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真夏に着るノースリーブのシャツを今から着始める「最近の日本ならではの理由」

女子SPA! / 2024年4月25日 8時46分

 私はそれほど飽きっぽいほうではありませんが、そんな私でも同じような服ばかり着続けていると、9月には飽きてしまいます。どんなに素敵な服でも、ずっと見続けていると最後には平凡で退屈なものに見えてきます。

 それは、去年の秋、突如、湘南のとある遊水地にあらわれたこの地では珍しいオオヒシクイ1羽が、現れた当初のころは連日、人が押し寄せてくるほど新鮮で、魅力的で、どうしても見たい鳥だったのにもかかわらず、春になったら、ほとんどの人の興味は失せ、見に来る人もいなくなるのと同じです。服だって、鳥だって、ずっと見ていると、それほど素敵に見えなくなるのです。

 飽きることがわかっているので、私は夏を前半と後半に分けて考えます。そして夏前半は、軽く透明感がある太陽光に映える明るい色の服を着ます。そして、後半になったら、今度は強い太陽光と、少し日焼けした肌に映える強い色、あるいは暗めの色のノースリーブのシャツと取り換えます。

 このように、形、素材とも変わらないノースリーブのシャツだけれども、色に変化をつけることによって、完全にこのシャツに飽きてしまって、もう着たくなくなるのを防ぎます。

◆フェミニンなシャツにメンズライクなジャケットでギャップを

 さて、4月半ばから着るノースリーブのシャツは、もちろんそれだけでは出かけません。まだまだ朝晩は寒い日もありますから、上にはジャケット、またはコートを羽織ります。

 フェミニンな印象のノースリーブのシャツにメンズライクなテイラードジャケットを着ることによって、印象のギャップが生まれます。こうすることで、新しい何かを買わないでも、新鮮な気持ちになれます。

 ノースリーブのシャツにジャケットを着て出かけた先で、ジャケットを脱ぐ場合に備えて、私はスカーフを用意しておきます。最初から首に巻いて出かけるときもあれば、ジャケットを脱いでからのバッグからスカーフを取り出して、肩に羽織ることもあります。

 気温の寒暖差に洋服で対応するには、重ね着をする以外ありません。ですから1日のうちで気温変化が激しいときは、脱いだり着たりが簡単なものを着ていくぐらいしか、できることはありません。そんなときスカーフは大変役に立ちます。

 気温の変化が激しいこの時期、私は家の中でも小さ目のスカーフをいつも首に巻いているぐらいです。スカーフ一枚でもかなり暖かくなれます。

◆次に着たときに「久しぶり!」と思えるように

 持っている服をおしゃれに、かつ飽きずに長く着続けるためには、ほんのちょっとの、だけれども簡単な工夫が必要でしょう。特に飽きに対処することは重要です。

 飽きないコツは、着ない時間を作り、次に着たときに「久しぶり!」と思えるようにしておくこと。

 去っていった渡り鳥が次に帰ってきたときは、その再会が嬉しいのと同じように、服だって、会えない時期があるだけで、素敵さがよみがえるというものです。

◆筆者私物

シャツ EQUIPMENT エキップモン

<文/小林直子>

【小林直子】
ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。著書『わたし史上最高のおしゃれになる!』など。

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