1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

背後から耳をハムッ。女性用風俗の施術を盗み見るようなシーンが官能的すぎてとろける|ドラマ『買われた男』

女子SPA! / 2024年4月24日 8時45分

 照れ隠しに喋ろうとするのどかを制止するように、無言のヤマトが耳をハムッ。とろけるこの感覚。仰向けになるよう促し、今度は唇と唇のキス。カウンセリングからこのキスまで、緩急緩のリズム。音楽的な施術の流れにはうっとりする。

◆客とセラピストだけの“聖域”

 ヤマトを演じる瀬戸利樹のことはあまり注目してこなかったが、今回ばかりはやられたなぁ。のどかの背中やら耳の裏に押し当てる唇。キスの音がヤバい。終始、受け手の佐藤玲も官能的響きに自然と応えるかのような演技。

 女性用風俗の施術をこんなに盗み見ていいものだろうか。いち視聴者としてなんだか罪悪感すら。と同時に、ちょっと行ってみたくなる(いや、行けないけど)。

 施術後、のどかが外していた結婚指輪をヤマトが手渡す。のどかはそれを薬指に戻す。何かが吹っ切れた彼女は静かに涙を流す。

 ここでは、結婚指輪というリアルが、セラピストからの温かな眼差しに包まれるファンタジーに溶け込む。そしてさっと夢が覚める。この密室は、いわば、客とセラピストだけの“聖域”なのだ。

◆「茶道」と通じる施術

 この聖域は、外の世界と完全に切り離されている。ヤマトによる夢のような施術によって心が解放され、外の世界のわだかまりは、涙で浄化される。ベッドに並んで座るふたりのナイショ話は誰も邪魔できない。

 施術後、ヤマトの見送りに対して、のどかはすっきりした表情で、もう来ないという。デトックス状態の晴れやかさに、ヤマトも嬉しそうにうなづく。もちろん商売としてリピーターを獲得するにこしたことはない。

 でもそれ以上に、相手を“もてなす”心が重んじられる。どんな相手でも等しく。しかも一期一会。誤解を恐れずにいえば、女性用風俗店の施術は、「茶道」と通じているようだ。

<文/加賀谷健>

【加賀谷健】
音楽プロダクションで企画プロデュースの傍ら、大学時代から夢中の「イケメンと映画」をテーマにコラムを執筆している。ジャンルを問わない雑食性を活かして「BANGER!!!」他寄稿中。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業。Twitter:@1895cu

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください