1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

光浦靖子、50歳で留学したパワーの源とは。自作の“似顔絵ブローチ集”もスゴい!

女子SPA! / 2021年8月29日 15時46分

写真

大久保佳代子さん(画像:株式会社文藝春秋プレスリリースより)

 今年7月からカナダ・バンクーバーに留学中の、お笑いコンビ「オアシズ」の光浦靖子(50)。

 7月22日に「大竹まこと ゴールデンラジオ」(文化放送)にリモート出演した時には、「常に人の目を気にして長いこと生きてきて。人の目を気にせず歩くとか勉強したくてするとか、こんなにストレス感じずに人って生きていいんだ!って。バンクーバーの街を歩きながら涙出たもん」と、自由で楽しい留学ライフの報告をしました。

 さらに8月5日の出演回では「コロンビア人の30代の女性と仲良くなりました!」と、友人もできて、ますます充実しているようです。

 そんな光浦靖子は留学前に2冊の著書『私が作って私がときめく自家発電ブローチ集』『50歳になりまして』(ともに文藝春秋社)を上梓しています。そこには、自分でときめきを作る「自家発電」という発想や、50歳での留学を決断に至る経緯など、気になることがいっぱい。

 そこで『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』などの著書があるドラマライターの田幸和歌子さんに2冊の本を読み解いてもらいました。(以下、田幸さんの寄稿です)

◆女性芸人のパイオニアとしての光浦靖子

 光浦靖子さんとは、山田邦子、清水ミチコ&野沢直子に続く世代の女性芸人のパイオニア的存在であり、非・吉本芸人の道を大きく拡幅させた人だと思います。

 今は役者業でも引っ張りだこの売れっ子揃いの人力舎において、一時期(まだ相方の大久保佳代子さんがOLのほうをほぼ本業にしていた頃)、光浦さんがただ一人で人力舎を支えていたとテレビ番組で同事務所の後輩芸人たちに言われていました。

 特にめちゃイケでは「学級委員キャラ」「優等生・堅物キャラ」として、アホの濱口優さんなどとの対比の役割も担ってきました。

 いまは「インテリ芸人」と言うと、クイズ番組に出る人ばかりで、笑いは二の次に見える人も多いですが、そういったかたちの露出ではなく、シニカルな笑いの中で鋭い感性や豊富な語彙力を生かしたインテリジェンスの光るトークをするタイプ。正しく「元祖インテリ芸人」ではないかと思います。

◆友達ってすごく大事だなと痛感

 ちなみに、かつては光浦さん一人が引っ張っていたにもかかわらず、いつしか小1から友達である相方・大久保さんのほうがテレビで引っ張りだこになっていったこと、本人のタイプも真逆に見え、交友関係もかぶらないことなどから二人の関係性が気になっている人もたくさんいるでしょう。

 そこで著書で綺麗ごとを言わず、うらやむ気持ちなども赤裸々に語られていたり、「仕事のパートナーにはなれなかった」「友達のまんま」と語っていたりするのもなんだかとっても素敵です。

 この2冊を読むと、友達ってすごく大事だなと痛感しますし、会いたいというか、会わないといけない気がしますし、自分にはそういう大事な友達がどれだけいるっけ、と思ったりもします。

◆勝手な親近感は思い上がりでした

 不定愁訴とか、仕事のポジションとか、老後の話とか、自分の思う自分の顔と実際の顔が乖離(かいり)していることとか、アラフィフならではの同世代話は共感だらけ。

 個人的にも、昔から長縄(ながなわ)にうまく入れないとか、流れにのって人と同じことをするのがうまくできないとか、人に踵(かかと)をよく踏まれるとか、仕事で人とよく衝突するとか、人に怖いと言われるとか、周囲がみんな知っている話を自分だけが聞かされていなかったとか、その理由として「言ったら怒られると思った」と言われたとか、喜ぶのが下手でネガティブなほうばかりフォーカスしてしまうとか、他人事と思えない話ばかり……。

 実は光浦さんには20代の頃にインタビューしたときの印象や、メガネ+同世代+口喧(くちやかま)しいキャラということなどから、個人的に長年勝手に親近感を抱いておりました。

 クラスのキラキラ女子系ではなく、学級委員タイプや真面目系・偏屈&屁理屈系の人にはおそらく自分のお仲間であり、目指すべき場所だと思っていた人も多数いるはず。

 しかし、親近感など、完全な思い上がりでした。しかも、勝手にカテゴライズされることはおそらく光浦さんが一番嫌うことの一つでした。すみませんでした!

◆すごーく愛情深い人だと感じた

 この二冊を読んで感じたのは、光浦さんがすごーく愛情深い人だということ。

 清水ミチコさん、森三中黒沢さん、たんぽぽ白鳥さんや、大竹まことさんなどの親友枠から、共演者、近所の子どもたち、実際には会ったことのないテレビで見る海外の政治家、猿山のサルたち、犬の尻に至るまで、とにかく生き物が大好きで、鋭くも深い愛情あふれる目で見つめているということです。

 例えば、黒沢かずこさんのブローチ。

「恥ずかしがり屋で、ワイプで抜かれている自分に気づいた途端に顔が固くなります」

「上手に笑う人は素敵ですが、笑うのが下手な人にシンパシーを感じます」

 こんな瞬間を切り取るのは、愛情なくしてはできないこと。

 土井たか子さんのフォトジェニックな怒りジワを50代、60代、70代と定点観測的に表現しようなどと思う人は世界中でも、まず他にいないでしょう。

◆自分でときめきを作る「自家発電」という発想

 光浦さんは愛情とともに、すごく熱量の多い人。

 人に会いたいのに会えないから、ブローチを作るという「自家発電」は見習いたいですね。

 年齢を重ねるにつれ、見るもの聞くもの触れるもの、いろんなものが既知の存在になってきて、ときめきが薄れてしまいそうですが、「推し」がいる生活も良いですし、「推し」がいないのであれば自分でときめきを作る「自家発電」という発想は非常に重要だと思いました。

 それに、50歳近くで歯列矯正をしたり、インナーカラーで髪を緑にしたり、英会話スクールに通ったり、さらに留学まで……。

 同世代の自分などは、人生100年時代と聞くたびにすでに失ったものや不可逆な不調などがたくさんあるのに、まだ折り返していないのか…と絶望したり、うんざりしたりしています。

 でも、「歳をとると、知らんところで人を勇気づけられるようです」と光浦さんも書いているように、実際、同じことを20代30代の方がやっても「いいなー」「ふーん」と羨(うらや)ましさや、下手したらやっかみすら感じて終わるかもしれないところ、人生後半戦でやろうというのは、それだけで尊い感じがありますし、周りに勇気を与えます。実際、自分も頑張らなきゃなという気がしてきます。

「人生の後半戦は自分で自分を育てる」という視点は、ぜひ見習いたいモノ。独身の方だけでなく、既婚・子持ちの方にとっても、むしろ子育てより気負わず、無理せず、楽しく育てていける気がします

<文/田幸和歌子>

【田幸和歌子】

ライター。特にドラマに詳しく、著書に『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』『Hey!Say!JUMP 9つのトビラが開くとき』など。Twitter:@takowakatendon

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング