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工務店の「部屋数を増やす提案」に乗って大後悔…ムダな出費を避けるためにすべき“たった一つのこと”

女子SPA! / 2024年4月13日 8時45分

つまり、面積が大きくなると坪単価自体は安くなるということなんです。そのため利益率も高い。僕が聞いたのは、3人家族で4LDKの住宅を建てた方のケースでした。『将来、子どもが増えたときに』『もし増えなくても何かと便利』という営業トークに乗り設計。結局、使い道のない余分な部屋ができあがってしまい、余計な出費となってしまいました」

◆「振り分け間取り」の和室は結局使わない

 玄関を入ると廊下をへだててリビングと客間としての和室がある「振り分け間取り」の住宅も、後悔する人が多いんだとか。一見、使い勝手もありそうですが…。

「振り分け間取りは昔の日本家屋によく見られました。和室は客間として使われることが多いですが、今の時代、お客さんを招いたとしてもリビングで談笑するわけですよ。当然、自然と和室は使わなくなって、生活を続けるうちにホコリがたまっていきます。

手を入れなければいずれは部屋も劣化していき、仕方なしに洋室にリフォームしたなどの事例も多く、やはり、間取りは慎重に検討しておくべきです」

◆ライフステージは具体的に思い描く

 マイホームでは、家づくりに備えた「計画性」が大事。自分や家族が将来「どんな生活をしたいのか?」を具体的に、想像しておくのが肝心だと乃村さんはいいます。

 後悔、絶望するタイミングには「フェーズ」があるそうですが、戒めとして覚えておくべきです。

「まず、建設中にマイホームへの違和感をおぼえる人はまれです。ほとんどの場合、完成後に引き渡されてから、つまり、住みはじめてから気が付きます。経験上では、水回りなど細部への後悔を抱くのが引き渡しから約1~3ヶ月ほど。取り返しのつかない生活動線や部屋の使い勝手など、大きな絶望を感じるのは約半年~1年ほどです。

 予防するには、建設前にしっかりと計画を練るのが一番です。家づくりを検討するのは結婚、出産のような人生の転機をきっかけとする方が多いですが、ライフステージの変化を数十年先まで見越して、夫婦そろって話し合っておくのも必須。お子さんがいるなら『いずれ自立して家を出て行ったとき、子ども部屋はこう使って……』と、想像力を働かせるのが幸せな家づくりの秘けつです」

 一世一代の大きな買い物であるマイホーム。家づくりは、人生をかけた大仕事になります。じわじわと苦しめられる後悔、絶望のダメージを負わぬよう慎重に、夢を実現しましょう。

【乃村一政】

(株)マイホム代表取締役CEO。1976年、奈良県生まれ。高校卒業後、吉本総合芸能学院(NSC)へ14期生として入学。約6年間の芸人活動を経て、訪問販売の営業マンに転身。2006年より住宅業界へ移り、2010年に奈良県でSOUSEIを設立。2021年にマイホムを設立。

<取材・文/カネコシュウヘイ>

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