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毒母が多い世代は?「女は結婚して家庭に入るのが幸せだ」親に人生をコントロールされた女性が自分の子にも

女子SPA! / 2024年5月6日 15時45分

例えば、私はも自分の子どもが受験に失敗したときに、自分のことのように捉えて必要以上に落ち込んでしまったんですよね。これは、自分と娘を同一視して、境界線を曖昧にしてしまったという証拠かなと猛省しています。

また、親の権力や経済力を振りかざして、子どもをコントロールしようとする言葉を子どもに吐く親も毒親だと思います。

――私自身ちょっとドキッとしました。でも謝罪できるかどうかで、子どもを自分の所有物ではなく、対等な人間として見ているということが判断できるのですね。ちなみに、「毒母が多い世代」はあるのでしょうか?

旦木:団塊の世代が多いように思います。特に昭和の家父長制的価値観を重視する家庭で育ち、「女は結婚して家庭に入るのが幸せだ」と教えられ、社会での活躍の機会を奪われた女性が少なくないように感じますね。結局、親に人生をコントロールされてきた女性が、自分も子どもの人生をコントロールしてしまうという連鎖が起こってしまうのではないでしょうか……。

◆毒の連鎖を止めるには?

――毒の連鎖を止めるにはどうすればよいのでしょう?

旦木:子どもを自己実現の材料にしないことです。仕事に限らず、趣味やボランティアなど、何でもいいから、自分の「やりがい」を見つけたり、社会とつながることが大切だと思います。

取材で分かったことですが、毒母の多くは何でも話せるような家族や友だちがいません。夫婦仲が良くないか夫が子育てに無関心で、子育てに関する悩みを1人で抱え込んでしまう人がほとんどでした。

団塊の世代に毒母が多いのは、ほとんどの人が結婚する時代だったことが大きいと思います。当時は両親や社会から「結婚しろ」という圧がすごくて、出会って数ヶ月で結婚する夫婦が少なくなかったようですが、結婚する前より結婚後の人生のほうが長いのに、よく数ヶ月で人生を決められたなあと感心します。

◆毒親と対峙したほうがよいのか?

――自分のメンタルヘルスのために、毒親に面とむかって自分の思いを伝えたほうがよいのでしょうか?

旦木:毒親と対峙対決しすれば、もっと傷つけられるリスクもあります。そのリスクに耐えられないなら、毒親とは適切な距離をとったほうが良いと思います。いきなり連絡を絶つのが難しい人は、「今日は連絡をとらない・返信もしない」と1日ずつ頑張っていく。

毒親問題は共依存の問題であるケースが多いので、依存症を扱うメンタルクリニックを受診したり、自助団体とつながって自分の境遇や思いを吐き出すことが解毒に有効だと言われています。

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