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今田美桜の“さわやかなキツさ”はもっと評価されるべき。新ドラマで見せたアップデート

女子SPA! / 2024年4月23日 8時45分

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『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ)公式サイトより

 過去にヒットしたドラマ作品のリメイク版には、不安がつきものである。でも心配無用。令和には今田美桜が気を吐いて演じているからだ。

 毎週土曜日よる9時から放送されている『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ)は、杏が主演した第1・2シリーズ(2014年、2015年)のリメイク作品だ。第3シリーズの主演は、今田美桜。ほんとに頼もしい。

 イケメン研究をライフワークとする“イケメン・サーチャー”こと、コラムニスト・加賀谷健が、“リメイク請負人”としての今田美桜を解説する。

◆今田美桜に白羽の矢

 古い価値観を変えるためには、ゆるやかな変革が必要である。筆者は基本的にはこう考えているが、穏健な態度ではどうしても変わらないときがある。ならば、過去の悪しき因習を根っこから抜き取ることも必要か。

 過去からタイムスリップしてきた昭和世代代表の不適切おじさんが、コンプラ的にアウトかどうかと毎回、頭を抱えながら、さまざまな問題に対して奮闘する『不適切にもほどがある!』(TBS、2024年)は、痛快なドラマ作品だった。過去も現在も喝破してしまう阿部サダヲは、強烈さのド直球。

 令和代表にだってド直球な大人物はいる。白羽の矢が立ったのは、今田美桜だ。若者世代ならではの感覚を研ぎ澄ませて、旧世代をやり込めることも辞さない。『花咲舞が黙ってない』の今田は、恐るべき動物的な勘を頼りに、あっちこっちへ奔走する。

◆地道な調査と手続き

 第1話。東京第一銀行の羽田支店勤務だった花咲舞(今田美桜)が、本部の臨店班に異動になる。初仕事は、まさかの羽田支店への臨店指導。監督する側の臨店とされる側の支店との関係性はあまりかんばしくない。

 それまで仲良くしていた同僚も、臨店班に配属された舞とはろくに口を聞こうともしない。彼女なりに働く環境の変化は受けとめつつ、いざ外から前の職場を点検すると、不審な点がいくつも見つかる。

 見つけたからには、ほっとくわけにはいかない。元上司の支店長・藤枝賢造(迫田孝也)に食い下がる。不正をつきとめるため、地道な調査を行い、変革の手続きをひとつひとつ重ねていく。

◆昭和世代の“あるクセ”

 有力な手がかりとなったのは、融資課の先輩だった根津京香(栗山千明)のあるクセだ。支店勤務時代、舞を呼び出すとき、根津は手書きのメモを渡していた。そのメモに書かれた「御願いします」でピンとくる。

 手がかりとなる文書にも「御願いします」とあり、舞は、「お」をわざわざ「御」に変換するのは、根津しかいないはずだと推理する。そうとわかれば、直接確認。その場面がなかなか面白い。

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