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朝ドラ『虎に翼』良キャラは女性だけじゃない!伊藤沙莉の熱量を受け止める“2人の男性”

女子SPA! / 2024年4月23日 8時46分

そんな表情の緩急に、なかなかお団子が食べられないもどかしさも相まって、一気に松山の虜になってしまいました。第3週は“出番なし”でしたが、次の登場が楽しみでならないのは、筆者だけではないはず! ちなみに甘いものを目にした際の、絶妙な表情の変化も見逃せません。

◆扱いが残念な書生・仲野太賀

もう一人注目なのはやはり、寅子の家に下宿する書生(=勉学中の若者)・佐田優三(さだ・ゆうぞう)を演じる仲野太賀です。昼は銀行で働き、夜は大学で勉学に励んでいる優三。早くに両親を亡くしており、弁護士だった父に憧れて夜学に通うも高等試験(現在の司法試験)にはなかなか合格できません。寅子にとっては、気負うことなく言いたいことが言える相手です。

この優三、作中での扱いがちょっと雑なのが面白い。登場した第1話では、寅子の兄・直道(上川周作)から、勝手に「寅子は下宿している書生(優三)との許されざる恋に落ちている」と推測されるも、寅子にきっぱり「違います」と断言される残念さ。

優三の人生における大事な高等試験の結果も、第2週冒頭には「お察しと思いますが、優三はまた試験に落ちました。今でいう司法浪人生活2年目に入ります」と、ナレーションされ、第3週冒頭には「ちなみに雄三さんはまた試験に落ちました」とまたもナレーションで、しかも早口で報告される始末。

◆絶妙な受けの間合いにセンスが光る

残念な扱いを受ける上に、書生という立場からも、あまり発言をしないキャラクターですが、仲野はしっかりと存在感を放っています。

仲野といえば、高い演技力をもって、シリアスからコミカルまで幅広い作品で実力を認められてきた俳優です。過去に5作品もの大河ドラマに出演しており、2026年の大河ドラマ『豊臣兄弟!』では初主演・豊臣秀長役が決まっています。

俳優・松尾諭のエッセイを原作とした連ドラ『拾われた男 LOST MAN FOUND』(2022年)でも主演を務めており、伊藤沙莉とは夫婦役で共演。ふたりの掛け合いがとても印象的でした。『虎に翼』においても、仲野は少ない台詞と表情の変化で伊藤の芝居を受け、物語にいいテンポを生み出しています。

◆優三の存在は、物語の“癒し系”として欠かせない

筆者が好きなのは、第10話の猪熊家での朝食シーン。仲野はほぼしゃべらずに、笑いを誘いました。「高等試験を受ける日がきたら、私は必ず一発で合格してみせます」と意気込む寅子の横で、試験に落ちたばかりの優三は徐々に表情を曇らせしくしくと泣きはじめます。「一発かどうかは重要ではないけれど」「受かるまで何度でも受ければいい」と、周囲の必死のフォローを受け、徐々に泣き笑いに。台詞が少なくとも、伊藤をはじめとする周りの芝居を、仲野が豊かな表情で引き立てているのです。

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