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止まらない“卵の値上げ”。次は鶏肉も高くなる?! 卵だけじゃない鳥インフルの影響

女子SPA! / 2023年3月29日 17時48分

止まらない“卵の値上げ”。次は鶏肉も高くなる?! 卵だけじゃない鳥インフルの影響

写真はイメージです(以下同じ)

 2022年から物価上昇が止まらない状況下において、“物価の優等生”と言われる鶏卵(たまご)までもが値上がっており、家計へのさらなる追い打ちとなっている。ここ最近の鳥インフルエンザの影響によって鶏卵の供給不足が深刻化しているからだ。市場に出る鶏卵は不足し、さらには価格高騰も止まらない。

 このままいくと鳥インフルエンザの猛威は、鶏卵だけではなく鶏肉にも及ぶのではないだろうか。牛肉や豚肉と比較しても安価で、鶏肉も家計を支えていた貴重な食材であり、価格の動向が気になるところ。株式会社半澤鶏卵の3代目後継者である半澤清哉(@hanzawa_seiya)さんに鶏肉の今後について話を聞いた。

◆今まさに“火の車”。生産抑制や、辞めてしまう養鶏場も

 まず鶏卵の高騰や品薄の背景として、「鳥インフルエンザにより供給量が減少していることが主な要因であるのは間違いありません」としつつ、「卵の生産コストの大部分を占める“飼料代”が大幅にコストアップしており、生産現場にとっては大きな負担となっています」という。

「さらには、追い打ちをかけるように水道光熱費、資材費、運賃、人件費なども全て高騰しました。もともと鶏卵の生産は利幅が少なく、『今後も維持することは難しい』という理由から辞めてしまう養鶏場や、『市場の相場が上がるまで生産を抑制する』という養鶏場が多いです。そのため、価格高騰や供給量不足が鳥インフルエンザの流行によって深刻化する事態になっています」

 これまで供給側が何とか対処してくれていた問題が、物価上昇や鳥インフルエンザなどの影響によって一気に顕在化してしまったようだ。

◆卵だけでなく鶏肉も高騰。外食産業への影響は?

 「卵に続いて、鶏肉も値上がりするのでは?」と心配している人も少なくないはずだ。鶏肉の高騰・品薄の可能性を聞くと、「国内の鳥インフルエンザの発生は採卵鶏が大部分を占めていますが、鶏肉も例外ではありません」と回答。

「先ほど述べたように飼料高騰などは深刻化しており、その影響は同じです。鶏肉も既に価格は高騰しつつあります。また、鳥インフルエンザは日本だけでなく、世界的に大流行しており、海外からの輸入も今後抑制される可能性は高く、供給面も予断を許さない状況です」

 続けて、「目玉焼きや玉子焼き、パンケーキなど、卵を活用したメニューを休売している外食チェーン店さんは増えています。また、カステラやバウムクーヘン、シュークリーム、プリンなどのスイーツを製造しているお菓子メーカーさんでも卵の供給制限に紐づいて、数量制限や休売の動きが少なくありません。スーパーマーケットさんでも、プリンコーナーでは卵を使用していないプリンの陳列が目立ってきたように感じます」と鶏卵の価格上昇を受けて、様々な食料品にも派生していると話した。

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