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鼻の変形でブリーダーに「売れない」と言われた子猫。懸命に生きる“現在の姿”に感動

女子SPA! / 2024年5月27日 15時46分

「ちゅ~るは、3時のおやつにあげるようにしていますが、貰えるまで何時間も粘る。我慢強い子です(笑)」

 食いしん坊なティファちゃんは幼少期、MIZUHOさんの目を盗み、ゴミ箱に捨てていたトマトクリームパスタのゴミを漁り、ペロっと舐めてしまったことも。

「ほっぺにクリームを付けて、満足気に部屋へ帰ってきました。その時は、同居猫のミントがほっぺに付いたクリームを一生懸命クンクンしていて、かわいかったです」

 そんなミントちゃんとは現在、ほどよい距離感。昔ほどべったりとはしないものの、そばでまどろむこともあります。

「ミントは甲状腺の病気になってから突然怒ることが増え、ティファは近づかなくなりました。今はお薬飲んで落ち着いており、ほとんど喧嘩売らなくなりました。最近、ふたりは近くで寝たり遊んだりしています」

◆明るく一生懸命生きる姿に励まされる

「ティファとミントは、今の自分にとって人間の息子以上に大事な存在。いなかったら、生きていけない。この世で1番大切です」

 そう語るMIZUHOさんはティファちゃんが日々、快適に過ごせるようにとお鼻のケアも怠りません。

「鼻くちょが溜まりやすく、出すためにくしゃみを連発するので、その時にティッシュで取るのをお手伝いします。息苦しそうな時もあるし、鼻くちょを出すのも大変そうだけど、本人は明るくて一生懸命生きている。そこがかわいいし、尊敬します。私も頑張らないと、と思うんです」

◆愛猫のかわいさを見て抱く、悪徳ブリーダーへの怒り

 ありのままの姿で、元気いっぱいに生きるティファちゃん。その尊い姿を毎日、目にしているからこそ、MIZUHOさんは命を“商品”としてしか捉えていない悪徳ブリーダーに強い憤りを感じています。

「保護主さんと関わる中で、こんなにたくさんの子が捨てられている現実を知りました。ティファに出会えたことは感謝だけど、悪徳ブリーダーの犬猫への扱いには強い怒りを感じます。犬猫たちのおかげで、ご飯が食べられているのに、とも思います」

 かわいさ重視の危険な交配や、命を命として見ない非道な行いが「商売」として成り立っているのが日本の現状。

◆動物愛護法を“命を守る法律”に

 動物愛護法を真の意味で“命を守る法律”にするため、自分には何ができるのか……。ティファちゃんの生い立ちは、そんな疑問を持つきっかけを授けてもくれることでしょう。

 猫種など関係なく、ありのままの姿を愛してくれる飼い主さんと出会えたティファちゃんには、この先も幸せしかないニャン生を歩んでほしいものです。

<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>

【古川諭香】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291

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