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なぜお笑いファンは芸人に「上から目線」なのか?元 M-1 ファイナリストも感じる“ファンとのいびつな関係性”

女子SPA! / 2024年5月3日 15時46分

「近年はコロナ禍もあって出待ちもできなくなったから、芸人とお笑いファンの直接的な距離は少し遠くなったかもしれないです。それでもライブに加えて、SNSや配信がある以上、テレビタレントよりはまだ身近なのでしょう。だからこそ、その分だけ芸人の変化に過剰な反応を示すことが多いんです」

――具体的にどのような反応があるのでしょうか。

「例えば、ライブでウケていたネタをブラッシュアップしてテレビに出演した場合、『なんでそういう改変をするの』と不快感を露わにするんです。芸人が出るメディアによって表現方法を変えることは当たり前のことなんですけどね」

◆顔ファン=悪というのは違う理由

――慣れ親しんだ『自分たちのもの』が奪われたように感じられるのかもしれませんね。以前に比べて「顔ファン」や「ワーキャー人気」についての言及も増えているように思いますが、新道さんは芸人の立場としてこれらをどう感じていますか?

「ひと括(くく)りに顔ファンとはいっても、実際は常識を持って応援している人がほとんどなんですよ。ただ、一部によくない人がいて、顔ファン全体が批判される状況になっているような気がします。たとえ推しの芸人が、顔ファンNGを匂わせたからといっても、顔ファン=悪というのは違うと思いますよ」

――意外にも新道さんは顔ファンについては絶対的な否定派ではないのですね。

「そうですね。ただ、顔ファンがついていて、なおかつ顔ファンを嫌がっている芸人にも、それなりの言い分はあるのだと思います。

おそらく、そういう芸人たちの根底には『ネタで認められたい』という強い想いがあるんですよ。でも、頑張りが報われないことで顔ファンの存在がストレス化してしまっているのではないでしょうか」

◆他の芸人からイケメンイジりに耐えられないから顔ファンがストレス

――「ネタで評価してもらわないといけない」というプレッシャーもあるのかもしれませんね。

「実はそれって、他の芸人仲間からの見た目イジりに耐えられないからってことも多いんですよ。ネタがウケていないと、そういうイジリにも上手く返せなくてストレスが増大することもあると思います」

――なるほど、イケメンってことでイジられるんですね。根本的な解決策はネタを磨くことでしかないのでしょうか。

「でも、僕はそこについては、見た目が良い悪いの問題ではなく、見た目の印象がノイズ化しないネタづくりを模索すべきだと考えていますよ」

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