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結婚直前の29歳女性が、母親から「渡されたモノ」に激怒。地獄に落ちればいいのに<漫画>

女子SPA! / 2024年6月17日 15時47分

結婚直前の29歳女性が、母親から「渡されたモノ」に激怒。地獄に落ちればいいのに<漫画>

モラハラ加害者の視点を描き大きな反響を呼んだコミック『99%離婚 モラハラ夫は変わるのか』。その続編『99%離婚 離婚した毒父は変われるか』(漫画:龍たまこ、原作:中川瑛/KADOKAWA刊)は、父親のモラハラ・DVが原因で絶縁した「父と娘」の物語です。

社内で“仏の鳥羽さん”と慕われながら、大手商社で管理職を務める男性・鳥羽。その過去の顔は、厳しすぎるハラスメント上司でした。家庭でもモラハラとDVを繰り返した結果、離婚しています。

その後、同世代の男性3人でルームシェアをする鳥羽と、「許せない毒父」のトラウマを抱え続ける娘・奈月。娘は父を許すのか? 娘もまた、毒親になってしまうのか? ハラスメントの連鎖は断ち切れるのか――? 仕事と家庭、家族のつながりについて考えさせられる話題作を、出張掲載。

さらに、3人の子どもを育てるマンガ家でシングルマザーの龍さんと、モラハラ・DV加害者のための変容支援コミュニティGADHAを主宰する原作者の中川さんに、本作について語ってもらいます(以下、KADOKAWAの寄稿)。

◆抑えられない怒りは、弱い自分を守る防衛システム

――今作のもう一人の主人公である娘の奈月。彼女は鳥羽からのモラハラに影響され生きづらい人生となっています。彼女を通して伝えたかったこと、また彼女を描くときに気を付けた点など、奈月について思うことを教えてください。

漫画・龍たまこさん(以下、龍):奈月はパッと見激情型で、怒りっぽい、強い女性のように見えます。ですが、実際その怒りは弱い自分を守るための防衛システムみたいなものです。外側に向けた攻撃性と、内側の繊細さのギャップに気をつけて描きました。

イメージとしては、人間に捨てられた手負いの野良猫みたいな。基本的にとても人が怖いんですよね。信頼してしまって本当に大丈夫なのか? 弱みを見せても大丈夫なのか? 攻撃されないのか? 毒親家庭育ちで、常に緊張状態で生きてきた彼女のサバイバル術が、あの「怒り」だったと思います。

その怒りが婚約者の陽多や部下に向けられるわけですが、「女性からのモラハラは許される」というメッセージにならないように、気をつけました。

◆傷つけられてきた自分が、知らないうちに加害者へ

原作・中川瑛さん(以下、中川):奈月のキャラクターを通して、僕はトラウマ、毒親、アダルトチャイルドなどの問題というか、キーワードを知って苦しんでいる人々のリアリティを描きたかったと思います。

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