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フワちゃん炎上「ただ性格が悪いだけ」迷惑行為にドン引き。幼稚性と“キャラ=芸”で限界がくる理由

女子SPA! / 2024年5月16日 8時46分

◆お騒がせセレブとフワちゃんの違い

 海外ではたとえば、カニエ・ウェストやジャスティン・ビーバー、ブリトニー・スピアーズのようにお騒がせセレブはたくさんいます。

 けれども、彼らにはプライベートと仕事、作品、表現とを分ける明確な一線がある。私生活を切り売りしているように見えて、実はプロフェッショナルな部分は厳重に守られているのですね。

 だから、彼らに対する批判と創作活動への評論は別々になるというセーフティーネットが働くのです。

 フワちゃんもクリエイティブな動画制作で注目を集めましたが、それはあくまでもきっかけでした。のちに“クリエイティブなことをする面白い人”の面白さがクローズアップされ、常識やマナーをひっくり返すだけの道化となってしまいました。

 そのような消費のされ方と、飛行機内での振る舞いには因果関係があるのではないでしょうか。

◆フワちゃんの面白さの大半は子供っぽさ

 もう一点は、悪の軽さです。リクライニングシートを倒しっぱなしにするとか、芸能界の大先輩に対して、際どく失礼な言動をするとか。これらは、法にも条例にも触れないのはもちろん、マナーやプロトコル以前の問題です。

 つまり、フワちゃんが面白いとされる部分の大半は、ただの子供っぽさからきているのではないでしょうか。

 あえて指摘するのもバカバカしい、放っておけという気持ちにさせる空白地帯でしか、フワちゃんというタレントは暴れることができないのですね。おそらく、彼女もそれを自覚している。

 そうした視聴者とフワちゃん自身、両者のネグレクトによってあの芸風は成立しているのです。

 フワちゃんは、炎上したYouTuberのローガン・ポールのように樹海の遺体を動画にあげません。そこまでの悪にはたどり着いていないし、そのつもりもないからです。

◆いつかはやってくる限界

 そうした大勢(たいせい)に影響のないところでのふざけた振る舞いをリピートし、増幅させることでキャラクターを強化している。

 それは、バラエティ番組でしか使えない錬金術のようなものだったのかもしれません。しかし、いつか限界がやってきます。

 今回の一件で、ネット上の冷めた、突き放すような批判がそれを示しているのでしょう。

<文/石黒隆之>

【石黒隆之】
音楽批評の他、スポーツ、エンタメ、政治について執筆。『新潮』『ユリイカ』等に音楽評論を寄稿。『Number』等でスポーツ取材の経験もあり。いつかストリートピアノで「お富さん」(春日八郎)を弾きたい。Twitter: @TakayukiIshigu4

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