日、妻から帰宅が遅くなると連絡があった。

「友人とカラオケに行く、と。楽しんでおいでとメッセージを送りました。僕は早めに帰って子どもたちと夕食を作って食べた。夜10時頃かな、妻がご機嫌で帰宅。『ママ、お友だちとカラオケ行っちゃった』と子どもたちに楽しそうに報告していました。子どもたちも、じゃあ、今度、みんなで行こうと盛り上がって。

 母親が遊んで帰ってくるって悪いことじゃないなと思ったんです。それが女友だちだろうと男友だちだろうと、もしくは恋人だろうと、妻がこんなにご機嫌ならいいんじゃないか、と」

 妻も味をしめたのか、ときどきタクヤさんの予定などを聞いてくるようになった。残業や出張がなさそうな日なら、彼は理由を聞かずに「その日なら早く帰れるよ」と言うことにしている。

「2年前かな、僕も好きな女性とデートしてみました。楽しかったです。その後、それが恋に発展して……。妻はおそらく気づいているんじゃないかと思うんですが、何も言いません。

 妻も誰かと恋愛している雰囲気もあるんですよ。お互いにちょっと嫉妬しながら、でも家庭をうまく回しつつ恋をしている。そんな気配です。もうお互いに若くないし、結婚生活も長くなった。だからこそ、こういうちょっとした冒険をしてもいいんじゃないか。そんな気がしています」

◆妻は無鉄砲はしないと思います

 もし妻が本気の恋に走ったら、タクヤさんはどうするつもりなのだろうか。

「本気の恋をしても、分別のある女性です。そういう意味では妻のことを信頼している。子どもを捨てて恋に走っても、相手とうまくいくかどうかを考えればわかるはず。そんな無鉄砲はしないと思います」

 タクヤさんもまた、無鉄砲はしない。2年前に恋した独身女性とはコロナ禍の昨年夏に、納得しあって別れた。

「40代の恋は、つらい別れも覚悟の上じゃないとできないと改めて思いました。独身の女性から別れたいと言われたら、絶対に引きとめてはいけない。既婚で大人だからこそ、自制しながら、恋心を楽しむしかないですね。

 それでも夫婦が束縛しあうより、お互いに外で刺激を受けて家庭に還元するほうがいいと僕は思っています」

 妻の恋を詮索(せんさく)する気はないが、もし妻が落ち込むようなことがあれば支えると彼は言う。今の段階では不思議な夫婦関係だろうが、もしかしたら今後はレアケースではなくなるのかもしれない。

<文/亀山早苗>

【亀山早苗】

フリーライター。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio

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